わかりやすいマーケティング戦略 新版 (有斐閣アルマ)

著者 :
  • 有斐閣
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641123557

感想・レビュー・書評

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  • ロジカルでわかりやすい。

  • 読後というか、再購入のため。
    大学時代、マーケティングの専門教授が。数あるマーケティング本の中で、これが一番分かりやすくまとまっている。肝心な要点が詰まっている、良書。

    と紹介されたもので、今でもずっと教科書に使っているそうだ。

    改めてマーケティングの基礎を学ぶために、再購入

  • ①20160415
    ②20160423-

  • 本当にわかりやすい。学問におけるマーケティングとは何たるかを実際のケースと共に考えさせてくれる。
    実用的なマーケティングについては世の中ビジネス書があふれているが,本書は考えながら判断するプロセスを重視しており,きちんと経営学をしているのである。
    したがって,単にケースを大量に読みこなして知識を増やして勉強した気分になりたい人はビジネス書ばかり読めばいいのであり,本書が対象としているのはきちんと腰を据えて脳みそ使って意思決定したいビジネスパーソンである。

  • ひとつひとつのフレームワークは有名すぎるほど有名なものばかりなのだが、
    体系的にわかりやすく整理されている点で目から鱗が落ちる本。

    大学の教科書として多用されているようだが、むしろ実践本としての価値を強く推したい。
    自分の携わる事業について
    ・ドメイン
    ・業界(5Forces)
    ・市場(セグメンテーション/ポジショニング)
    ・製品ライフサイクル
    ・4P
    を整理することによって現状や打ち手に対する気づきが数点は出てくるはず。
    ためしに昔携わった事業でもやってみたところ、当時の自分の戦略の無さに穴があったら入りたいくらい恥ずかしくなりました・・・

    学生の皆さんも、ぜひ特定の企業をケーススタディとして一連のプロセスをおさらいしてほしい。
    断片的には掲載されている個々の事例でも十分理解できるものの、すべてのプロセスが関連付けられることによって初めて1事業の”戦略”となるため。

  • マーケティングの勉強の際に初めて読んだ本。
    企業のテキストにも使われているだけあって、大学教授が書かれた本だったが、事例中心でとてもわかりやすかった。
    2回繰り返して読んだ。

  • 今まで何となく理解していたマーケティングを論理的に理解できた気がする。マーケティングの教科書としては最適。時折見返して事業戦略を考えてみたい。

  • マーケティングのいろはを知りたくて読んだけど、教科書?みたいな感じで体系的に書かれていてすっと頭に入ってきた。
    マーケティングって言っても「これ!」と明確に定義出来ないとは思うけどその中でも出来る限り色々な方法を網羅してて良かった。アメリカ行く前に読んでおいたら授業の内容ももっと頭に入ってきたのにと思った。

    何回も読む価値あり!

  • 計画のグレシャムの効果。ルーチンな仕事はノン・ルーチン(創造的)な仕事を駆逐する。貧乏暇なし。

    マーケティングは4つのPが重要。Product, Place, Promotion, Price.

    自社製品が顧客ニーズを奪い合いする共食い(カニバリゼーション)は避けなければならない。高級品は廉価品に比べ、納得させるだけの付加価値が必要である。

    女性の化粧ライフスタイル
    ・15~17歳は好奇心が人一倍強い
    ・18~24歳は流行への関心が強い
    ・25~34歳は節約志向が最も高い
    ・35~54歳は再び高級志向が強まる
    ・55さいいじょうは化粧意欲が比較的弱い

    消費財市場の主要セグメンテーションの軸
    ・地域、都市規模、人口密度、気候
    ・年齢、性別、家族数、家族ライフサイクル、所得、職業、学歴、社会階層
    ・ライフスタイル、性格
    ・購入機会、追求便益、使用者状態、使用頻度、ロイヤリティ、購入準備段階(無知、知っている、知識あり、興味あり、欲望あり、購買意欲あり)、マーケティング要因感受性

    人間の一生は、誕生から始まって、思春期、青春期、壮年期、熟年期、老年期、死というライフサイクルを描く。

    製品のライフサイクルは、導入期、成長期、成熟期、衰退期。単価は下がる。売上高は上がる。利益は導入期が最も高い。
    ・導入期はイノベーターに向けて、上澄み価格政策か浸透価格政策をとる
    ・成長期は同業者がライバルに変わるので、自社を選択するようブランドを確立する
    ・成熟期は自分の獲得した顧客は離れにくいように、相手の顧客はできるだけ浮気させるようにする
    ・衰退期はタイミングをみはからって撤退するか、市場自体をもう一度拡大する方法を見つけ出し展開するか、他の企業がすべて撤退するのを待って残存者利益を獲得する存続をするか、選ばなければならない。

    ホンダのバイク、スーパーカブは日本・アメリカでのブームが終わった後、タイやインドネシアで再びブームになった。

    市場地位の分類
    ・リーダー: シェア1位
    ・チャレンジャー: 攻撃的
    ・フォロワー: 大人しい
    ・ニッチャー: 独自の生存領域をもつ

    リーダーの利点
    ・流通業者に対する交渉力が強くなり、値引きに応じなくてもすむ
    ・顧客が頻繁に会社の製品を目にするようになり、親しみやすいブランドになる
    ・幅広い層の顧客情報を獲得できる

    リーダーの注意
    ・シェア1位だから嫌いという人がいる
    ・2位以下の複業会社のシナジー効果に注意

    リーダーの戦略
    ・市場全体の拡大 -新しいユーザーを獲得する、新しい用途を見つけ出す、1回当たりの使用量を増やす
    ・シェア防衛 - 2位以下の利点を取り入れ、同質化する。やり過ぎるとマイナスイメージ
    ・シェア拡大

    チャレンジャーの戦略
    ・差別化でリーダーを攻撃 - 同質化されにくい差別化が重要

    ニッチャーの戦略
    ・こだわりを持っていて、価格が多少高くても買ってしまう顧客が対象

    フォロワーの戦略
    ・リーダーの製品をデザインなど付加価値の面で単純化して安く売る
    ・リーダーが大々的にプロモートした客を、小売店で奪う

    5つの競争要因
    ・業界 - 既存業界間の対抗度
    ・潜在的な参入業者
    ・買い手
    ・供給業者
    ・代替品

    固定費・在庫費用は戦略に大きな影響を与える。

    長年同じような企業同士で競争をしてくると、その業界内で暗黙のルールのようなものが生まれてくる。逆に、比較的新しい業界などでは激しい競争がありうる。

    PPM (製品ポートフォリオ・マネジメント)
    花形製品 問題児
    金のなる木 負け犬

    ココの製品分野ごとに行なわれる「事業の定義」と多様な製品群を包括するような「ドメインの定義」とはずいぶん異なるものになる場合が多い。ドメインは社員が納得する共通の夢にすると良い。

  • 大著『液晶ディスプレイの技術革新史』の一橋大 沼上先生が日立の社内テキストをベースに作った経営戦略の本。
    わかりやすく有益。新版も出版された。

著者プロフィール

早稲田大学教授

「2023年 『わかりやすいマーケティング戦略〔第3版〕<2色>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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