国際紛争: 理論と歴史

  • 有斐閣
3.57
  • (16)
  • (7)
  • (46)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 112
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641173002

作品紹介・あらすじ

20世紀前半に2度にわたる壊滅的な世界大戦を経験した人類は、20世紀後半にも、冷戦や数多くの地域・エスニック紛争、そして核兵器の脅威に見舞われた。どうしてこのような紛争が起こるのだろうか。また、今後もこのような紛争が起こるのだろうか。経済や環境の面で相互依存が進展し、脱国家的および国際的な組織が増加し、民主的価値が広まることで、新たな世界秩序は達成されるのだろうか。グローバリゼーションや情報革命は、21世紀の国際政治にどのような影響を与えるのだろうか。ハーヴァード大学での講義のために執筆された「国際政治」への定評ある入門書が、国際関係を学ぶ学生がこうした問いへの自らの回答を作り上げうるように、理論と歴史の相互検証を通して分析の道具を提供する。アフガニスタンやイラクでの戦争、世界大国としての中国の台頭、NGOや多国籍企業、テロリスト・ネットワーク、その他の非国家主体の役割の拡大など、国際場裏でのより新しい展開に対応した改訂を行い、新たに用語集を追加した。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • まさに国際紛争(政治)も知の営みなのだなと感心した。歴史にifをつかってあらゆる可能性を考え、複眼的な視点をもって現実を読み解くという作業には経済学と同様な共感を感じた。ただ実験などで反証できない点に関しては経済学と同様に社会科学的な限界を感じ、また実証的な分析が行いづらいというところに経済学との違いを感じた。

    個々の知識に関しては、実際の問題意識を持ったときに生かされるのだろうし、まだ自分はその域には達していないのであろう。

    とりあえず国際政治の手法なりセンスに触れることができて有意義だった。

  • 試験対策用として購入。
    第一次・第二次世界大戦の起源、冷戦の起源・終焉の分析の章は秀逸。
    とってもお世話になりました。

  • 国際政治学の入門書。

  • リアリズム・リベラリズム・コンストラクティヴィズムなどの様々な視点から、それぞれの長所・短所を示しながらわかりやすく書いてあります。
    入門者の自分としては、最初にバランスの取れた本に出合えたことは幸運です。

  • 2008.2

  • 言わずと知れた国際政治の入門書。

    歴史的な流れの解説と平行して、どのような学派・理論・見方が提示されてきたのかが整然と記述されています。ただし、歴史的事実の記述量が多いため、理論に関する説明が埋没しているような気もするので、理論は理論で純粋に把握してから読んだ方がいいような気がします。

  • 国際関係論の常套テクスト

  • 平易なことばで書かれた、国際政治の教科書といわれる本書。ただ、僕にはちょっと食傷気味なくらい、内容は深く示唆に富んでおります。知的好奇心をかきたてられ、非常に勉強になります。ちょくちょく読み返さなければならないでしょう。ああ、大学でこんな教科書の下で政治学やりたかったな、と、いまさらながら痛感します。

  • 言わずと知れたナイの代表的著作。内外を問わず国際政治学の教科書として使われている点を見てもその内容が悪くないことが伺える。日本語版が出版されて数年しか経ていないにもかかわらず既に5版まで出ているのはなかなか凄いことだ。今更ながら国際政治学の教科書として使うことに…

  • 時系列に並んだ章割りで、歴史を学べる上、ケーススタディによって理論も学べる名著。避けては通れない。リベラルに分類されるナイだけど、様々な理論・学派を取り入れているので、偏り無く学べると思う王道の一冊。

全16件中 1 - 10件を表示

田中明彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×