ひたすら読むエコノミクス

  • 204人登録
  • 3.60評価
    • (9)
    • (16)
    • (10)
    • (5)
    • (2)
  • 22レビュー
著者 : 伊藤秀史
  • 有斐閣 (2012年4月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641163973

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
クリス・アンダー...
ジェームス W....
イツァーク・ギル...
有効な右矢印 無効な右矢印

ひたすら読むエコノミクスの感想・レビュー・書評

  •  とても良い本だった。作者自身はこの本だけで経済はわからないというがこの本をきっちりと読みこなすことができればそこそこ理解できるのではないかとさえ感じる。

  • ミクロ経済学の入門書。解りやすい記述ながらも、扱っている内容は結構高度。オークション、シグナリング、アドバースセレクション、確実性等価、インセンティブ、企業の境界、取引コスト、マーケットデザインなどなど。ホットな研究テーマが取り上げられている。

    この本を読んだ後、経済学を幅広く勉強するもよいだろうし、特定のテーマに絞って深堀するも良いと思う。巻末の参考文献も参考になる。

    大学生向けに書かれた本のため、事例が学生生活中心になっているが、内容的には社会人にも読んで欲しい本。次作として、企業経営に関心を持つ社会人向けの啓蒙書を是非執筆して頂きたい。

  • <概要>
    経済学を社会科学的な思考のツールとして位置付け、経済学における概念(例えば逆淘汰とかモラルハザードとか)の紹介を行う本。「ひたすら読む」の書名通り、数式・グラフによる説明を一切排除している(個人的には数式はともかくグラフor図はあった方がいいなー、と思った)。
    <雑感>
    ・内容は入門レベルにとどまるので、個人的には知っている(はずの)概念に関する復習として有用でった。ほかには経済学部の新入生とか、高校生とかが読むとためになるのでは。
    ・マッチングとオークションは勉強したことがなかったけれど、少し興味が湧いた。セカンド・プライス・オークションは買い手が真の留保価格を提示するのが最適になるからファースト・プライス・オークションより駆け引きの要素が減る、みたいな議論は考えてみれば当たり前だけど直観に反していて面白いな、と。
    ・気になったのは、秀史先生はどこでDEATH NOTEとかのネタを仕入れたのか。勝手に漫画とか読まない方とお見受けしていたけど。

  •  数式や図がなくても、文章を読むだけでミクロ経済学の基本を読者が学べるように書かれた本。実際に読みやすく分かりやすく書かれていて、電車などでも気軽に読める。

     大学受験で経済学部に受かった高校3年生に、勧めたい一冊だと感じた。

  • この本は非常にわかりやすかったです。
    経済学を導入する上で、身近なものから経済を紐解くという意味でここまで落としこんでくれると、経済を毛嫌いしている人も読める、読める、と思います。

    「ひたすら読め、読め!」

    わからないところあれば、授業を受ける(大学生向けだからですね)や他の本を読めというスタンスがすごくいいです。

    そのためか、あることでむしろややこしくなってしまう数式はほとんど使われておりません。グラフも皆無。

    学生が身近な事例(どの種類のラーメン選ぶか?飲み放題のビールは何杯飲むのがいいのか?)を通して、すごく入り込みやすい内容となってます。構成も、意思決定から始まり、ゲーム理論、インセンティブ..と経済学としてはとっつきやすいところから読み進められます。

    冒頭で著者が言っているように、この本だけでは完結できません。ここからがスタートです。
    本書はミクロ経済学が中心となっているので、他の分野については他の本で補うのがいいでしょう。

    大学一年目で読めれば、経済の印象もがらりと変わったことでしょう。
    もちろん、いい方向に。
    とはいえ、非常に読みやすく、わかりやすいので社会人にもオススメな本書だと思います。やや、経営学チックな部分も多いです。

  • 読み物として読んだ。謙虚になろうと思った

  • 秋は経済学の本と決め、復習にと思って読んだのだがイマイチだった。経済学初心者のために極力数学を使わない、数式や表を使わない方針で書かれているが、かえって分かりづらい。著者は大学教員らしいが無駄に大学や学生の事例が出てきて邪魔。

  • ひたすら文字のみで書かれた(近代)経済学の導入書


    ・著者によるページ。紹介・目次・誤植訂正など。
    『読むエコ』
    https://sites.google.com/site/hideshiitoh/jp/pub-j/yomueco

