作品紹介・あらすじ
武家の都として知られる鎌倉の、宗教都市としての側面に光を当てる。僧侶や暗躍する陰陽師の実像を描き、多くの怨霊鎮魂の寺がある、知られざる宗教世界を解明。寺社を宗派別に収録・網羅した、格好の散歩の手引き。
感想・レビュー・書評
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【内容】 武家の都として知られる鎌倉の、宗教都市としての側面に光を当てる。僧侶や暗躍する陰陽師の実像を描き、多くの怨霊鎮魂の寺がある、知られざる宗教世界を解明。寺社を宗派別に収録・網羅した、格好の散歩の手引き。 (「BOOK」データベースより)
【感想】 鎌倉の古寺について、「大人のための手引き」(P196)として研究者が記した一冊。鎌倉を宗教都市として捉え、歴史的な視点から新しい発見を与えてくれる。鎌倉大仏や鶴岡八幡宮等の有名なスポットも、ただの観光地としてだけでなく、歴史的場所として再認識することができる。鎌倉散策する際に、この本を読めば(基本的な歴史知識は必要だが)今までと違う鎌倉に出会える。
著者プロフィール
松尾 剛次:1954年長崎県生まれ。日本中世史、宗教社会学専攻。山形大学名誉教授。東京大学大学院博士課程を経て、山形大学人文学部教授、東京大学特任教授(2004年度)、日本仏教綜合研究学会会長を歴任。1994年に東京大学文学博士号を取得。『勧進と破戒の中世史』『中世律宗と死の文化』『新版 鎌倉新仏教の成立』(いずれも吉川弘文館)、『仏教入門』(岩波ジュニア新書)、『破戒と男色の仏教史』『葬式仏教の誕生』 『知られざる親鸞』(いずれも平凡社新書)など、著書・論文多数。
「2022年 『日本仏教史入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」
松尾剛次の作品
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