アドベンチャーレースに生きる! 田中正人×田中陽希 百名山ひと筆書きへの挑戦はEAST WINDのためだった

  • 山と渓谷社
3.96
  • (9)
  • (6)
  • (6)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 52
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635171892

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • クレイジージャーニーを見た後に思わず本屋で見つけて購入、読了。

    いやー、とりあえず「熱さ」みなぎる本だったなぁー( ̄∇ ̄)
    細かい内容が云々というよりは、ハートに訴えかけてきて…半ば強制的にやる気を奮い立たせてくれるような、そんな本(笑)

    とにかくイーストウインドの方々のアドベンチャーレースにかける想いが熱いこと熱いこと…
    全てをかけひたむきにレースに向き合う姿勢、そして競技を追及し試行錯誤重ねていく過程、どれもが純粋にスゴいなぁと。

    読むと「おれは何しているんだ…?」と思わざるを得ません(笑)
    そんなストイックな姿勢では取り組めているものなんてないなと。

    人に自分の努力を語り、そこにあぐらをかいて満足してはいないか…?
    一つ一つのもっと細かいところ、フォーム、練習方法、食生活等々、まだまだ追求できる余地はあるのではないか…?

    と、ひとまず「今だけ」はそう思わせてくれる、そんな作品(笑)

    「今だけ」にするかどうかは自分の問題か…(´∀`)

    <印象に残った言葉>
    ・自分の至らなさをアドベンチャーレースで思い知らされた。仕事は楽しく、何の不満もない人生を送っていたが、自分の人間性の問題点を知ってしまった以上、それを向上させなくて生きる意味があるのだろうか。(P101)

    ・そんな硬直状態を打破したのが、田島君のある行為だった。ものすごく険悪なムードがチーム全体に漂ってペースも落ちてきたとき、彼が突然、口笛を吹き出したのだ。途端、一気に空気が変わった。(P119)

    ・彼を見て、僕は理解した。リーダーシップというのは、みんなを力づくでぐいぐいと引っ張ることではないのだと。上から引っ張るのではなく、下から支えるリーダーシップというものがあるのだと。みんなの立場や役割を認識してやる気を起こすこと、それこそが真のリーダーシップだと知ったのだ。(P120)

    <内容(「Amazon」より)>
    “日本百名山ひと筆書き"田中陽希が人生を捧げる世界とは? 日本最強のアドベンチャーレースチーム「EAST WIND(イーストウインド)」レースの国内第一人者で、チーム現キャプテン田中正人が創設、20年の歳月をかけ育てあげた。チームのエースで次期キャプテンとしての活躍が期待される田中陽希。「日本百名山ひと筆書き」の挑戦がTVで放映され、その名は知れわたった。知名度が増し、今イーストウインドの活躍も注目されている。なぜ彼らは世界のフィールドで結果を出し続けるのか。極限の状況でも安定したパフォーマンスを出せるのか。彼らの強さの核心は身体能力でも技術力でもなくチームワークにある。躍動する最強チームの精神と勝利のために築いてきた歴史を、チームの未来を背負う田中陽希と、不動のリーダーでパイオニアの田中正人が書下ろす。また過去にチームに所属した海洋冒険家白石康次郎、トライアスリート白戸太朗、トレイルランナー石川弘樹等スポーツ界のビッグネームも、イーストウインド愛を語ってくれた。

    第一章 田中陽希 アドベンチャーレーサーとしての僕の道
    白銀の世界から飛び込んだアドベンチャーレース/あの頃、誰かのせいにしていた弱い自分/もっと強くなりたい! 世界の果てから、日本百名山の旅へ/非日常が日常化していく、日本二百名山への挑戦/人との出会いが教えてくれた大切なこと/イーストウインド、次期リーダーとしての決意

    第二章 田中正人 人生すべてをアドベンチャーレースに捧げて
    研究者からプロ・アドベンチャーレーサーへの転身/極貧時代を共に過ごした仲間たち/「パンの耳では子どもは育たんぞ! 」/衝撃が走ったメンバーからのひと言 /世界で勝つため、真のリーダーを目指す/レースは予想外の出来事の連続/僕らを支えてくれる人たち/「弱い人を引き上げる」チームワークの方程式/陽希の弱さと強さ

    第三章 仲間たちが語る 自分にとってのイーストウインド
    イーストウインド参戦レース一覧
    白石康次郎:イーストウインドは僕の青春だった
    白戸太朗:本音でぶつかりあった仲間
    石川弘樹:田中正人から学んだ競技者としての姿勢
    平賀 淳:生きるべき道が見えた場所
    駒井研二:アスリートカムで活きるレース経験
    佐藤佳幸:言葉がなくても、わかり合える瞬間がある
    和木香織利:大きな確執を乗り越え最高のチームが生まれた
    西井万智子:見たことのない世界で知らない自分と出会う
    竹内靖恵:妻から見たイーストウインド〈手記〉

    第四章 田中陽希 現在地を知り、未来の道をつくる
    山北が離れ、新たなチーム編成に/『2016年オーストラリア世界選手権』への始動/課題のひとつはパドリング/レース中の「睡眠」をどうとらえるか/イーストウインドのこれから

  • クレイジージャーニーが終わって非常に残念ですが、極限状態での身体、人間関係が露わになる、究極のレースを知れてよかった。番組では語られなかった過去のメンバーについても知ることができます。

  • 知らないことで面白かった

  • 最近グレート・トラバースにはまって、田中陽希を応援しているので借りてみた。あ、レイド・ゴロワーズとかに出てたゴリゴリのアドベンチャーレーサーなんですね、というのが分かった。

  • 自身もトレイルランニングをしている身として、田中陽希さんの眠気に対する見解はものすごく参考になった。
    また、田中正人さんの、物事を推し進めていく力のある人は、基本周りの人に謝ってばかりなのではないかとの記述が胸を打った。

  • カッパクラブの小橋社長の伝記も読みたくなった。田中陽希さんの若い頃の性格にビックリ。

  • ヨウキの成長がうかがえる一冊

  • 写真付きのムックだったりしたらよかった。文章は正直読み物ではない。
    クレージージャーニーやグレードレースや百名山の映像があったので、かろうじて楽しめた。

  • 2017/03/23

    とにかく面白い。
    ワクワクする、興奮する、でも、体験はしたくない。
    お二人の思いや考えが垣間見れて嬉しかった。
    そして、アドベンチャーレーサーはクレイジーだ。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

田中正人(たなか・まさと):1944年生まれ。京都大学大学院法学研究科博士課程満期修了。専攻、フランス史・政治史。愛知大学名誉教授。

「2023年 『ナチズムの美学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田中正人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×