加藤清正―朝鮮侵略の実像 (歴史文化ライブラリー) (歴史文化ライブラリー 230)

著者 :
  • 吉川弘文館
3.29
  • (0)
  • (2)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 27
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642056304

作品紹介・あらすじ

豊臣秀吉子飼いの武将であり、虎退治伝説で有名な加藤清正。はたして彼は忠君・武勇の英雄なのか、無慈悲・兇暴な侵略の尖兵だったのか。秀吉の朝鮮侵略における清正に焦点をあて、新たな人物像と侵略の実態を描く。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 秀吉の朝鮮侵攻について、どういうルートで攻めたのか、なぜ清正と三成はあれほど対立したのか、意外と何も知らないし、ドラマでもあまり描かれない。この本を読めば、少とも清正サイドから見た景色がよくわかる。それにしても、この戦いは、皆殺しを命じられたり、突貫工事でせっかく築城した砦を、明との休戦交渉のため、破却したり、また再築したりと、武将にとって、さらにその配下の者にとって、かなり辛い戦いだった。

  • 読後気分→(*ノェノ)キャ
    戦国武将の加藤清正の伝記。朝鮮出兵の時を主としており、言わせてもらうと、清正のことだけでなく、豊臣秀吉の朝鮮出兵の話としても参考になります。

    加藤清正にいれこむこと無く、一歩ひいて冷静に客観的に彼を見ているかのように描いてあるのが印象的でした。とはいうものの、加藤清正を俯瞰して見ているのではなく、彼を間近で観察しているような、一緒に彼と歩んでいるような…、そんな感じでした。

    また、朝鮮出兵における日本側と朝鮮・明側の駆け引きも見事に描かれていました。小西行長と明の沈惟敬との緊張感あふれる欺瞞外交の様子もさることながら、加藤清正と朝鮮の僧松雲大師惟政との会談の様子の活写っぷりが非常に良かったです。

  • 朝鮮侵略における加藤清正の役割、その生き方。専門書に近く、気軽には手を出しにくいが、朝鮮侵略についても実像が見えてきた。

全3件中 1 - 3件を表示

北島万次の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×