魔女のパン (オー・ヘンリーショートストーリーセレクション 3)

  • 理論社
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本棚登録 : 76
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652023730

作品紹介・あらすじ

すべて新訳で、初訳作品も多数収録。オー・ヘンリーが甦った。アメリカ文学を代表するショートストーリーの名手現代ショートショートの源流がここに。

感想・レビュー・書評

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  • ショートストーリー、さくさく読みやすい。
    星新一的な感じだが、星新一のほうが日本人の私としてはストーリー展開や登場人物の言ってることがしっくりくる。笑
    表題の魔女のパンは、いちばんあり得そうなお話でなんだか悲しくなった。

  • 『賢者の贈り物』と『最後の一葉』しか
    知らなかったオー・ヘンリー

    『魔女のパン』で印象が変わりました
    さあ最後の仕上げ!っていうときに台無しに
    なったら大ショック、そこをサラッと書く
    ミス・マーサ、どんまい!

    『魔女のパン』と『伯爵と結婚式の客』は
    原文も読みました、読みやすかったです

    その中で気になったのは

    『魔女のパン』…「ダムコープフ!(Dummkopf!)」は馬鹿
    「タウゼンドンフェル!(Tausendonfer!)」は
    辞書にはない言葉、だそう

    『伯爵と結婚式の客』…「笑いなさい。世界はあなたとともに笑うだろう。
    泣きなさい。世界はあなたを笑うだろう(Laugh, and
    the world laughs with you, weep, and they give you the laugh.)」は
    ウィルコックスの「Laugh and the world laughs with you,
    Weep, and you weep alone;笑おう、そうすれば世界が貴方と共に笑う
    泣きなさい、そうすれば貴方は一人だ」をもじったものかな…?

    あまりにもオーヘンリーについて知らなかったので
    Wikipediaをチェック、なかなか紆余曲折の人生だったんですね

  • 文章が好き ◯
    作品全体の雰囲気が好き ◯
    内容結末に納得がいった ◯
    また読みたい ◯
    その他

    短編集というものほど残念なものは無いと思っていた。

    大好きな作家さんの作品とて、短い時間で読み終わってしまうのだ、だったら断然分厚い作品しか読まない!ショートストーリーには手を出さない、と決めていた。

    ブクログの「おすすめ」にあがっていた『魔女のパン』。ふと題名に惹かれ、図書館で借りてみた。
    ちょっと読んでみた。
    なんだこれ、面白い。
    心温まる作品かと思いきやヒヤリとしたり、笑える冒険譚だったり。恋愛とか病気とか…いろいろなものが、数ページの物語の中にピタリとはまっているのだ。
    見えてくるオチまでどうやっていくんだろう、と想像しながら読むのも面白い。

    和田誠さんのイラストも素敵…

    というわけで、この一冊のおかげで、もう次の短編集が読みたくなった。
    不勉強で今までいっさい手を出さなかった星新一さんの本も読むぞ。

  • 良かれと思ってしたことが、相手にとってはとんでもないお節介だった話。魔女の気持ちを考えると切ない。

  • かわいらしい。お節介がダメになっちゃう、なんとも残念な感じ。相手に良かれと思ったことが、ダメになるのは、みていて悲しいけど、ありがちだなぁって思う。

  • せつない

  • パン屋さんのマダムが、毎日店に来る気になる男性のことを色々妄想して勘違いしたことにより起こる騒動を描いた本。

  •  最後には笑ってしまう一話一話が収録されている本。笑ってしまうが、よくよく考えてみると、人の身勝手さや複雑さが見えてきておもしろい短編集だと思った。

     魔女のパン:自分の思い込みで余計なことをしてしまう。その余計は事が起こってから余計とわかる。マーサ、私も一緒だよ。
     伯爵と結婚式の客:ラスト2行でやられました。どういうこと?えっどういうこと!?って感じです。アンディそりゃ悩むよ。君の紳士的な対応に感動したよ。
     アイキーのほれ薬:策士策に溺れる。計画は自分で実行しないと結果がおもわぬことになるよ。あー残念。
    同病あいあわれむ:まさかこんな展開になるとは。同病の誼とは面白い展開を生むんですね。
     消えたブラック・イーグル:こんな流れもいいなと思う。乾草のベットは幸福の象徴だと思った。私も寝ころびたい。
     運命の衝撃:それは衝撃ですよ。気を失いますわ・・・
    ユーモア作家の告白:結果オーライ暖かな葬儀に参列したいと思いました!
    休憩のないドア:さすらいのユダヤ人 マイコブ・エイダー本当にそうなのだろうか?もう一回読み直さないとわからなかったです。

  • いつもながら、最後のオチ、余韻に向かうまでのストーリー構成が秀逸。
    おー、へんなー、感じ。

  • さっぱりした超短編。
    思い込みは危険です。

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著者プロフィール

オー・ヘンリー/1862年、アメリカ・ノースカロライナ州出身。銀行勤務時代に横領罪で有罪判決を受け、服役中から短編小説を書きはじめる。ショートストーリーの名手と呼ばれ、庶民の哀歓を描く作品は時代や国境を越え多くの人々に愛され続けていて、生涯272編の短編作品を残し、これまで映画化された作品も多い。

「2023年 『人生は回転木馬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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