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- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784642064491
感想・レビュー・書評
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吉川弘文館「敗者の日本史」シリーズの第3巻。まず巻頭にカラー口絵。『菅家文草』(カラー写真で初めて見た!赤黒の2色なんだ!)、太宰府天満宮本殿、道真流謫の地太宰府、京都御所清涼殿と殿上の間。いいねえ、分かってるねえ。
道真って政治家としては不遇だったけど、菅家廊下やら文章博士やらやってたお陰で、実は関連書物が下手な成功者よりずっと沢山残っているそう。
珍しく、讃岐守時代の話に結構なページ数が割かれています。道真って「詩臣」たるを強く標榜していたそう。官人に文筆力はそりゃ必要でしょ。でも当時の公文書は「漢文素養を踏まえた流麗な文筆力が望まれた」って…現代人にはピンと来ないところだけど、詩人であり儒者でもあり、でもって官吏としての実務能力も問われ。お貴族様の下で現実的に国政を支えていた人達、ホント大変そう。絶対、蹴鞠してるヒマとかないよねー。
あと、道真オンリー本じゃないので、摂関政治の成立も整理されてます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
政治面、特に藤原家との関係から道真の生涯を綴った本。
廟堂首班の時平よりも醍醐との関係に焦点が置かれていたのが、面白かったな。
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