- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652011331
感想・レビュー・書評
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アメリカの海辺にすむ主人公の、友人が母国の日本に帰ってしまいます。その際、大事に買っていた大きな海ガメを譲り受けたので、世話をしていると、ある日突然そのカメは喋り始めます。
オスの名前がついていたのに、ふたを開ければちょっと注文の多いおばさん気質。彼女のことはただ単に「タートル」と呼べばいいのだとか。
ちょっととっつきにくいけれど、主人公とタートルは“ペットと飼い主”とは違う関係になっていきます。
仲良くなった矢先に、タートルは自ら海に帰っていきます。
子どもと大人のちょうど境目にある、ちょっと不思議でちょっと切ない物語でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
娘が読んでるので読んでみた。
なんというかね・・・・。
お手軽な感動ストーリー。
飼ってるカメが人間の言葉を話すんだけど、カメが話すならカメのボキャブラリー、カメの思考がなきゃいけないのに、このカメはミーハーな女。
なんの魅力もない。
カメがシャネルに興味持つの?サウナやセーフティ・ボックスやコードナンバーをなぜ知ってるの。子供に飼われたことしかないのに。ずっとバスタブにいたのに。
まあ、つっこむところはきりなくあり、いちいち書けないほど。
そもそも小学三年生の少年の一人称で語られているのに「永い間暗いチャコールグレーのシルエットにすぎなかった森が、けぶるような淡い緑の呼吸を始めるまで」なんて表現が頻出。
最後に少年が7年前を回想して語っていたことが分かるが、それでもこの文体はないでしょう。
多和田葉子の『雪の練習生』がいかに素晴らしいかよーくわかった。
比べたら多和田さんに申し訳ないけど。
シロクマが話したり書いたりすれば、きっとこうなるというリアリティがあるものね。
作家の才能の差といえばそれまでだけど。 -
小学生の時に学校の図書館で偶然見つけて読んだ。
涙が止まらなかった。
またいつか読みたいと強く思う。 -
これは学校の図書館で出会いました。
たしか、本を読んで号泣したのはこの本が初めてで、本を読んだ翌日は、眼を晴らして登校したような気がします。
少年と亀との出会いと冒険と…
読んだ後、少年とともにちょっぴり大人になった気がしました。 -
これで昔読書感想文を書いた記憶が。