認知心理学―知のアーキテクチャを探る (有斐閣アルマ―Specialized)

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  • 有斐閣 (2003年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641121676

認知心理学―知のアーキテクチャを探る (有斐閣アルマ―Specialized)の感想・レビュー・書評

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  • 有斐閣アルマの~学シリーズより。
    教科書みたいなもの、というと失礼だろう。
    科学的読み物として大変おもしろい。
    (もちろん、おもしろいと感じるのは、内容と文章が優れている
     だけではなく、読み手の私がその分野に関心をもっている
     ということも外せない要素ではあるが)

    2003年1月と、発行はやや古い。
    最新の知見が反映された改訂版が
    2011年12月に出ているようなので
    http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641124530
    そっちと読み比べてみたい。

    とりわけ脳に関する科学については、生化学的な発見や
    観測機器の進歩によって、どんどん見識がリニューアルされていく。
    10年前に当たり前だったことは、いまでは全面否定、なんていう
    ケースも少なからずあるのだろう。
    逆に、もっとも伸び盛りの分野のひとつとして、
    研究者にとっては大変だけれど面白いところではなかろうか。

    個人的に、知覚について、とくに錯視に関することについての学びは
    なるほど、と思った。

    むかし、錯視の研究者の人の作ったものを見ても
    「ふーん、おもしろいけど、これがなんなのだろう」
    と失礼ながら思っていた。
    だが、とんでもない思い違いであって、認知心理学のおいては
    ベースとなる「情報をとりいれる」しくみを解き明かすために
    錯視の研究は大きく役立つということを最近ようやく知った
    (直接的にはスティーブン・ピンカーの著書だけれど)。

    本書の中で、心理学の体系として改めてそのテーマについて
    学ぶことができて、理解を深められたような気がする。

    などと書いて思ったのだが、
    そもそも認知心理学は、この「理解を深められた」とかを天与で
    不動なるものとして捉えてしまう「素朴な理解」に対して
    「それって実はこうなんじゃないの?」ということを迫っていく科学な
    わけであるから、認知心理学に関心のある人は
    このあたりを自分で迂闊に言葉として使うのはダメなような気がする(笑)。
    まぁ少なくとも、そのへんに自覚的であれ、というか。メタ的というか。

    うーむ。

    -------------------------------------------------------------

    目次

    第1章 認知心理学の誕生と変貌
    第2章 知覚の基礎
    第3章 高次の知覚と注意
    第4章 表 象
    第5章 記 憶
    第6章 言 語
    第7章 問題解決と推論

  •  認知心理学というのはこういう学問なのだな、こういう心理学も存在するのだな。というのが、第一の感想。僕の場合は、心理学というと精神分析やトラウマのような深層心理をイメージしてしまう。この本では認知心理学を、認識と知識の実験心理学という紹介している。具体的には、目の錯覚や物事の考え方などがそれにあたり、この本ではそれらを実験を通して明らかにしていこうという取り組みが紹介、解説されている。
     認知心理学の成り立ちの解説で、認知心理学がコンピュータ工学(認知情報工学)と深い関係を持っている事を知った。実験心理学というアプローチが、人間の認識をコンピュータの様なモデルと仮定し、それを証明するための実験方法を考え、その実験を行い、そのモデルが正しいか否かを判断するという手順をとっている。そのような事からすると、コンピュータ工学と深い繋がりがあることはある意味当たり前なのかもしれない。また、僕の様なシステムエンジニアの立場からは、認知心理学の成果をコンピュータ工学に応用し、人にやさしいコンピュータを開発する事に役立てるという意味でも有意義な学問だなと考えた。
     改めて世の中には色々な分野の学問があるなと思った。どのような学問も、やはり意味のあるもので、その意味はある程度学んでみなければ分からない。しかし、時間には限りがある。この認知心理学のように、今までに自分が学んだことが無い学問に出会うたび、もっとたくさんの時間が欲しいなと感じる。

  • 大学の課題をやるために買った本。

  • NDC分類: 141.5.

  • 認知心理学の入門書。教科書的な位置づけで、基礎的なことを一通り網羅している。ただし、内容が広いためか、キーワードが多数出てくるものの、頭にはやや入りづらいかも。

  • [ 内容 ]
    私たちの身近にある、認識と知識にまつわる心の不思議。
    認知心理学は科学的、実証的にその不思議に迫ります。
    認知心理学の生き生きとした知的興奮の世界へと、読者をいざなう意欲的な入門テキスト。

    [ 目次 ]
    第1章 認知心理学誕生と変貌
    第2章 知覚の基礎―環境とのファーストコンタクト
    第3章 高次の知覚と注意
    第4章 表象―こころの中身、その形式
    第5章 記憶―自己を支えるデータベース
    第6章 言語―心とことば
    第7章 問題解決と推論

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    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 普通の認知心理学の教科書。
    入門レベルというだけあって結構読みやすいです。

  • 認知心理学とは何か。知覚世界、観察者と環境の関係、構造化される世界、記憶、言語体系と心。人間がいかにして世界を認識し、世界についての知識を獲得できるのか。コンピュータとヒトの違い、情報理論。

  • 認知心理学の入門として手にした書。
    勉強するための本であり、教科書である。
    私は面白おかしく読めたが、心理学の学術的な部分に興味のない人間は大して面白くもおかしくもないだろう。

  • 認知系の勉強をする必要性に迫られて購入した一冊。わかりやすい。

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認知心理学―知のアーキテクチャを探る (有斐閣アルマ―Specialized)の作品紹介

私たちの身近にある、認識と知識にまつわる心の不思議。認知心理学は科学的、実証的にその不思議に迫ります。認知心理学の生き生きとした知的興奮の世界へと、読者をいざなう意欲的な入門テキスト。

認知心理学―知のアーキテクチャを探る (有斐閣アルマ―Specialized)はこんな本です

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