ひげよ、さらば (理論社の大長編シリーズ)

著者 :
  • 理論社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (780ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652010297

感想・レビュー・書評

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  • こちらの「ひげよ、さらば」&「おおやさんは ねこ」&「まぼろしのトムシーナ」は今回、猫丸(nyancomaru)さんの(ブックリストに掲載されている)オススメ作品です。
    ※私、一個人として猫好きですので「読みたい」に登録しました。

    また、話によると「ひげよ、さらば」は復刊されているそうです。 ※猫丸(nyancomaru)さんの情報です。

    ※猫丸(nyancomaru)さん、ネコ本の情報ありがとうございます‪(ᵔᴗᵔ)
    自分もネコ関連の本をまた探してみます‪(^_^)
    ※追伸⋯また、興味がある方、気になった方は、どうぞ閲覧してください。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      翠玉さん
      「ひげ」は784Pの大著ですので、お時間がある時にどうぞ、、、
      「おおやさん」の著者は「がまくんとかえるくん」シリーズを訳され...
      翠玉さん
      「ひげ」は784Pの大著ですので、お時間がある時にどうぞ、、、
      「おおやさん」の著者は「がまくんとかえるくん」シリーズを訳された方。
      「トマシーナ」の著者は、多彩な方で最近では「ミセス・ハリス、パリへ行く」の映画が公開されました。また猫本も色々書かれています。

      一冊に関心がいくとイモヅル式に読みたい本が増えて、、、
      2023/09/25
    •  翠玉さん
      猫丸(nyancomaru)さん、今晩は(夜の8時過ぎ)ですので⋯
      ページ数が784⋯コミック本が1冊あたり165P~190Pくらいなので、...
      猫丸(nyancomaru)さん、今晩は(夜の8時過ぎ)ですので⋯
      ページ数が784⋯コミック本が1冊あたり165P~190Pくらいなので、ざっと計算して3冊半~4冊(薄めの文庫等を足してです。)
      時間かかりそうですね⋯読み応えありそうで楽しみです‪(ᵔᴗᵔ)

      また「おおやさん」は内容が面白そうで早く読めたらと思っているのですが、他にもシリーズ有るんですね〜「がまくんとかえるくん」ですね。
      「トマシーナ」の著者は他にもネコ本を書かれているのですか(驚)
      色々と沢山の情報ありがとうございます(◜ᴗ◝ 人)
      ※追伸⋯連絡(コメント)遅くなりすみません。またネコ本を探索してみます。

      2023/09/26
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      翠玉さん
      > ※追伸⋯連絡(コメント)遅く
      なんてないですよ、翠玉さんのペースで、、、

      猫はスロ~が好きなんです(自転車より早い乗...
      翠玉さん
      > ※追伸⋯連絡(コメント)遅く
      なんてないですよ、翠玉さんのペースで、、、

      猫はスロ~が好きなんです(自転車より早い乗り物が苦手)←話が違う?
      2023/09/27
  • 小学生の頃に読み、懐かしくなって再読した。
    てっきり知らなかったのだが、テレビの人形劇でやっていたので当時はやっていたんだね。自分は当時通っていた塾のテキストにある一節が練習問題で使われていて、そこが面白くて読んだのがきっかけだった。
    ヒゲが無くなってしまった猫のヨゴロウザの冒険物語。著者が児童文学には大人向けの本のような読み応えのあるボリュームの作品がないのを疑問に思ってとにかくボリュームのある小説を書こうと思ったというのが創作動機であるだけにすごく分厚い。だけど、面白くてさらっと読めてしまう。
    猫界の猫模様が描かれ、追って野犬との闘いに発展するのだが、猫同士のコミュニケーションが人間模様と同様に描かれているのが作品を面白くしている。
    最近は絶版になってしまっているというのを知って驚き、すごく残念に思った。こんなに面白いのに。