    ・出版社の商品紹介
    http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641163973


    【目次:全10章】
     第1章 経済学を知っていますか?
     第2章 「スマート」に決める原則:ひとりの意思決定
    自分で決めるのに実は複雑!?
    決めることはあきらめること:トレードオフ
    意思決定の落とし穴,その1:機会費用
    意思決定の落とし穴,その2:サンクコスト
    「もう一杯!!」を考える:限界分析
    いろいろな「費用」
     第3章 駆け引きのなかで決める原則:ゲーム理論超入門
    向こうから自転車が来たら…
    「神の手」か「相手の意思」か:2 つの不確実性
    人はひとりでは生きられない:ゲーム理論が扱う状況
    自転車ですれ違うケース:コーディネーションが重要
    デートの主導権はどっち?:利害が絡むコーディネーション
    相手の行動を予想できる?:確信ゲーム
    我慢強さが勝負のカギ:チキン・ゲーム
    最善の結果は実現できない?:囚人のジレンマ
    ゲームは変えられる!
    先読みでゲームを変える
    自分を縛ることでゲームを変える:コミットメント
     第4章 多数の意図が交差する場所:市場の成功と失敗
    大勢が参加する「市場」
    いくらならラーメンを食べる?:個人の留保価格
    払えるお金は人それぞれ:市場での需要を探る
    売手が買手を独り占めできる場合
    どうやって販売価格を決めるか:利潤と費用と需要量の関係
    消費者の好みによって価格を変える:価格差別
    無数の人々が取引に参加する世界:市場と均衡
    本当に均衡にたどり着くの?:市場メカニズムの実験
    市場はなぜよいのか?
    でも市場は絶対ではない
     第5章 現実世界は霧のなか!?:不確実性と情報
    情報が重要!:霧の中での意思決定
    リスクは回避したいもの?
    チャレンジは人それぞれ:リスクを金額で評価する
    金額以外でもリスクは評価できる!:期待効用で考える
    誰がリスクを負担するか?:リスク分担
     第6章 サボリの誘惑に打ち勝つ:モラルハザードとインセンティブ設計
    ある年の流行語
    さまざまなモラルハザード
    モラルハザードは「倫理の欠如」じゃない
    利害の不一致が問題を生み出す
    「隠された行動」への3 つの対処法
    業績連動報酬の問題点
    大切なのはお金だけじゃない
     第7章 真実を引き出す:逆淘汰とインセンティブ設計
    優良顧客が減っていく…
    消える取引,消さない工夫
    情報の偏りは必然
    情報を隠して交渉に勝つ
    口先だけでは伝わらない:シグナリング
    決定をゆだねて,情報を引き出す:スクリーニング
     第8章 見えざる手は創れるか?:マーケット・デザイン
    市場は絶対ではない
    本当の評価をつきとめる仕組み:オークション
    4 つのオークション方式
    自分が最も得をする入札戦略
    オークション方式の決め方
    出し抜き合戦による市場の失敗への対策:マッチング
    キーワードは安定性:みんなが納得するマッチング
    マーケット・デザインが現実を変える!
     第9章 思惑の衝突を超えて:組織デザイン
    市場を介さない取引:ブラックボックスを開けてみよう
    権限関係のデザイン:分権か集権か?
    組織内のコミュニケーションは難しい:それぞれの思惑と情報伝達
    組織内の調整も難しい:コーディネーション問題
    ちゃぶ台返しはヤル気を挫く!?:権限委譲とコミットメント
    任せた後で起こること:エー... 続きを読む

  • 経済学の超入門書。
    入門過ぎてつまらなかった。

    後半の組織論寄りの話は興味深く読めた。

  • 初学者にオススメ。基本的なところから、最新の理論までを広くカバーしている。読みやすい。著者の頭の良さが分かる一冊。

  • 経済学は個人の合理的意思決定を前提とする。会社を分析対象とする経営学とは異なり、世界を理解するための文法のようなもの。モデル化は、本質的な部分を抽出して単純化するため。

    経済学の合理的意思決定とは、1.可能な選択肢を明らかにし、順位付け可能、2.選択可能な選択肢の中から最も順位付けが高いものを選ぶ(同順位で無差別の場合も含む)

    意思決定の際には、1.トレードオフ、2.機会費用、3.サンクコスト、4.限界効果を気をつけるべき

    **

    不確実性には、自然の不確実性と、(相手の行動である)戦略的不確実性がある。そこでの合理的意思決定は、ゲーム理論で考えられる。両者の合理的意思決定が定まるとき、それはナッシュ均衡であると言える。利害の対立がないとき、「コーディネーションゲーム」であると言われ、利害が絡むと「男女の争い」になる。
    双方YESが効用を最大化するが、相手NOだと最悪の効用になる場合、「確信ゲーム」と呼ばれる。双方YESが最悪で自分YESが最上だと、「チキンゲーム」、相手NOが最悪で自分NOが最上だと、「囚人のジレンマ」になる。

    価格に関するゲームで、各社の限界費用が製造・販売量によらずに一定かつ同一であるという仮定で行われる競争は、ベルトラン競争と呼ばれる。この場合、売価のナッシュ均衡は製造原価(=限界費用)である(機会費用も含んでいるので会計上はプラスになる)。ここから脱するためには、1.コスト優位性の確保、2.製品差別化、3.スイッチング・コスト、4.生産能力の不所持(シグナリング)、5.談合。

