ホームレス入門―上野の森の紳士録

著者 :
  • 山と溪谷社
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本棚登録 : 28
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635330343

作品紹介・あらすじ

海外援助の仕事に従事していた筆者はリストラされ、ある日三歳の息子と上野公園を訪れた。そして、そこで見たホームレスの暮らしとは…。壮絶なレポートが、今あなたの魂を揺さぶる。

感想・レビュー・書評

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  • 上野のホームレスに焦点を当て、彼らの生活やそれまでの背景等を具体的に書いた本で、普段遠巻きにしか見ず実態がわからなかったものが少し近くなった感じだった。内容的には、大きな起承転結があるわけでないが、最後まで読みきってしまう不思議さがあった。

  • 本当に今はちょっとしたことで「うっかり」ホームレスになってしまう時代なのだということが良くわかる。この本が出たのは2001年なので、今はもっと事態は悪化しているかもしれない。
    基本的に面白可笑しく書いてあるのだけど、筆者も失業中とあって、現実味がある。
    どの国の人も外国の貧者には暖かい目を向けるけれど、自国の貧者には迷惑な目を向ける、という指摘には自分にも思い当たる節がある。
    ホームレスの人々に対して気の毒だなぁと思うことはあっても、身近なことがらとしてはあまり考えられなかったが、この本を読んだら明日は我が身、という気がしてきた。

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著者プロフィール

本名は黒田健司。1956 年北海道生まれ。東京外国語大学スペイン語学科卒業。メキシコベラクルス大学国費留学。中南米への専門商社退社後、ボリビアアマゾン流域でのODAの鉄道建設事業(大成建設)に参画。プロジェクト終了後、中南米、ヨーロッパ、アジアを放浪。帰国後、シンクタンクや研究所にて首相向け政策提言の作成、海外投資と援助の立案、プロジェクト評価、投資計画の立案を行う。その後、作家に転身し、夕刊フジなどでサラリーマン向けコラムを持つ。2008 年より、プラント業界に参画。ベネズエラ、カタールに駐在。40 か国を踏査。2016 年に帰国し、現在は途上国向けテロ対策の援助に従事している。著書に『ホームレス入門(角川文庫、山と溪谷社)、『今日、ホームレスに戻ることにした』(彩図社)、『リストラ起業家物語』(角川新書)、『ラテンの秘伝書』(東洋経済新社)、『ホームレス人生講座』『東京ドヤ街盛衰記』(中公新書ラクレ)、『それでもパパは生きることにした』(青春出版)などがある。

「2023年 『アマゾンに鉄道を作る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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