アジアのガバナンス

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著者 : 下村恭民
  • 有斐閣 (2006年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641162709

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アジアのガバナンスの感想・レビュー・書評

  • ガバナンス要因自体が経済的なパフォーマンスやそれとともに生じる社会変化によって変化するのが普通であり、これはガバナンス要因が現実世界では厳密な意味で独立変数ではないことを意味する。
    PRSPとは、途上国政府が国家予算を投じていかに貧困削減を進めるか、具体的にどういう分野にどういう戦略をとるかを示した報告書のことであり、HIPCs(重債務貧困国)に対する債務帳消しの条件として、途上国が側がこれを作成し、世銀とIMFの承認を得るものとされた。
    国際援助社会の標準的なガバナンス議論はもっぱら単一的な視点から検討する姿勢が農耕で、それぞれの途上国社会に固有のインフォーマルな制度のきめ細かい把握には適していない。ガバナンスのあり方はインフォーマルな制度と深く関わっているから、標準的なガバナンス議論はこの性格は、途上国の経済社会システムに内在する可能性を考察する能力を制約している。

    ガバナンス改革の拡大へのキーワードはネットワーク化と競争意識である。

  • 発展途上国のガバナンス開発についての入門書、漠然としていて幅広い概念であるガバナンスをまとめ、近年の議論の動向を踏まえて解説している。
    また、アジア各国を事例に取り、それぞれの歴史や社会的状況の違いから、画一的なガバナンス支援の困難さ(不可能さ)を描き出している。

    巻末には基本文献のリストもついており、開発とガバナンスの問題について知りたい方には格好の入門書であるといえる。

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アジアのガバナンスの作品紹介

開発援助・途上国開発におけるガバナンス論を整理・再検討するとともに、アジア諸国を研究事例として、従来の議論では見落とされてきたグッド・ガバナンスの多様性に注目し、分析・考察する。アジア、開発途上国のガバナンス論、はじめての体系的入門書。

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