    4に関しては、最大生産でも追加利潤を上げられるようになり、相手の意思決定確認後も自社判断が不変である。これをクールノー競争と呼ぶ。このように、自らの行動制約を示すことでゲームをいい方向に持っていくことをコミットメントと呼ぶ。

    **

    ある価格以下であれば買う場合、その価格を留保価格と呼ぶ。また、価格水準に対する市場全体の需要量を市場需要関数と呼ぶ。ここで、収入の少ない家計がより多く必要とする劣等財であるために、価格の上昇に対して需要量が増加する財のことはギッフェン財と呼ぶ。ハード購入に伴って購入されるソフトが決定することを、ロックインと呼ぶ。

    総利潤=(価格ー可変費用)×需要量ー固定費用。前者はマージン。ここで、需要量の単位を均一化するために、価格と費用の変化は%では測る。価格に対する変化を、需要の価格弾力性と呼ぶ。これをふまえ、顧客ごとに適切な価格設定を行うと、一次価格差別(完全価格差別)、グループごとに行うと三次価格差別になる(例:学生割引)。ほかに、消費者に選ばせる場合は二次価格差別になる(例:エコノミークラス)。これは、情報を持たない側が持つが側に開示させるという点で、スクリーニングと呼ばれる。使ってみないとわからない製品(経験財)。

    市場供給関数は価格と限界費用で決まる。市場の需要量と供給量が等しくなる状態は市場均衡、そのときの価格を均衡市場価格と呼ぶ。このとき、市場がもたらす総余剰は最大である。この状態を、経済学では効率的と呼ぶ。これは社会にとっても望ましい状態で、厚生経済学の基本定理と呼ばれる。

    市場の失敗は、1.独占、2.外部性(各買手や売手の活動が別の経済主体の利害に直接影響を与えるとき、ネットワーク外部性もその一部。これは共有資源の扱いでよく見られる)、3.情報格差、4.取引相手が見つからない。ここで、自由な取引を促進することを、経済ガバナンスと呼ぶ。

    **

    モラルハザード:隠された行動

    エージェンシー関係において、モラルハザードを引き落とす主体をエージェント、それを緩和しようとインセンティブを設計する主体をプリンシパルと呼ぶ。

    エージェ... 続きを読む

  • ビジネスエコノミクス超入門書。非常に平易に書いてある分、ここの理論はもっと深く考えたい!と思わされた。市場デザインの話がやや浅い印象。ゲーム理論と組織デザインは勉強し直したい。

  • メカニズムデザインや契約理論,組織の経済学等の最近のトピックを,数式を使わず豊富な事例を交えて紹介しています.

    学部初級のミクロ経済学で詰まらないと感じた人には是非読んでほしい本です.ただ,経済学を全く知らない人には内容や経済学特有の考え方が難しいかもしれません.

  • ひたすら読みましょう。経済学の著名な入門書がぼやかしている部分も言葉でしっかり理解できるような記述に誠実感を覚えます。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、3階開架 請求記号:331//I89

  • ップなデザインの教科書である。一般的な経済学の教科書とは異なり、ずいぶんと読みやすい内容になっている。一般的な経済学の教科書とは、おそらく内容も少し違う。冒頭で述べられている通り、企業の戦略に焦点を当てているところが特徴的だろう。経済学というと、特に初期の場合は、企業を点のように捉えるところに一つの特徴があったが、むしろ今では、企業そのものを取り扱えるようになっている。この点では、まさに企業戦略や競争戦略に関わる人々にとって重要な一冊である。続きはブログ→http://hiderot.blogspot.jp/2012/05/blog-post_21.html

  • タイトルに惹かれて、ひたすら読んだのだが、やっぱり読むだけではよく分からなかった。少なくとも要所要所では、立ち止まって熟考する必要があるようだ。読んだだけで、流れるように頭に入ってくるというものではなかった。
    エージェント問題とか様々なオークション方式の収入等価定理など、扱っている内容が面白くないわけではないのだが、数式を使わないのは良いとしても、やはり表やグラフくらいはあった方がずっと分かりやすかったのではないかと思う。文章で書くことにこだわったことは、ユニークでもあるが、良かった点と、それによる弊害の両方が出てしまったように思われる。
    それでもまあ、また経済学のテキストを読んでみようかと思わせる力は、本書にあったと言えそうではある。

  • 請求記号:331/Ito
    資料ID:50065622
    配架場所:図書館1階東館 め・く~る

  • 経済学って何?という人向けとのかとなので読んでみた。ま、二十年以上サラリーマンやってりゃ何となく経験したり見聞きしたことが書かれてました。
    これから学問として学ぼうかな?と思ってる若者向きです。

全22件中 1 - 22件を表示

ひたすら読むエコノミクスを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ツイートする