『運命』はなぜハ短調で扉を叩くのか ~調性で読み解くクラシック~
- ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス (2010年8月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784636851885
作品紹介・あらすじ
ベートーヴェンが交響曲第5番「運命」に、ハ短調を選んだその理由は。-現役交響曲作曲家が解き明かす、ありそうでなかった「調性」本。
感想・レビュー・書評
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ベートーヴェン/交響曲第5番「ハ短調」
チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲作品35「ニ長調」
のように
交響曲や協奏曲には「調」が明記されています。(日本だけ?)
なぜだろうと不思議だったのですが、特に理由はないみたいです。
どんな感じの曲かを漠然と示しているだけのようです。
ですが示されても私には調性による違いがわかっていません。
例えば、ハ長調とニ長調の違いなんて説明できません。
単純に長調は明るく短調は暗いと思いこんでいるだけです。
ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキー のヴァイオリン協奏曲は「ニ長調」。
メンデルスゾーンが「ホ短調」、シベリウスが「ニ短調」、ブルッフ「ト短調」。
ヴァイオリンは「ソ」「レ」「ラ」「ミ」の4本の弦だから調性はこのようになり易い?
ヴァイオリンを弾く人なら分かるんでしょうね。
楽器ができる人は、キーを少し上げましょうか?とか言って簡単に演奏ができちゃうので、楽器と調性の関係なんてないと思ってました。
もっと易しい内容だと思って読んでみたのですが、とても難しくて今回は理解するのを諦めました。
調性の違いで曲の好き嫌いはないことが分かったので、今まで通り調性は気にせず音楽を楽しむようにします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
調性にフォーカスした内容で、いくつかの知らなかった情報を、「お勉強」としてではなく楽しく吸収吸収。また、長短すべての調に関して、各調の有名なクラシック曲と各調のイメージの紹介(たとえば、ハ長調は開放的で明るいイメージとか)がとても嬉しい。こういう切り口の情報が欲しかった。
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【推薦文】
「調性」についての本です。様々な名曲がなぜその調で作曲されたのか。この本を読むとその背景がわかり、より一層クラシックに興味が湧くと思います。CD付きなので調性を聴き比べることができます。
(推薦者:建築専攻 D2)
【配架場所】
大岡山: B1F-一般図書 761/Y -
小難しい対位法とか和声の話が非常に分かりやすく解説されている良書。巻末で調性ごとの特徴を具体例を示しつつ解説しているのは秀逸。こういうことをしっかり理解して、知識として覚えてると、音楽を演るのが通常の3倍くらい楽しくなるのは分かってる。分かってるんだけどさ...