ラダック懐かしい未来

  • 山と溪谷社
4.14
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635308014

感想・レビュー・書評

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  • 当たり前であることが 当たり前でなくなり
    当たり前でないことが 当たり前になってしまった
    としたら

    進歩だと信じ込んでいたことが
    実はとんでもない後退であり、破壊であったとしたら

    良きことが 実は 全くの悪であったとしたら

    人間の進歩とはなになのだろう
    と つくづく思ってしまう
    人間の文明とはなになのだろう
    と つくづく考えてしまう

    故郷がネパールのずっと山奥の村で
    育った まだ二十代の友達と語り合う時
    故郷が西アフリカのブルキナフアソである
    まだ 三十代の若者と語り合う時
    たびたび感じる
    地球の上で生きていくとは
    そういうことなのだ

    そのときの感覚を
    この一冊のはしばしから
    感じました

  • ラダックへもいつか行かなければ

  • インドで英語版を入手。Close encounters to the third worldという感じ。欧米人の感性でしょう。

  • これだと思った

    なぜか急に
    「持続可能」な生き方
    というフレーズが浮かんで

    幸せの経済学を思い出して

    何か、ないかと探して
    見つけた、ラダック。

    前から先住民に惹かれていた
    アフリカの地
    オーストラリアのアボリジニ
    アメリカンインディアン

    彼らの哲学や思想は
    なぜかとても馴染みがあるもので
    新鮮というより、原点のように親しんでいた

    その中で、ラダック。
    自分がなんとなく大事に思っていることが
    ここにすべて書かれてあると思った
    西洋でもなく、東洋でもなく、その両方のような
    そういう柔軟な捉え方
    詩的で文学的な筆致

    星野道夫の本を読んだ後でもあったから

    人がこの星で生きるということ
    大切な思想と哲学について
    深く頷くと同時に

    一つの確信めいたものが
    胸の中をよぎった

    今の生活では限界があること
    循環という大局の中で生きること
    生命の生活とはどのようなものであるのか

    その精神性で、現代社会で生きるということは
    どういうことなのか


    その正体を
    まだ この手は掴んでいない。

  • この本は、わたしに新しい視点を与えてくれました。そしてそれは、これからの生き方にも大きく影響を与えてくれるものになるでしょう。心の奥深いところで、驚き、納得、そして、共感、発見。事実に忠実であろうとするヘレナさんの真摯な態度がところどころに感じられます。学んだことを材料に、改めて自分自身で考えてみたい、そして行動に移していきたいと思っています。この本をくり返し読んで、自分自身の感じ方がどんな風にかわっていくのかも楽しみです。とにかく素晴らしい!!!

  • 県立あり 何回も借りているが、読みきれてない 良さそうだ スピリチュアル 環境

  • 必読。ここに書かれている内容はすべて頭にのこしておきたい。

  • 環境も人もやがて荒廃していくグローバリぜーションではなく、
    持続可能なローカリゼーションへ

    でも、実は途中までしか読んでない
    著者が日本に来たときの講演会記録の小冊子があるので
    わかりやすさなら、それがおススメ

    本書は絶版になってしまったので、図書館で借りれます

  • 懐かしい未来、とはよく言った副題です。

    現在の不況の原因になった経済の仕組みを、新自由主義とかグローバル経済とかカジノ経済とか言われてますが、いままで成り立っていたものが大変不幸な考え方に基づいていたのなら、この本は指針のひとつにはなると思います。

    食糧自給率が低いのに肥満が多く、自殺者が多く、自分の未来に希望の持てない人口の多いこの国で、GDPが仮に世界で何番目だったとしても、僕は経済ですらない、何か暴走機関車のようなものに乗ってるだけではないのだろうか、と考えさせられました。

    幸福とは何か、を考えさせられます。

  • インド北部のラダック地方の自然と、そこに住む人々の生活、風習などを紹介しながら、厳しい環境と限られた資源を人々がいかに有効に利用し、見事に循環させながら生き抜いてきたかが描かれています。人々の底抜けな明るさとポジティブな生き方には驚かされ、また少し羨ましさも感じました。その伝統的な生活が、「開発」という名の西洋文明の急激な流入により、破壊されていくさまは心が痛み、本当の人間の豊かさや幸せは、物質的なものだけでは決して計れないのだなぁと、改めて感じさせられました。筆者は現代の資本主義文明が抱える問題点とその限界を鋭く洞察し、真の発展とはなにか、また自然と共存し環境を守りながら、これからの人類が歩んでいくべき道を示唆してくれているように思いました。

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