- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784642056038
作品紹介・あらすじ
戦死した兵士の家族は、一家の働き手を奪われる理不尽さをどう受け入れたのか。遺族への扶助料や未亡人への仕事斡旋など、国家が目指したシステムとしての「遺族」の形を検証。社会は戦争をどう支えたのかに鋭く迫る。
感想・レビュー・書評
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[ 内容 ]
戦死した兵士の家族は、一家の働き手を奪われる理不尽さをどう受け入れたのか。
遺族への扶助料や未亡人への仕事斡旋など、国家が目指したシステムとしての「遺族」の形を検証。
社会は戦争をどう支えたのかに鋭く迫る。
[ 目次 ]
「一つの花」をめぐって―プロローグ
遺族になるまで
遺族となって―その生活実態
“名誉の遺族”という名の監視体制
敗戦直後~占領期の遺族たち
遺族と社会、遺族と国家―エピローグ
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人々がどのように〈遺族〉となり、どのように「〈遺族〉としての生」を送っていくのか。〈遺族〉を称揚するまなざしが、当の〈遺族〉をいかに拘束していくか。そして、そうした支配と拘束の体制が、敗戦後はいかに崩壊していったか。〈遺族〉がいかに社会から〈外部〉化されていったか、ということを見て取ることができるわけですが、これと似たような状況を、現代の犯罪被害者の〈遺族〉にも見て取ることができるような気がしてなりません。(20070214)