武家に嫁いだ女性の手紙: 貧乏旗本の江戸暮らし

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著者 : 妻鹿淳子
  • 吉川弘文館 (2011年8月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642080620

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武家に嫁いだ女性の手紙: 貧乏旗本の江戸暮らしの感想・レビュー・書評

  • 故郷の岡山を遠く離れて江戸の旗本に嫁いだ女性の生活、というのに惹かれて読み始めましたが、すごいの一言。国会図書館所蔵の「杉浦家文書」とも関連する貴重な文書群であることが判明したときの状況なども簡潔な文章のなかから興奮の気配が立ち上ってくるような気がしました。

  • 帯文:"倹約・出世・お受験・就活・相続……女性の目か見た、旗本の生活とは。"

    目次:はじめに―手紙を書く女性、I 医師の家に生まれて、II 武家になる、III 家族を支える、IV 実家と婚家、むすびにかえて―武家と庶民のはざまで、参考文献、あとがき、万喜関連年表、索引

  • 美作(岡山県)の農民で藩医だった家から江戸の旗本200俵の武家に嫁いだ満喜の実家への手紙から当時の下層武家の事情をまとめた一冊。幕末の頃の下層武家のやりくりや当時の物価、世相なとが読み解かれています。34歳で2児の子連れで、旗本の家に入り、さらに1男1女をもうけ、借財のやりくりや、一度も里帰りができずに、遠くに居る両親を思う心、子供たちを育てて行く日常が描かれています。息子の縁談で相手を見に行き不細工だから断った話しや、貧しいのにもかかわらず武家の対面で、瓦葺きの家を建てたり、高価な松を玄関先い植えたりという実情が面白い。

  • 岡山の医者の娘が甲府勤番の家に嫁ぎ、さらに再婚で江戸の幕臣に嫁いだ。そのときの両親や親類へ宛てた手紙を解説していくという内容。なんと杉浦譲の親戚だったとは驚き。手紙から親戚関係や時代背景、当時の生活が垣間見えてくる。
    しかしなんというか、この嫁いだ娘さんは金と出世の事しか書いてない気がする。実の両親に宛てた手紙が主なので赤裸々な胸の内を書いた内容だからかもしれないけれど、読み終わった私の中で印象がすこぶる悪いのでありました。現代にもいそうな感じの嫁さんではある。そして仲良くなれそうにないタイプの嫁さんである。
    メインである手紙の内容にイライラしてしまった事など初めてであり、自分でもびっくりした。

  • 庶民から武士身分になった女性が実家に書き送った手紙をもとに当時の生活を読み解いていく本。当時の身分に対する意識や家相続の様子が中心ですが、個人的には幕末の世情が家族を支えるという立場から見てどのように映っていたのかが興味深かったです。

  • 倹約、出世、お受験、就活、相続。女性の目から
    見た、旗本の生活とは。
    江戸の旗本に嫁いだ女性が美作の実家へ書き送った
    手紙。そこには家計のやりくりや子供の教育、開国
    で揺れる世情などが克明に描かれていた。江戸時代
    後期の女性の生活や心情を、自らの言葉から明らか
    にする。

    副題には、貧乏旗本の江戸暮らしとあるが貧乏感は
    あまり漂ってこない。どういう理由なのかはわから
    ないが、借金地獄であった伊東家が、のちのち経済
    的に安定しているという。(養子などの持参金をあ
    てにしている節が窺える)
    本書の主人公である万喜には、二人の男の子(前夫
    との子であり、他家に養子に入った山室精五郎と、
    再婚後に生まれた伊東金之丞)がいた。
    著者は、二人の子の教育に対し、後ろ盾の有無によ
    る格差を感じているが、精五郎は祖父(万喜の叔父)
    や義父が代官所系人脈であり、伊東家が武官である
    大番の家柄であるためであり、そもそも家格や家柄
    が異なると言える。どちらかというと、キャリアと
    ノンキャリアの違いに近いのではないか。

    本書は、貴重な記録を見出し、紹介しているという
    点は評価できるが、史料の分析が物足りない。また、
    同じ記述が繰り返され、時系列が前後するために読
    みにくいのが難点である。

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武家に嫁いだ女性の手紙: 貧乏旗本の江戸暮らしの作品紹介

江戸の旗本に嫁いだ女性が美作(岡山)の実家へ書き送った手紙。そこには家計のやりくりや子どもの教育、開国で揺れる世情などが克明に描かれていた。江戸時代後期の女性の生活や心情を、自らの言葉から明らかにする。

武家に嫁いだ女性の手紙: 貧乏旗本の江戸暮らしはこんな本です

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