本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
- / ISBN・EAN: 9784641049611
作品紹介・あらすじ
多様で複雑な変化を見た20世紀末の国際政治経済において、主権国家(ネーション・ステート)はその性格や機能・役割をどのように変質させたか。「21世紀の世界」を的確に分析・展望するための新しいパラダイムを、13篇の名論文が、歴史・文化・経済など多様な角度から考察する。
感想・レビュー・書評
-
1990年代、アルゴアが副大統領だったころ、アメリカでは行動情報通信ネットわく構築を構想していた。今ではアメリカはインターネットで世界一のネットワーク構築、ビジネスモデルも提供、創出している。
東アジアにおける力の均衡は依然として経済と軍事の両面で協力な唯一の国家であるアメリカのプレゼンスに大きく依存している。
冷戦におけるソ連の敗北も軍事力に依拠し、地理的な膨張によって確保しようとした試みの失敗だった。植民地や衛星国の支配にはコストがかかるし、そこで生産される原料は少しくらい質が悪くても高価でも使うことになる。それよりも、世界中から安くてよいものを輸入うした方が有利である。自由貿易体制の発達と産業の高度化によって、軍事的発展主義の限界は一層明らかになった。
リアリズムの最大の弱点は国家体系が本質的に変わらないこと、それゆえ、主権国家体系がかかえるアナーキー状態も基本的に普遍であるとする見方に固執しすぎた。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示