ひたすら読むエコノミクス

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著者 : 伊藤秀史
  • 有斐閣 (2012年4月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641163973

ひたすら読むエコノミクスの感想・レビュー・書評

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  •  とても良い本だった。作者自身はこの本だけで経済はわからないというがこの本をきっちりと読みこなすことができればそこそこ理解できるのではないかとさえ感じる。

  • ミクロ経済学の入門書。解りやすい記述ながらも、扱っている内容は結構高度。オークション、シグナリング、アドバースセレクション、確実性等価、インセンティブ、企業の境界、取引コスト、マーケットデザインなどなど。ホットな研究テーマが取り上げられている。

    この本を読んだ後、経済学を幅広く勉強するもよいだろうし、特定のテーマに絞って深堀するも良いと思う。巻末の参考文献も参考になる。

    大学生向けに書かれた本のため、事例が学生生活中心になっているが、内容的には社会人にも読んで欲しい本。次作として、企業経営に関心を持つ社会人向けの啓蒙書を是非執筆して頂きたい。

  • <概要>
    経済学を社会科学的な思考のツールとして位置付け、経済学における概念(例えば逆淘汰とかモラルハザードとか)の紹介を行う本。「ひたすら読む」の書名通り、数式・グラフによる説明を一切排除している(個人的には数式はともかくグラフor図はあった方がいいなー、と思った)。
    <雑感>
    ・内容は入門レベルにとどまるので、個人的には知っている(はずの)概念に関する復習として有用でった。ほかには経済学部の新入生とか、高校生とかが読むとためになるのでは。
    ・マッチングとオークションは勉強したことがなかったけれど、少し興味が湧いた。セカンド・プライス・オークションは買い手が真の留保価格を提示するのが最適になるからファースト・プライス・オークションより駆け引きの要素が減る、みたいな議論は考えてみれば当たり前だけど直観に反していて面白いな、と。
    ・気になったのは、秀史先生はどこでDEATH NOTEとかのネタを仕入れたのか。勝手に漫画とか読まない方とお見受けしていたけど。

  •  数式や図がなくても、文章を読むだけでミクロ経済学の基本を読者が学べるように書かれた本。実際に読みやすく分かりやすく書かれていて、電車などでも気軽に読める。

     大学受験で経済学部に受かった高校3年生に、勧めたい一冊だと感じた。

  • この本は非常にわかりやすかったです。
    経済学を導入する上で、身近なものから経済を紐解くという意味でここまで落としこんでくれると、経済を毛嫌いしている人も読める、読める、と思います。

    「ひたすら読め、読め!」

    わからないところあれば、授業を受ける(大学生向けだからですね)や他の本を読めというスタンスがすごくいいです。

    そのためか、あることでむしろややこしくなってしまう数式はほとんど使われておりません。グラフも皆無。

    学生が身近な事例(どの種類のラーメン選ぶか?飲み放題のビールは何杯飲むのがいいのか?)を通して、すごく入り込みやすい内容となってます。構成も、意思決定から始まり、ゲーム理論、インセンティブ..と経済学としてはとっつきやすいところから読み進められます。

    冒頭で著者が言っているように、この本だけでは完結できません。ここからがスタートです。
    本書はミクロ経済学が中心となっているので、他の分野については他の本で補うのがいいでしょう。

    大学一年目で読めれば、経済の印象もがらりと変わったことでしょう。
    もちろん、いい方向に。
    とはいえ、非常に読みやすく、わかりやすいので社会人にもオススメな本書だと思います。やや、経営学チックな部分も多いです。

  • 読み物として読んだ。謙虚になろうと思った

  • 秋は経済学の本と決め、復習にと思って読んだのだがイマイチだった。経済学初心者のために極力数学を使わない、数式や表を使わない方針で書かれているが、かえって分かりづらい。著者は大学教員らしいが無駄に大学や学生の事例が出てきて邪魔。

  • ひたすら文字のみで書かれた(近代)経済学の導入書


    ・著者によるページ。紹介・目次・誤植訂正など。
    『読むエコ』
    https://sites.google.com/site/hideshiitoh/jp/pub-j/yomueco

