享徳の乱と太田道灌 (敗者の日本史 8)

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  • 吉川弘文館
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642064545

感想・レビュー・書評

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  • 地図や年表が豊富で人物や合戦の行方が追いやすい。

  • 最近、太田道灌が気になっており関連書籍として読了。どちらかというと享徳の乱の一部始終を描くのがメインで、そこに太田氏と道灌がどうやって絡んだのかがプラスされているが、やっぱり道灌メインの構成にできないのは史料の少なさによるものなのか…。
    本書から見て取れる道灌の実像は、才気に溢れなんでもできるが、できない人間の心情が理解できずストレートに批判してしまうようなタイプに見える。長尾忠景と揉めたのも要はそういうことなのかも。現代にもまぁ普通にいそうな感じ。

  • 北条氏が主役の座に躍り出る前の、関東戦国史(古河公方 vs 山内上杉 vs 扇谷上杉)の推移を丁寧にまとめた教科書的な本。厳密な意味での専門書ではないので、著者の主観による物語的な記述が混じっており、その部分は史実とは区別して理解することが重要。私のような素人には、このくらい「いい加減」な方が読みやすくてちょうどいい感じ。
    本書では、豊島氏が太田道灌に敗れて石神井城と豊島城を追われてから平塚城を築城したように記述されており、私が前に読んだ本とは異なる解釈が提示されている。石神井・豊島・平塚の3城が同時に存在した証拠が残っているのかどうか分からないし、どちらが正しいか私にはまったく判断できない。
    太田道灌時代の江戸城に静勝軒という建物があり、ここに京都・建仁寺の僧侶(正宗龍統)や、当代随一の詩文家(万里集九)が詩文を提供している。これらの詩文には、当時の江戸城およびその周辺の活気のある様子が書かれていて興味深い。江戸期以前の江戸が、街だったのか寒村だったのかを知るための手掛かりになるかも。(太田氏が衰退した後、徳川家康が入城するまでの空白期間が謎なままなのだが)

    【川崎市立中原図書館 210.1】

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著者プロフィール

岡山県津山市出身。京都大学法科大学院を卒業後、スタートアップ向け法律事務所で弁護士として活動。知的財産や資金調達に関する契約業務などに従事。 その後エンターテイメント会社アカツキに初期からジョイン。管理部門の立ち上げ、IPO業務の主担当として、上場に貢献。自身が「創作」に救われたことから、クリエイターのパートナー事業を行う『しろしinc.』やクリエイター専門の『しろし法律事務所』を設立。“生まれるはずの「もう1作品」を創る。”をミッションに、情報で、体制で、企画でクリエイターと共に作品を創っている。

「2022年 『クリエイター1年目のビジネススキル図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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