大名行列を解剖する―江戸の人材派遣 (歴史文化ライブラリー)

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著者 : 根岸茂夫
  • 吉川弘文館 (2009年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642056823

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大名行列を解剖する―江戸の人材派遣 (歴史文化ライブラリー)の感想・レビュー・書評

  • 江戸市中の大名行列は、武具や装飾で彩られた豪華なものである。しかし、行列を構成する大多数の人間は大名家の家臣ではなく、武士ですらなかった。「人宿」と呼ばれる人材派遣業者が紹介した平民を、短期契約で雇用し、大名行列に並べて歩かせてたのである。江戸は圧倒的な流入過多の街だったので、割のいい仕事は少なく、人宿に登録する平民には事欠かなかった。本書では、人宿のそのような実態を史料から丁寧に解明している。なお、本書で述べられている大名行列は、あくまでも江戸市中で完結するものに限られており、参勤交代の大名行列は扱われていない。よって、表層的な業務内容が似ているとしても、人宿は問屋場とは異なる。(そもそも問屋場は官営なのに対し、人宿は完全な民間業者)

    【川崎市立中原図書館 210.5 貸出可】

  • 江戸という都市を支えた、流動的な労働者層に焦点を当てた本。

    時代の社会構造や世相を理解することは、その当時生まれた文化を理解する上でまず必要なことであると思うので、社会史に目を向けてらっしゃる方のみならず、後期江戸文化に興味のある方にも是非ご一読してほしいです。

  •  江戸時代の大名行列についての本…というよりかは、江戸時代の仕組みそのものの矛盾について書かれていた本。

     とても面白かったです。近世が好きな方には是非オススメしたい。ついでに言えば、どことなく現代臭がしていたような気がするのですが、うん、私だけかな………
     始めの方は前提というか、基礎知識的な感じの話なので読むの辛いですが、大久保彦左衛門にたどり着ければ後はすらすらいけます。時代の流れに合わせて展開が進んでいくので読み易いし、文章も平易です。たまに著者の感想入ります。
     江戸時代の機構の矛盾というか、そういったものが浮き彫りにされていきますし、一般の常識は軽く覆されます。史料にも沿っていますし内容も申し分ないと思います。

     後、個人的にオススメしたい事は行間を読む事。著者の怒りとか苦笑いとか皮肉が見えて、内容とはまた別の面で楽しいです。
     どうでもいいけど、この人は喧嘩が好きなのだろうか…喧嘩の場面がけっこう多いのだが(いや、内容からして仕方ないとは思うけども)

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大名行列を解剖する―江戸の人材派遣 (歴史文化ライブラリー)の作品紹介

大名行列を支えたのは「渡り者」と呼ばれる派遣・アルバイトだった。やがて彼らは「がさつ」な振る舞いで格差社会に立ち向かう…。泰平の世に武威を示すはずだった大名行列の実態にメスを入れ、近世武家政権の矛盾を暴く。

大名行列を解剖する―江戸の人材派遣 (歴史文化ライブラリー)はこんな本です

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