  • 児童文学の部類ですが、個人的にはかなり好きな作品。
    森の沼地で目覚めた記憶喪失の猫「ヨゴロウザ」が様々な猫と出会い、戦いながら成長するストーリー。
    猫が主役のストーリーとして、斉藤洋著「ルドルフとイッパイアッテナ」が有名でずが、本作は似た作品ではあるのですが、よりハードボイルド。
    中盤では主人公たちが犬の軍団と戦い、何人(匹)か死傷者が出る程です。
    また、裏切りや駆け引きなどの心理描写もあったり、これもなかなか面白いです。
    戦いの描写は漫画「銀河」を読んでいるような感覚に近く、途中のシーンでは仲間とはぐれて敵地でたった一人奮闘するヨゴロウザに感情移入した読者は多いのではないでしょうか?
    ただ、漫画「銀河」と違うのは、キャラクターがみな男気に溢れたヒーローではなく、やたら理不尽で好戦的な猫、卑怯で臆病な猫、ナルシストで口だけの猫、承認欲求ばかり強い老猫など、いい意味でも悪い意味でもすごく「人間味」のある猫たちでどこか憎めません。
    また時折出てくる、猫の視点から人間を見た風刺的な表現が楽しかったり、読む人を楽しませてもくれます。

    しかし物語の最後は意外な結末になっています。
    これ以上はネタバレになってしまうので控えますが、なんというか、心にザラッとした感覚の残る、何とも言えない衝撃のラストになっています。
    児童文学とはいえ対象年齢はそこそこ高めだと思います。
    昨今の児童文学に「ぬるさ」を感じているお子さんに、ちょっとしたスパイスを味わえる良い一冊なのではないでしょうか?笑

  • 人に貸してはなくなって、人に貸してはなくなって……を繰り返して3回目のご購入!
    20年間も心を捕らえて離さない、俺的マスターピース。

    友情、孤独、恋、成長、堕落……。
    多くの登場人物によるいろいろな感情と経験が描かれるなか、唯一根底に流れるのは、すべてが「思い通りにいかない」ということではなかろうか。

    読了後の虚無感は、児童書とは思えないほど深く、淡く、哀しい。

  • この話に悪者はいない。
    個性豊かな猫達はもちろんの事、ネズミ、犬にも彼らの生活があり、生き抜くために彼らは縄張りを争う。
    それぞれの彼らの立場に立てば、彼ら自身が正義であると考えさせられる。

  • テーマ『知らない世界を覗ける本』

  • 多くの猫たちが住むナナツカマツカの丘に記憶喪失の猫ヨゴロウザが辿り着く。
    ヨゴロウザは宝物殿を縄張りにしていた片目から、ナナツカマツカの隣のフタツハチブセにはキバの率いる野ねずみたちの、さらにその隣のアカゲラフセゴではハリガネとタレミミ二つの野良犬たちのグループの縄張りとなっていると聞く。
    片目はナナツカマツカを狙っている野良犬たちから身を守るためには猫達もまとまらなければならないと考えていた。
    ヨゴロウザと片目はナナツカマツカに住む黒ひげ、まねき猫、オトシダネ、歌い猫、うらない猫、なげき猫、大泥棒、かけごと猫ら、猫たちを説得していく。

    人形劇「ひげよさらば」の原作本 読了。
    800ページ近くある大長編の児童文学です。
    児童文学と言っても描かれているのは人間社会そのもの。
    危機を前にしてもバラバラな猫たちや、リーダーの苦悩、麻薬依存や愛憎と友情などなど。
    うろ覚えだけど記憶にある人形劇の展開とも違っている部分が沢山ありました。

  • ラストが怖かった。まさに諸行無常だった。それでも生きようとするのはなぜなのか。私?私は死ぬまで楽しみたいからですよ。誰も聞いてないか。

  • 昔NHKの人形劇で見ていたけれど内容を覚えて
    なかったので原作を読んでみることに・・・。
    ラストの方とか、子供に見せる内容にしては
    ちょっとトラウマものじゃないですか。
    ハネカエリってTVのオリジナルキャラだったのかなぁ。

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著者プロフィール

1928年8月16日生まれ。京都生まれ。同志社大学文学部文化学科卒。『ひげよ、さらば』で日本児童文学者協会賞、京都新聞五大賞文化賞を受賞。児童文学評論多数。創作には『さらば、おやじどの』『日本宝島』など。一般向けの小説には映画化された『砂の上のロビンソン』などが、エッセイ集には『ただいま故障中』などがある。2002年1月27日没。

「2023年 『ひげよ、さらば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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