銃後の社会史: 戦死者と遺族 (歴史文化ライブラリー 203)

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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642056038

作品紹介・あらすじ

戦死した兵士の家族は、一家の働き手を奪われる理不尽さをどう受け入れたのか。遺族への扶助料や未亡人への仕事斡旋など、国家が目指したシステムとしての「遺族」の形を検証。社会は戦争をどう支えたのかに鋭く迫る。

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    戦死した兵士の家族は、一家の働き手を奪われる理不尽さをどう受け入れたのか。
    遺族への扶助料や未亡人への仕事斡旋など、国家が目指したシステムとしての「遺族」の形を検証。
    社会は戦争をどう支えたのかに鋭く迫る。

    [ 目次 ]
    「一つの花」をめぐって―プロローグ
    遺族になるまで
    遺族となって―その生活実態
    “名誉の遺族”という名の監視体制
    敗戦直後~占領期の遺族たち
    遺族と社会、遺族と国家―エピローグ

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 人々がどのように〈遺族〉となり、どのように「〈遺族〉としての生」を送っていくのか。〈遺族〉を称揚するまなざしが、当の〈遺族〉をいかに拘束していくか。そして、そうした支配と拘束の体制が、敗戦後はいかに崩壊していったか。〈遺族〉がいかに社会から〈外部〉化されていったか、ということを見て取ることができるわけですが、これと似たような状況を、現代の犯罪被害者の〈遺族〉にも見て取ることができるような気がしてなりません。(20070214)

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著者プロフィール

一ノ瀬 俊也(いちのせ・としや) 1971年福岡県生まれ。九州大学大学院比較社会文化研究科博士課程中途退学。専門は、日本近現代史。博士(比較社会文化)。現在埼玉大学教養学部教授。著書に、『近代日本の徴兵制と社会』(吉川弘文館、2004)、『銃後の社会史』(吉川弘文館、2005)、『皇軍兵士の日常生活』(講談社現代新書、2009)、『米軍が恐れた「卑怯な日本軍」』(文藝春秋、2012)、『日本軍と日本兵 米国報告書は語る』(講談社現代新書、2014)、『戦艦大和講義』(人文書院、2015)、『戦艦武蔵』(中公新書、2016)、『飛行機の戦争 1914-1945』(講談社現代新書、2017)など多数。

「2018年 『昭和戦争史講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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