明治国家と近代美術―美の政治学

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著者 : 佐藤道信
  • 吉川弘文館 (1999年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642036856

明治国家と近代美術―美の政治学の感想・レビュー・書評

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  •  もと元老院議官の大蔵卿佐野常民を会頭に、殖産興業政策の中枢たる内務省勧業寮権頭をつとめ内外博覧会事業に深くかかわり内務省勧商局が大蔵省商務局に移管されるに伴い大蔵省商務局官僚となった河瀬秀治を副会頭に、明治一二年設立された竜池会は、考古利今の理念のもと古器旧物を保護した。伝統美術は殖産興業の一環で、輸出目的の産業品として振興された。

    『まだ美術史研究じたいが緒についたばかりだから、この時点では美術史専門の研究者はほとんどおらず、むしろ国学・漢学系の学者の方が多い。しかしこれも見方を変えれば、前代からの諸系の考証学が、国家事業を通じて近代の歴史学へと統合されていく、いわば学問体系の近代化として見ることも可能だろう。』128頁

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佐藤道信の作品

明治国家と近代美術―美の政治学の作品紹介

「日本美術」は明治国家によって創られた。維新後、近代世界システムに積極的に参入していった明治日本は、西欧の国家と美術の関係を参照しながら、「日本国家としての美術」の構築を目指したのである。近代日本の美術行政・制度や美術と美術史をめぐる言説、さらに画家・美術団体などを論じ、近代に構築された美術の意味と認識の構造を問う。

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