妖怪一家 九十九さん

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  • 理論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652013298

感想・レビュー・書評

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  • 存在は知っていましたが読んでこなかった本。

    おもしろかったです!

    ヌラリヒョンの礼儀正しさ、我慢強さに頭が下がりました。

    「妖怪のいない町なんて、つまりませんからね」
    「妖怪がいなくなって、人間が、おそれることも、不思議がることもわすれてしまったら、世の中、どんなにつまらないか。妖怪がいるから町は面白いんです。
     光があるから影があるように。夜がくるから朝が明けるように。冬がくるから春がくるように―。人間がいるから妖怪がいて、妖怪がいるから人間がいるんだとこのごろ私は思うんですよ」

    市役所の「地域共生課」に採用された今後のヌラリヒョンの活躍も楽しみです。

    4年生ぐらいからからおすすめ。

  • 開発で住む場所を失うのは動物たちだけではありません。市役所に先住妖怪を担当する地域共生課があるのをご存知ですか。アニメーション『頭山』で有名な山村浩二の絵にヒキヨセラレマス。

  • スピンオフ作品を先に読んでから、本編読了。
    (先に読んだ方がスピンオフとは知らずに一冊読了後に気づく)
    なるほどこちらのお話もとても面白い…!
    なぜいままで読まなかったんだ…!後悔。

  • 妖怪一作目をはじめてよんだ。人間と妖怪の共生。電気供給、水害対策、やれることをすこしずつやる、優しさをわすれた日本に鉄槌を振り下ろす意欲作。ぬらりひょんって調べたけど、なんの妖怪なのか。

  • この本は、いろいろなようかいが出てくるから、おもしろかった。私がこの本に出てくるようかいで一番気に入っているのは、サトリのさっちゃんだ。どろぼうの心の中を読んで活やくしているところがすごいなと思った。九十九さん一家は本当の家族というわけではないが、人間たちと同じ団地に住み、人間の知らないところで役に立っているところがすごいと思った。

  • 富安さんらしい人間と妖怪が同じ町で暮らしていく奇妙奇天烈なお話。
    九十九一家を形成する妖怪たちの個性がすばらしく、犯罪防止に役立っていくのが面白かった。

  • 妖怪たちが暮らす原っぱに人間たちが団地を作った!妖怪たちはどうしたって?実は、公園の池には河童、屋上には天狗、そして、団地の地下にはぬらりひょんをはじめとする妖怪たちが家族のふりをして暮らしている。人知れず町を守っているのは、その妖怪たちなんだ。妖怪たちが活躍をご覧あれ。

    役所のたらい回しとか、ご近所付き合いとか人間のあるあるも表現されてて面白い。
    妖怪がいるから町は面白いという役場の担当さんが好き。

  •  長らく妖怪が住み続けていた土地に団地が建設されることとなり、行き場を失った妖怪たちが、その団地で生活を始める。
     山姥とか人を食おうとしたりするんだけど、最終的には丸く収まってよかった。
     でもアマノジャクが全然天邪鬼じゃない(笑)

  • 子供大好き

  • 妖怪ブームの昨今、味のある妖怪たちの暮らしぶりが面白かった。
    宅地開発により先住妖怪がマンションに住む設定も、そうきたか!と。
    妖怪に理解ある人間の存在もホッとする。

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著者プロフィール

1959年生まれ。1991年『クヌギ林のザワザワ荘』(あかね書房)で第24回日本児童文学者協会賞新人賞、第40回小学館文学賞を受賞、1997年「小さなスズナ姫」シリーズ(偕成社)で第15回新美南吉児童文学賞を受賞、2001年『空へつづく神話』(偕成社)で第48回産経児童出版文化賞を受賞、『盆まねき』(偕成社)により2011年第49回野間児童文芸賞、2012年第59回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞、2021年『さくらの谷』(絵・松成真理子 偕成社)で第52回講談社絵本賞を受賞。絵本に「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ(絵・降矢なな 福音館書店)、「オニのサラリーマン」シリーズ(絵・大島妙子 福音館書店)などがある。

「2023年 『そらうみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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