地図から消えた島々: 幻の日本領と南洋探検家たち (歴史文化ライブラリー)

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著者 : 長谷川亮一
  • 吉川弘文館 (2011年5月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642057226

地図から消えた島々: 幻の日本領と南洋探検家たち (歴史文化ライブラリー)の感想・レビュー・書評

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  • アメリカ「なんかミッドウェーの島に日本人が居ついてるけど、あの島日本領にすんの?別にかまわんけど。」

    日本「いや、別に欲しくないし。」


    (驚!)

    こんな感じの古き良き(?)日本を忍ぶ本です(嘘)。
    「も、も、、、、もったいない!!!」と思うも、それは結果論でしかないのかなぁ、とも思います。今も昔も「先見の明」なるものを持った人間って極少数なのですね。

    古き良き(?)時代の日本人の、政府を相手にした壮大なる詐欺についてのお話などもチラリと載っておりますので、その辺りも楽しめるかと思います。

    昔の航海についての本を読むとあまりのアナログっぷりにゾッとすることが多いのですが、かなり最近まで航海中は自分たちのいる緯度は分かれど経度は(正確には)分からない、といった状況だったのだと知り、なんだか「船乗り」と呼ばれた方々のメンタリティを理解するのは私には不可能だわ・・・と悟りました。船乗りの世界、恐るべしです。

  • 著者のサイト:幻想諸島航海記
    http://homepage3.nifty.com/boumurou/island/

    うーむ、サイトの文章の方がくだけた調子で入りやすい。
    読んでてミステリーのように、わくわくするのもそちらかなあ。
    おそらくサイトは、その時点でわかっている事柄を載せて更新していく形なので、読者からすると、順を追って謎に迫っていく臨場感があるのかもしれない。
    より詳しく知りたくなったら、こちらも読むとまた色んな事情が見えてくる、という感じだろうか。
    知るほどわくわくとはいかないものですなー。

  •  かつて存在するとされていた中ノ島は実際には存在するはずがない深海上にあったなど、航海するうえであるかも知れない危険な島、暗礁などが地図に記載されていたとのこと。楽しい話です。 しかし、島がなかった為に命の危険が発生することは逆になかったのでしょうか。 南大東島、南鳥島、硫黄島などがどのように日本領に組み込まれていったのかその歴史を見るうちに、100年ほど前まではがアホウドリ、アシカ乱獲、そしてリン鉱などでの一獲千金を狙った山師たちの活躍だったというのが現実だったのですね。その時代に全く顧みられなかった尖閣列島、竹島などが国境紛争の原因になっているのも皮肉です。1907年に発見されたはずの幻の中ノ鳥島が、実は存在しなかったとして抹消されたというのも、ロマンがあった時代の残照のように思います。

  • 何だか頭に入ってこない。この著者のWebサイト幻想諸島航海記はとても楽しんだんだが。

  • 読み物としては悪くはない。

    けれども、ここの島について詳細に書いている割りに地図がない(というより現在の地図にはないので仕方ないのかもしれないけれども)ので、イメージしにくい。

    私が伊豆諸島~小笠原諸島~ハワイに至る地図を頭に入れていないのが悪いのかもしれないけれども、それが頭に入っていないと名前の羅列と消えた歴史の羅列の文章だけにしか読めない。

  • 昔の誤認や嘘などからうまれた疑存島。近代まで領土問題などで残り続け、地図上から消えなかった島がこんなにあるとは知らなかった。

  • 期待していたものとはすこし違いました。
    残念。

  •  マニアックで面白い。なんと,1970年代まで,ありもしない島がいろいろと北太平洋にあることになってたらしい。極めつけは中ノ鳥島で,日本が領有宣言までしたのに,なかった。
     そんな幽霊みたいな島々がどうして出てきたのか,などを検証。ざっくり言うと,別の島が違う位置に記録されちゃったことや,意図的にでっち上げられたかのどっちか。
     大航海時代以来,海図が作られきたが,経度の測定には精巧な時計が必要。経度の正確な記録は長いこと難しかった。(緯度は星で簡単)
     船が座礁とかするとえらいことなので,それを避けるために海図は作られた。だからあるかどうか確信がなくても,あるかもねということで一応載せておくというのは合理的。それが,領土獲得競争の始まる近代でも残っちゃったために,「一応あるよね」的幽霊島が乱立したというわけ。
     アホウドリ(羽毛)とグアノ(リン肥料)という二大資源があったため,それが南洋の島を獲得する動機づけになった。ありもしない島がでっち上げられると,それを真に受けた山師が,「確認してきた」と偽って,先取権を主張。しっちゃかめっちゃかに。経度の測定ミスでは説明できない島々もそう考えれば納得だ。

  • いや、これは抜群に面白い。疑存島――すなわち、地図に記されながら実際には存在しなかった島々と、疑存島に魅せられた人々を主役とした一冊です。
    誤解と勘違いと山っ気が生み出した幻の島々と、それらをめぐる探索行や駆け引きが読みどころ。幻の島をめぐっての開拓競争は実に興味をそそられます。
    エピソード的な読みどころも多く、お薦め。個人的には実業家、玉置半右衛門による南大東島の話が印象深いです。全島が私有地、学校や鉄道の支配者も玉置。そして島内では「南大東島通用引換券」(通称「玉置紙幣」)が島民の逃亡を防ぐため発行されていたとのこと。どこのディストピアなのかと……

  •  疑存島とは何か。一九世紀後半から二〇世紀初頭の北太平洋を描いた海図には、現存しない多数の島々が掲載されている。地震によって水没したから現存しなくなったわけではない。それら島々は、あるいは想像され、あるいは捏造されたものなのだ。現存しない島々は、それぞれに想像と捏造の歴史をもっている。島々の歴史を、日本近海の五つの疑存島に追いかける。

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地図から消えた島々: 幻の日本領と南洋探検家たち (歴史文化ライブラリー)の作品紹介

明治末期に"発見"され日本領に編入された中ノ鳥島、一攫千金を夢見る冒険商人たちが探検を重ねたグランパス島…。実在はしないこれら日本列島南方海域の島々の、"誕生"から"消滅"までのミステリーを解きほぐす。

地図から消えた島々: 幻の日本領と南洋探検家たち (歴史文化ライブラリー)はこんな本です

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