戦国武将と茶の湯 (読みなおす日本史)

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  • 吉川弘文館
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642065788

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  • 室町時代~戦国時代にかけて、京から遠く離れた各地で茶文化は脈々と継承され、そしてそれが単体の流行ごとではなく、武家の文化的たしなみ、素養群の一部として脈々と継承されていたことがわかった。日本の地方は本当に豊穣。
    一流の武家は専門・専科ではなく(そうなったら単なる専門家・職人)、広くそれほどまでに深くなく、茶事だけでなく、源氏物語などの文学も含めた文化的なものに明るくてこそ、といった記述、そして、茶室での茶事が政務・戦に向けた密談に最適だったことを裏付ける逸話が印象的。
    肉親の命はやむを得ないが、残された茶道具は欲しい、という大友宗麟の逸話がすごい。

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著者プロフィール

1923年、島根県に生まれる。國學院大学大学院博士課程修了。元國學院大学文学部教授。 2011年没『戦国武士と文芸の研究』(桜楓社、1976年)、『千利休 天下一名人』(淡交社、1993年)、『出雲尼子一族』(新人物往来社、1996年)

「2015年 『出雲尼子一族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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