国際法 第5版 (有斐閣Sシリーズ 18)

著者 : 松井芳郎

• 有斐閣 (2007年3月28日発売)

感想・レビュー・書評

[水源地さんの感想 · 2011年11月12日]

第１部　国際法とは何か
　第１章　国際法の概念
　第２章　国際法の成立形式
　第３章　条約法
　第４章　国際法の主体

において、国際法の全体像を概観する。

第２部　国際法における国家
　第５章　国家の成立
　第６章　国家の機関
　第７章　国家の基本的権利・義務

国際法の主体である、国家、機関について

第３部　国際法における空間秩序
　第８章　国家領域
　第９章　国際化地域
　第10章　海の国際法
　第11章　空の国際法

領土問題などについて、土地、海、空、宇宙空間のそれぞれの領域問題。

第４部　社会的・経済的国際協力のための国際法
　第12章　個人・企業の保護と刑事国際協力
　第13章　経済的国際協力
　第14章　環境保全のための国際協力

人権などの個人や犯罪などを含む対処について。国際司法にあたると思う。

第５部　平和と秩序の維持のための協力の国際法
　第15章　国家責任
　第16章　紛争の平和的処理
　第17章　平和と安全の維持

国家間の紛争等の対応について

第６部　武力紛争と法
　第18章　武力紛争法
　第19章　中立法

武力紛争について

結び　国際法を創る力と護る力

有斐閣には、「国際法入門」「国際法」と同じような本があるが、その中では一番懇切丁寧に書いてあるのがＳシリーズだと思う。

大学院の試験等にも使えるようなので、1冊置いてあってもよいかもしれない。

著者プロフィール

名古屋大学名誉教授

「2021年 『国際社会における法の支配を目指して』 で使われていた紹介文から引用しています。」