日本政治史 -- 外交と権力

著者 :
  • 有斐閣
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本棚登録 : 201
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641049932

作品紹介・あらすじ

近代国家は、国民の上に強大な力を及ぼす一方で、広範な国民の支持なしには存在できない。他方、いかなる国の内政も国際関係と切り離しては考えられず、また関係国の内政を無視した外交もありえない。日本において、そうした強さと脆さが複雑に入り組んだ近代国家における政治権力の形成と発展の過程は、どのようなものであったか。幕末における西洋との出会いから、冷戦の終焉にいたる百三十年余りの日本政治を、外交と権力、すなわち対外問題とそれに対する日本の権力の対応を中心に分析・考察する。

感想・レビュー・書評

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  • 元は放送大学でのテキストだったそうだが、確かに教科書的である。明治維新から冷戦終結まで(戦後についてはかなり駆け足だが)の日本の政治史を「外交と権力」という側面から通して述べられていてわかりやすい(掘り下げるにしても、巻末の参考文献リストもあるし)

  • コンパクトに近現代史が学べる。

  • 幕末から冷戦の終焉にいたる130年余りを、対外問題とこれに対する日本の権力の対応を中心に分析されている。コンパクトにまとめられていて読みやすい。どちらかといえば苦手な時代なので、この本と参考文献を足がかりに理解を深めたい。

  • 放送大学用に書かれたテキストを元にして加筆・訂正した本。

    幕末の日本の状況から、80年代の東欧革命まで、250ページ、15章(放送大学が15回である)に分けて書いてあるので、内容が駆け足であることは否めないが、政治史の全体像を理解するには良いのではないだろうか。

    巻末に簡単な年表と1章につき20冊の参考文献が挙げられているので、必要に応じて活用すればよいと思う。

  • 【読書その64】子供の出産前後で読んでいた本。幕藩体制から日清、日露戦争、政党政治の発展、大戦とその敗北、自民党政治の発展、冷戦の終結とかなり広い範囲の日本の政治構造、外交関係について書いた本。非常に面白かったが、途中、出産が挟み、なかなか消化しきれなかった 。また読みたい。

  • 幕末から1980年代までの、対外情勢と国内政治体制の推移という観点からコンパクトにまとめた良書。
    著者自身も述べているが、この本を骨としつつ、関連書籍で肉付けしていくのがよいと思う。

  • 静岡本館開架5F図書 312.1/KI72

  • 幕末から現代までの政治の流れを一通り追った本。日清、日露、太平洋戦争において政治権力がパワーバランスを失い、軍部が権力を持っていく様子が述べられていた。元老が主導権を握っていた政党政治時代から、2.26事件を通じて軍部の暴走に至るまでの過程が詳細に述べられていた。
    戦時の陸軍と海軍との関係について、よく知ることができた・。
    ただ、内容がちと薄いので突っ込んでしるなら巻末の参考文献を元に広げていけばいいと思う。
     

  • 黒船来航から冷戦崩壊までの日本政治史をコンパクトにまとめた概説書。あっさりとまとまっており、良書。何か一つ日本の近現代史をまとめた本をあげよと言われたら、これだと思う。ただ、一冊にまとめたので、内容は薄く。他で補う必要がある。その為のブックリストが巻末に掲載されており、それも重宝するだろう。

  • ☆5かも。コンパクトかつ面白く明治以降の政治史をまとめている。

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著者プロフィール

国際協力機構(JICA)特別顧問、東京大学名誉教授、立教大学名誉教授

「2023年 『日本陸軍と大陸政策 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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