- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784641173910
作品紹介・あらすじ
なぜ自ら命を絶つ事態に追い込まれなければならないのか?そして、どのような対策が効果的なのか?徹底した実態把握からその社会的・経済的な背景を明らかにし、深刻な社会問題としての自殺に挑む。
感想・レビュー・書評
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◎こころ:自殺対策をEBPMでPDCAしていけるのか、その入り口。
○ツボ:ロジックモデルと指標による重回帰分析によって自殺の要因を分析できるようになるかもしれない。
☆問い:第5章の社会指標と自殺数の重回帰分析を追試してみよう。自殺対策のロジックモデルを作ってみよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
N区図書館
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経済学/統計解析からのアプローチの本です。
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社会
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☆ふむ
☆2013年度「日経・経済図書文化賞」 -
『自殺のない社会へ――経済学・政治学からのエビデンスに基づくアプローチ』
著者:
澤田康幸 (東京大学教授)
上田路子 (シラキュース大学リサーチ・アシスタント・プロフェッサー)
松林哲也 (ノーステキサス大学アシスタント・プロフェッサー)
【書誌情報】
2013年06月発売
A5判並製カバー付, 238ページ
定価 2,484円(本体 2,300円)
ISBN 978-4-641-17391-0
Towerds Evidence-Based Suicide Prevebtion: Perspectives from Economics and Political Science
社会問題としての自殺に,実証分析から挑む
なぜ自殺に追い込まれてしまう人がいるのか。自殺を,精神疾患などの直接的な原因だけではなく,社会・経済問題として捉え,緻密な調査と実証分析からその要因を明らかにする。エビデンス・ベースの視点からこれまでの対策の評価と,効果的な対策の見極め・実践に向けた展望を提示!
http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641173910
【主要目次】
序章 政策課題としての自殺対策
第1章 なぜ自殺対策が必要なのか?
第2章 自殺の社会経済的要因
第3章 自然災害と自殺――日本の都道府県データによる分析
第4章 政治イデオロギーと自殺―― OECD諸国の国際比較データによる分析
第5章 経済・福祉政策と自殺――日本の都道府県データによる分析
第6章 自殺対策の運用と成果
終章 エビデンスに基づく自殺対策を目指して -
詳細なデータから自殺対策の効果を追う。
ここまでがっつりデータを追う本も珍しい。各種統計や補正についても詳細に説明されている。対策だけでなく諸外国でのリベラルな政権になった時に自殺率が下がるかなどの調査まで載っている。
90年代後半に爆発的に増えて、ここ数年は減少を見せる自殺。どのような対策が効果があったのかさらなる詳細な研究が待たれる。 -
自殺に関する実証研究
自殺対策の重要性についても数値を使って示そうとしている。
澤田先生はこの関係の大家だが流石の内容である。
自殺と抑うつ、健康、労働、経済の関係を知る意味でも良い本であると考えられる。
精神科医にも是非読んでもらいたい内容。 -
割とかっちりした研究の本だった。その分提言よりデータに基づいた分析寄りで、堪える。
生命保険のシステム改革が最初じゃないかなあ。 -
自殺の原因を探るために何が必要なのか? 自殺を防止するためにどのような政策が必要なのか? 日本では1997年以降、約3万人の人が自ら命を絶っている。本書では、事実に基づく政策決定の重要性について、経済学および政治学的視点から自殺の原因を鋭く分析する。
序 章 政策課題としての自殺対策
第1章 なぜ自殺対策が必要なのか?
第2章 自殺の社会経済的要因
第3章 自然災害と自殺
第4章 政治イデオロギーと自殺
第5章 経済・福祉政策と自殺
第6章 自殺対策の運用と成果
終 章 エビデンスに基づく自殺対策を目指して