カッパのぬけがら (おはなしパレード)

  • 理論社
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本棚登録 : 233
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (94ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652008805

感想・レビュー・書評

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  • 2.3年。水の中でカッパに捕まえられたケンタ。カッパのいろんな話を聞いたり、カッパにさせられたりしながら2人の絆は深まっていく。
    怖い話?あれ、河童との掛け合いの楽しい話?あらら、カッパとの冒険?なんて、どんどん楽しい世界に連れて行ってくれたと思ったら、ラストはちょっぴり切なく誇らしい子どもの成長を描いている。

  • コミカルに描かれているので、可愛いし面白いんですが、深刻に書けば、かなり可哀そうな、河童のお話。

    お話は、
    河童に引き込まれた男の子が、河童の抜け殻を着て、河童と暮らす。
    夏が過ぎて、温かいものを食べたいと言い出した、男の子を人の世界に戻す。
    また夏が来たら、遊びに来るから、と言っていた通り、次の年の夏に男の子は遊びに来たけど、
    一年で大きくなった男の子は去年持って帰った河童の抜け殻を着る事が出来なくて、河童に会いに行けません。
    それを陰で見ていた河童も、百年に一度しか、脱皮しないので、また百年後か、と、池に帰って行く。

    成長の早い人間と、殆ど変わらない河童。妖怪ものの定番ですね。
    これって、大抵ものがなしかったり、悲恋だったりするんですけど、
    小さいお子様向きな、本なので、最初に描いた通り、からっとして、コミカルに書かれてます。
    でも、やっぱりちょっと寂しいですね。

  • いいおはなしでした。
    男の子がかっぱになるおはなしですが、
    最後に人間に戻ってしまいます。
    最後のかっぱの気持ちは悲しかったのでしょうか。
    かっぱがまた1人になってしまいました。
    あと九九年待てばいいのですが、
    あと九九年たったらもう男の子は死んでいるかも
    しれません。
    そうなったらまた新しい子が来てくれたらいいですね。
    最後のかっぱのセリフが心に残ります。

  • かっぱの抜け殻をきてかっぱになって過ごす男の子。でもやっぱり帰りたくなっちゃって。無邪気だけど残酷。かっぱは友だちが欲しかったのかもしれないな。

  • 名取佐和子さんの『金曜日の本屋さん』に出てきた本。

    楽しくて切なかった。

  • かっぱの抜け殻をきてかっぱになって一夏かっぱになって暮らします。
    かっぱの暮らしはなんてすてきなんだろうって思いました。

  • カッパがとても魅力的

  • 小学校の頃読んで大好きになった本です。
    カッパっていいなぁって少し思いました。

  • ナンデこの本を借りヨウと思ったのかは忘れたケド、楽しかった本。
    コレを読んでる頃、プールの授業がイヤで仕方ナカッタガッチュが、水の中も魅力的ラシイ…と、なんとなく感じてたんじゃナイかと思う本。
    おれもぬけがらホシイなー、トカ言ってたのが、なんか妙にホホエマシかったデス。

  • 最後のかっぱがやさしかった

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著者プロフィール

東京芸術大学卒業。児童書を中心に翻訳家、作家、絵描きとして活躍。創作絵本に『のはらひめ』『たこのななちゃん』(徳間書店)『おたすけこびと』(コヨセ・ジュンジ絵 徳間書店)など、『天使のかいかた』(理論社)で2003年度日本絵本賞読者賞、創作童話『かりんちゃんと十五人のおひなさま』(偕成社)で2009年度の野間児童文芸賞受賞。

「2023年 『プリンちゃんのなつやすみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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