日本の地方財政

  • 有斐閣
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641164482

作品紹介・あらすじ

地方財政の仕組みを深く理解できるように、制度形成の歴史を踏まえ、その背後にある理念や考え方に焦点を当て、完全共著でまとめ上げる待望の手引書。徹底的にかみ砕いて解説し、実務に役立つ知見を数多く盛り込む。

感想・レビュー・書評

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  • 2017/02/16

  • 理論面と実践面の両面から、日本の地方財政を「学び合う」ための手引書として書かれている。内容は比較的ヘビーだが、地方財政の仕組みを深く理解するのに有意義な本だと感じた。

  • まず、財政って何のためにあるのかという問いから始まり、地方財政が果たす役割(つまりそれは地方公共財を供給すること)、地方税制、地方債、地方交付税、国庫補助金まで対応しています。本書で地方財政については一通り勉強できる。私は、自主勉強会のテキストに使用しました。地方財政を初めて学ぶ人にとっては、わかりやすい入門書なのではないかと思います。
    地方交付税のところはもともと理解が難しい制度であるのですが、できるだけ易しく解説しようとしていることが読み取れてよいです。

    一番勉強になったのは、地方自治体の役割は地方公共財を供給することということ。つまり、その地方自治体の区域に便益が限定される公共財を提供することなのですが、地方公務員にとって大事だと思うのは、自分の仕事は地方公共財を供給することなのかということを意識することだと思います。この議論を踏まえると、「これってうちの県が対応するものなのだろうか」という意識が生まれます。その仕事が地方公共財でないからといって、すぐに撤退することも難しいのでしょうが、そういう意識をもって仕事をすることがまず大事なのかなと思いました。

  • 地方財政の概要。教科書的

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著者プロフィール

神野直彦(じんの・なおひこ)
日本社会事業大学学長、東京大学名誉教授(財政学・地方財政論)
『システム改革の政治経済学』(岩波書店、1998年、1999年度エコノミスト賞受賞)、『地域再生の経済学』(中央公論新社、2002年、2003年度石橋湛山賞受賞)、『「分かち合い」の経済学』(岩波書店、2010年)、『「人間国家」への改革 参加保障型の福祉社会をつくる』(NHK出版、2015年)、『経済学は悲しみを分かち合うために―私の原点』(岩波書店、2018年)
1946年、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学



「2019年 『貧困プログラム 行財政計画の視点から』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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