複雑さに挑む社会心理学―適応エージェントとしての人間 (有斐閣アルマ)

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  • 有斐閣 (1999年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641120815

複雑さに挑む社会心理学―適応エージェントとしての人間 (有斐閣アルマ)の感想・レビュー・書評

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  • 社会心理学の入門書。なお、現在は改訂版が刊行されているようです。

    本書のアプローチについて説明している「序章」で、「適応」と「マイクロ-マクロ関係」という2つの概念が提示されています。そして、人間の社会心理学的な行動システムを、与えられた自然的・社会的環境への「適応」として捉えることと、個人と集団の相互影響関係を捉えることが、本書の解説を導く方法論的な基礎になっていることが述べられています。

    このような視座が設定される背景には、従来の社会心理学に対する著者たちの不満があります。すなわち、社会心理学で取り上げられているトピックは多岐に渡っており、それぞれの観点から興味深い研究成果が示されているものの、個人、集団、社会という歴史的な分類の中で研究が進められており、それらを統合するような視座がいまだ見いだされていないというのです。本書では、「適応」と「マイクロ-マクロ関係」という視座を設定することで、社会心理学の諸領域を統合することがめざされています。

    このような大きな枠組みが、個別的な研究に照らしてどのくらい妥当性を持つのか、私自身は判断する能力はないのですが、その問題意識は十分に理解することができます。また、本書で扱われている個別のトピックについても、興味深く読めました。

  • さすが有斐閣だけあって読みやすく分かり易く丁寧な文章でまとめてあり、初心者には適切な一冊となっています。
    マイクロ―マクロの関係を基軸に、社会心理学のテーマに解説しています。
    社会心理学では『適応』をメインテーマとし、個人が社会に働きかける、あるいは社会からの影響を受ける心のメカニズムを解明しようとする学問です。
    ところで、本書には珍しい事柄が書いてありました。
    現在の学問はそれぞれがまったく独立していて、本来の学問の本質から隔たっている。学問の実際はそれぞれが関係していて、一つの学問を研鑽するのではあまりにも視野が狭すぎる…云々。
    これには手放しで同意します。今日の学問の縦割りには限界を感じざるを得ません。歴史を学ぶにも文化を学ばなければならないし、そうなると環境資源としての地理、言語等の文化人類学…様々な学問が横断的に展開されているのです。 では最終的にはどこに行き着くのか、それは哲学です。幸いにして僕自身はその事に気付きましたが、それを知らない人は多いのではないでしょうか。この先は主客転倒なので割愛しますが(笑)、まぁ面白い本なのでおすすめします。
    社会心理学自体に興味のある人は『社会心理学キーワード』という本を強くおすすめします(笑)

  • NDC:361.4

  • おもしろい!この本も。社会心理学という分野も。進化論、人類学、動物行動学、政治学、経済学…と、隣接領域が多くてにぎやか。一定の距離を取りながら、おびただしい研究事例が紹介される。ゲーム理論や集団での問題解決・意思決定に関する事例がおもしろい。社会心理学の哲学不在への嘆きから、方法へのつよい自意識に貫かれている教科書。俺たちは「適応」と「マイクローマクロ関係」で行くぜ。という著者たちの決意表明が込められている。そう言えば、この本は10年前に買ったのだった。

  • オタクとかマイノリティーがなぜたたかれるのか、が分かる。内部集団と外部集団。本能的に敵視する、日本人をステレオタイプ化して安心する。悪い物は目立つ、大きめにとらえる(外部集団だとなおさら)。あたりまえのことが淡々と描かれている。

  • 適応の概念を前面に出し、社会心理学を語った本。

    非常に面白い視点だと思う。

  • ゼミで購入を勧められた本である。社会心理学とはという問いを持ちつつ読んだ記憶がある。内容は読みやすく、理解も捗る。キーワードは太字になっているため、見やすい本である。

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複雑さに挑む社会心理学―適応エージェントとしての人間 (有斐閣アルマ)の作品紹介

「適応」と「マイクロ‐マクロ関係」という2つのキーワードを軸に、統一された視点から「社会的動物」としての人間の姿に迫ります。気鋭の著者の共同作業から生み出された、最先端をいく社会心理学。

複雑さに挑む社会心理学―適応エージェントとしての人間 (有斐閣アルマ)はこんな本です

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