- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784641134515
作品紹介・あらすじ
作り方は総則と全く同じ、具体的Caseから法律論を通じてその展開の方法を示す。分かりにくいと言われているこの分野が手に取るようによくわかる。目からうろこが落ちる絶妙な解説手法で複雑な判例・学説を分かりやすく整理。初学者はもちろん法科大学院生まで、誰にとっても読み応えのある一冊。
感想・レビュー・書評
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多くの読者の支持を得ている物権法の基本書です。なお2021年現在、第2版が刊行されているようです。
シリーズ第2巻となる本書でも、民法総則をあつかった第1巻とおなじく、わかりやすくていねいな解説がなされているように感じました。「Case」の項目で具体的な事例が示され、「前提知識」と「問題の所在」が明確にされたうえで、学説による考えかたのちがいが明晰に説明されています。とくに物権法では、内田民法の解説がやや手薄ということもあり、学習者にとって本書の存在意義は大きいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
都大学佐久間教授による民法物権法の基本書。ケースをベースに民法の基礎概念を分かり易く解説。中級者向けの解説も施されており、オールラウンドの基本書である。
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高度な内容を解りやすく書いてくれています。
註釈までしっかり読むと、一貫した理論を学ぶことができます。 -
「社会科学&産業」分野第7位...(教育分野を除く)
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抽象的になりやすい物権法の論点について、問題の所在のわかりやすい設例を挙げつつ、条文と判例に忠実に説明している。著者の学説にはほとんど立ち入っておらず、初学者にも安心して薦められるし、実務家が基礎知識をさらうのにも好適だろう。
基礎と銘打っているが、ポイントを落とした部分では、かなり高度な議論もなされている。
これで参考文献の記載が充実していれば、この本を取っ掛かりに、さらに深く調べることもできると思われるが、本書では読みやすさを重視しているようなので、残念だが仕方ない。 -
わかりやすくて、情報量も多かったので良いと思います。
たまに設例をはさんでくれるので、考えながら読めます。
でも長いです。 -
比較的平易にしかも適切な分量で基礎から発展的内容まで書かれています。なお、発展的内容については小さな字で書かれており、区別が明確になっています。
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「たとえば、Bが所有者に無断で借用していた自動車(甲)をAが盗み、自宅前に駐車していたところ、たまたまこれを発見したBが鍵を壊して持ち帰った場合に、Aは占有回収請求をすることができるか」。判決にはAの請求を認めたものがあるとのこと。その理由が「自力救済を重くみた」から。自力救済!?
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用益物件、占有(権)、物権的請求権を一気読み。民法の旅、ようやく294条。
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総則と同様です。