南朝の真実: 忠臣という幻想 (歴史文化ライブラリー 378)

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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642057783

感想・レビュー・書評

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  • 南朝には忠臣がたくさんいて、内紛ばかり繰り返していた室町幕府とは違うーーという認識は本当なのか?という出発点の本。
    結論的には、南朝も幕府と変わらず(むしろそれ以上?)、内紛の繰り返しだった。

    大塔宮とその子供たち、大覚寺統嫡流康仁親王、鎌倉幕府を再興しようとした?西園寺公宗、北陸へ下向した「天皇」恒良と新田義貞などなど。

    これまであまり論じられてこなかった「忠臣なのか?」(後醍醐の政治思想に賛同していたのか、南朝を裏切らなかったのか…等)の視点で書かれていてとても面白かった。
    文章も読み易くすらすら読める。

著者プロフィール

亀田俊和(かめだ・としたか)
1973年秋田県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。京都大学博士(文学)。現在、国立台湾大学日本語文学系助理教授。主な著書は『室町幕府管領施行システムの研究』(思文閣出版)、『観応の擾乱』(中公新書)、『高師直 室町新秩序の創造者』(吉川弘文館)、『征夷大将軍・護良親王』(戎光祥出版)など。

「2021年 『新説戦乱の日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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