    ・出版社の商品紹介
    http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641163973


    【目次:全10章】
     第1章 経済学を知っていますか?
     第2章 「スマート」に決める原則:ひとりの意思決定
    自分で決めるのに実は複雑!?
    決めることはあきらめること:トレードオフ
    意思決定の落とし穴,その1:機会費用
    意思決定の落とし穴,その2:サンクコスト
    「もう一杯!!」を考える:限界分析
    いろいろな「費用」
     第3章 駆け引きのなかで決める原則:ゲーム理論超入門
    向こうから自転車が来たら…
    「神の手」か「相手の意思」か:2 つの不確実性
    人はひとりでは生きられない:ゲーム理論が扱う状況
    自転車ですれ違うケース:コーディネーションが重要
    デートの主導権はどっち?:利害が絡むコーディネーション
    相手の行動を予想できる?:確信ゲーム
    我慢強さが勝負のカギ:チキン・ゲーム
    最善の結果は実現できない?:囚人のジレンマ
    ゲームは変えられる!
    先読みでゲームを変える
    自分を縛ることでゲームを変える:コミットメント
     第4章 多数の意図が交差する場所:市場の成功と失敗
    大勢が参加する「市場」
    いくらならラーメンを食べる?:個人の留保価格
    払えるお金は人それぞれ:市場での需要を探る
    売手が買手を独り占めできる場合
    どうやって販売価格を決めるか:利潤と費用と需要量の関係
    消費者の好みによって価格を変える:価格差別
    無数の人々が取引に参加する世界:市場と均衡
    本当に均衡にたどり着くの?:市場メカニズムの実験
    市場はなぜよいのか?
    でも市場は絶対ではない
     第5章 現実世界は霧のなか!?:不確実性と情報
    情報が重要!:霧の中での意思決定
    リスクは回避したいもの?
    チャレンジは人それぞれ:リスクを金額で評価する
    金額以外でもリスクは評価できる!:期待効用で考える
    誰がリスクを負担するか?:リスク分担
     第6章 サボリの誘惑に打ち勝つ:モラルハザードとインセンティブ設計
    ある年の流行語
    さまざまなモラルハザード
    モラルハザードは「倫理の欠如」じゃない
    利害の不一致が問題を生み出す
    「隠された行動」への3 つの対処法
    業績連動報酬の問題点
    大切なのはお金だけじゃない
     第7章 真実を引き出す:逆淘汰とインセンティブ設計
    優良顧客が減っていく…
    消える取引,消さない工夫
    情報の偏りは必然
    情報を隠して交渉に勝つ
    口先だけでは伝わらない:シグナリング
    決定をゆだねて,情報を引き出す:スクリーニング
     第8章 見えざる手は創れるか?:マーケット・デザイン
    市場は絶対ではない
    本当の評価をつきとめる仕組み:オークション
    4 つのオークション方式
    自分が最も得をする入札戦略
    オークション方式の決め方
    出し抜き合戦による市場の失敗への対策:マッチング
    キーワードは安定性:みんなが納得するマッチング
    マーケット・デザインが現実を変える!
     第9章 思惑の衝突を超えて:組織デザイン
    市場を介さない取引:ブラックボックスを開けてみよう
    権限関係のデザイン:分権か集権か?
    組織内のコミュニケーションは難しい:それぞれの思惑と情報伝達
    組織内の調整も難しい:コーディネーション問題
    ちゃぶ台返しはヤル気を挫く!?:権限委譲とコミットメント
    任せた後で起こること:エージェンシー問題,再び
    市場も組織も一筋縄ではいかない:企業の境界
    まとめとおまけとあとがきと

  • 経済学の超入門書。
    入門過ぎてつまらなかった。

    後半の組織論寄りの話は興味深く読めた。

  • 初学者にオススメ。基本的なところから、最新の理論までを広くカバーしている。読みやすい。著者の頭の良さが分かる一冊。

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