- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784635171809
作品紹介・あらすじ
誰でも知っている秀峰の知る人ぞ知る意外な素顔、驚きの事実147話!
感想・レビュー・書評
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富士山には知られざる一面をたくさん持っていた。
かつて富士山頂へケーブルカーを架設しようという動きがあった。最初は1935年に許可申請を提出したが、内務省から霊峰富士を冒とくするものとして門前払いだった。
そして戦後まもなく別の方が出願。富士山の山腹にトンネルを掘って、そのなかにケーブルカーを通して頂上まで運ぶものだった。賛成派と反対派の間で激しい議論が行われた。
その後も計画がいくつかあった。その中には富士急行が富士山南西側に高速ケーブルカーを仮設する計画を申請した。しかし実現することはなかった。
いずれも計画倒れに終わったのは、富士山の場所だった。国定公園内にあり、五合目以上は特別景勝に指定されていたからだ。文化財保護法第80条で富士山の景観を変えるような工事は簡単に許可されない。
もし、実現していたら違う富士山頂の光景を見ることになったかもしれない。ケーブルカーでショートカットできるのは魅力的なのになあ。ケーブルカーでなくても空を飛ぶ自動運転車があれば一気に山頂までワープ出来そうだな。
富士山人気は江戸時代にもあった。江戸中期の登山者数は1万数千人とされている。その数字は、「隔掻録」という文化13(1816)年に江胡浪人月所が書いた富士山の案内書に言及してあった。
しかし、著者はこの数字に疑問を持っている。女性は2、3合目までしか登れなかったし、途中で諦める者もいたからだ。
富士山にいろいろ興味深いことがあるなあ。長い歴史を持つ山だけに納得。 -
初めて知って『へぇ~』ってなることも結構あった。
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