関東大震災を歩く: 現代に生きる災害の記憶

著者 :
  • 吉川弘文館
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642080750

作品紹介・あらすじ

今もひっそりと佇む、関東大震災の慰霊碑や記念物、復興のモニュメント。人びとはどのような思いで死者を弔い、どんな理想を持って瓦礫の街を蘇らせたのか。三.一一以後を生きる日本人に捧げる鎮魂と再生の書。

感想・レビュー・書評

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  • 資料番号 : 011455227
    請求記号 : 210.6タ

  • 【新刊情報】関東大震災を歩く 210.6/タ http://tinyurl.com/7t93n8b 今もひっそりと佇む、慰霊碑や記念物、復興のモニュメント。人々はどのような思いで死者を弔い、どんな理想を持って瓦礫の街を蘇らせたのか。東京に残る受難と再生の記憶をたどる #安城

  •  職場の本屋に入っていたので、購入。

     扉をあけた最初の新吉原にある観音像がすごい。妖気をはなっている。たくさんの女郎たちの怨霊がこもっているような写真で、びっくり。

     中身は、もと鹿島の技術者だった武村さんが、丁寧に、現在に残る、関東大震災の爪痕を集めている。

    (1)基礎知識不足を強く感じたのが、東京都心の地盤の影響で、日比谷、大手町から神田神保町、水道橋とぐるっと、震度が高い地域があること。(p6)

     特に、丸の内が震度6強だったということで、まあ、三菱地所だから間違いはないと思うが、耐震性能をしっかりしてほしい。

    (2)華族の被災民受け入れは、岩崎邸の5000人、浅野邸の4000人、前田邸の3000人と膨大な数に上っている。(p163)

     今のお金持ちにそこまでのことができるか。

    (3)帝都復興誌によれば、復興局は当初は寺院の境内地を土地区画整理事業に強制編入しなかったが、折衝が難航したため。寺院の土地を国が無償で払い下げて、地権者として、寺院も土地区画整理事業に参加する代償として強制的に土地区画整理事業に編入した。(p244)

     これも、あんまり正確に記憶していなかった。後から寺院を編入したくらいの記憶しかなかった。

     もっと関東大震災の勉強をする必要がある。

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著者プロフィール

武村雅之
名古屋大学減災連携研究センター特任教授。1952年生まれ。東北大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)。鹿島建設を経て現職。日本地震学会、日本建築学会、土木学会、日本活断層学会の理事、監事、委員、歴史地震研究会会長、日本地震工学会副会長、中央防災会議専門委員などを務める。2007年に日本地震学会論文賞、2012年に日本地震工学会功績賞、2013年に日本建築学会著作賞、2017年に文部科学大臣賞(科学技術部門)を受賞。専門は地震学、地震工学。主な著書に『関東大震災を歩く』(吉川弘文館、2012)、『地震と防災』(中公新書、2008)など。

「2023年 『関東大震災がつくった東京』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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