太陽の子 (理論社の大長編シリーズ)

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著者 : 灰谷健次郎
制作 : 田畑 精一 
  • 理論社 (1978年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652010129

太陽の子 (理論社の大長編シリーズ)の感想・レビュー・書評

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  • 児童書 というイメージが強かったのであるが・・・
    なんのなんの。結構 ハードで 沖縄の奥底にあるものを 引き釣り出して
    陽を当てた 好著 だった。

    大峯芙由子こと ふうちゃん が主人公。
    舞台は 神戸。沖縄の人たちが つどう おきなわ亭。
    戦争が終わって 30年もたっている。
    おきなわ料理を食べ 泡盛を飲み サンシンの音が流れる・・
    会話は 関西弁で 軽快である。「あほ」という言葉がふんだんにあふれる。

    ふうちゃんのお父さんは 病気である。それは 沖縄が深くかかわっている。
    ロクさんも 沖縄は深い傷のようなものを持っている。
    キヨシ少年は おかあさんを憎み 暴れん坊だった。
    愉快に 楽しくやっているように見えた おきなわ亭で・・・
    ふうちゃんは 小学校の梶山先生と一緒に沖縄のことを知ろうとする。

    キヨシ少年が 前の不良仲間と喧嘩をして 病院に入院して・・・
    ふうちゃんは 梶山先生に手紙を書く・・・

    ふうちゃんは やさしい という本当の意味を知るのである。
    忘れされれていく 戦争の傷・・・
    それをいかに伝えるのか?
    久しぶりに 深く沖縄のことを考えました。

  • (2012-07-27)

  • 児童書ということで読んでみたが、今の子どもにはたしてこの話の意味がわかるのかな?でも、一度はよんで欲しい1冊。

  • 旭川などを舞台とした作品です。

  • 小学校の時に母に読んでもらった
    泣いたことを覚えている

    大学生になった時にまた読んだ

    「人間が美しくあるために抵抗の精神を忘れてはならない」

    という台詞がある

    「人間が美しくあるため」には化粧をすることや
    着飾ることじゃない

    いつでも「自分はこんなもんじゃないんだ」と抵抗し続けること
    その姿が「美しい」ことなんだ、と教えてくれます

  • 沖縄のことをもっと知りたいと思った。何度も読みたい本。

  • 何度も読みました。昔はこんなこどもたちが沢山いたのかな。
    いまはいないのかな。どこかにいるのかな。

  • [おもな内容]
    神戸の下町で琉球料理店「てだのふあ・おきなわ亭」を営む両親と、
    その子ども、ふうちゃん。
    ふうちゃんが6年生になった頃、ふうちゃんのお父さんが心の病気で
    苦しむことになります。物語が進むにつれ、その原因は「沖縄と戦争」に
    あることが判明していきます。
    戦争は本当に終わっているのか、お父さんの心の中の「戦争」とは?

    [おすすめの理由]
    灰谷作品の中でも、1番好きな作品です。私がこの作品に出会ったのは
    小学生でしたが、大学になって久々に読み返し、改めて感動した作品です。
    戦争の傷跡、家族の絆、人間性・・・どれをとっても学ぶことが多いと思います。
    主人公の「ふうちゃん」から、「優しさ」とは何か、を教えられ、何度も涙してしまう作品です。

  • あまりに優しく、あまりに悲しい。

    読んでいるうちに自然と涙が流れてきてしまう。
    そしてその涙はとても温かい。誰に対しても強く勧めたい本。

    結局ビジネスマンになることを選んだ自分だけれど、最後の最後まで教師になるつもりだった。
    もし教師になったとしたら、「自分が教師という職業を選ぶきっかけになったのは『太陽の子』です。」と言っていたに違いない。

    社会的・経済的強者が本当の意味での強者ではない。他人を先んじ、自身の優越を確保することができる者は本当の意味での強者ではない。

    本当の強者とは、弱者も自身の一部として実感し、彼らの生活をも自身の負うべき責任として引き受けることができる者のことを言うのだと感じた。
    サン=テグジュペリの「人間の大地」の一節を思い出した。

    「人間であるということ、それはとりもなおさず責任を持つということだ。自分のせいではないと思えていた貧困を前に赤面すること、僚友が勝ち取った栄冠を誇りに思うこと、自分に見合った石を積むことで世界の建設に貢献していると感じていることだ。」p76

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