国際紛争と予防外交

著者 :
  • 有斐閣
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641076709

作品紹介・あらすじ

冷戦後の国際紛争や平和維持に関する議論を跡付け、問題の所在と論点を理論的に整理し評価を加えた待望の書。国連の平和維持活動、予防外交、人道的介入など重要テーマを通して現代の国際社会の変化と21世紀の新しい平和維持や安全保障の問題を考える材料を与えてくれる優れた研究書。

感想・レビュー・書評

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  • 国際紛争(冷戦後は破綻国家における紛争も含む)を予防するためには国際社会は何ができるのか、歴史的にその対応について平易にまとめた教科書的な本。

  • 世界中で各国の国内体制原理で争われていたから、大国にとって重要性をもたぬ辺境が失われ、グローバルな内戦という性格を示した。

    国際関係のルールについては法の支配、紛争の平和的解決、侵略に対する団結、軍備の削減、管理、平気拡散の防止などが掲げられ冷戦がらみの主要問題は消え、いかにもリベラルな秩序構築の項目がならぶ。

    伝統的な国家紛争では国家間の領土の争いの悪化、軍備競争や短期間の大規模な軍の集結、対峙などの状況は予防が行こうの重要な対象である。
    予防外交論としてその発動のために指標として挙げられるのは、失業、インフレ、差別、難民など。

    破綻国家の場合、予防外交は国家再建なしには終わらない。

    国際政治学の根幹は人間社会の政治を2つの次元に分けて処理するという近世ヨーロッパのアイディアに行き着く。この枠組みの原型が帝国が解体し、統一的なキリスト教世界も分裂したあとの近世ヨーロッパの混乱からどう脱却するか、という模索の中で発展したことはよく知られている。

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著者プロフィール

青山学院大学教授

「2007年 『国際政治経済学・入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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