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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
絵がちょっと怖いかも? でも不思議にお話にマッチしてくる。ユトリロの白のように、人を落ち着かせ温かく包むような色を使うペンキやに あったことのない父の残したハケに導かれる話。
「ペンキや」という、たったひとつの仕事に真摯に取り組むことで、
大勢の人と出会い、たくさんの世界と出会う。
ついたくさんのことをしたがってしまう私にとっては、
うらやましい生き様でした。
物語のイメージをふくらませてくれる絵もすてき。
短編小説に絵をつけたような大人向きの絵本です。
お話の内容と絵が相まって独特な世界が醸し出されます。
こういう仕事ができるのを才能って言うんだろう。
言葉にとらわれていると見えなくなるものってあるよなあって最近思ってて。
言葉の後ろの自分には知りようのないあれやこれやを
わからないなりに「あるんだな」と感じることはできるかなあって。
その「あるんだな」をくみ上げられるっていいなあ。
(11.11.13)
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(11.11.13)
梨木香歩さんが文章を書き、出久根育さんが絵を描いている。 ペンキやのしんやを主人公として、職業の尊さ、夫婦の愛、家族愛、人間の夢を追う気持ち、普通の生活の素晴らしさ…。 あらゆる観点から、読者それぞれが、さまざまな主題を捉えられる、優れた作品で、梨木さんの並外れた才能をあらためて認識させられた。 もちろん出久根さんの絵のグレードの高さはいうまでもない。 しんやが描くペンキやの微妙な色合いが... 続きを読む »
喜びや悲しみ、浮き浮きした気持ちや寂しい気持ち、怒りやあきらめ、世の中の濁りも美しさもはかなさも、みんな入った「ユトリロの白」にたどり着くまでのペンキやしんやの人生を描いた作品。 何といっても、出久根育さんの絵が目を見張るほど素晴らしい。絵本を開いたとたんに、その作品世界の中にグイッと引き込まれてしまうくらいだ。その中でも特に、しんやが船の甲板から見た朝焼け、夕凪、夜の海の絵が美しく思えた。 ... 続きを読む »
絵:出久根育
ペンキやのしんやの話。
「喜びや悲しみ 浮き浮きした気持ちや 寂しい気持ち 怒りやあきらめ みんな入った ユトリロの白 世の中の濁りも美しさもはかなさも」
「しかもただの白ではありません ところどころ若々しい緑や深い闇を思わせる漆黒に近い紫、黄金の夜明けのようなまぶしい黄金色が滲んでいたり…それはすべての色を含んだ白 そうです あのユトリロの白でした」
ユトリロの絵をゆっくり見たいと思った。
本を閉じた時の満足感、余韻がたまらなくいとしい絵本です。ユトリロの白。『白』がこんなにも暖かな色だったとは。表紙は少し怖いですが、是非大人の方にも読んでほしいです。
しんやは塗装店でペンキや見習いとして働いている。 お客の注文の色をつくり出すのがけっこうむずかしく、 注文の通りに塗ったつもりでも、なんだかちがうと言われてしまうことがある。 親方には、 「たとえばブルーグレイと ひとことでいったって そう呼べる色合いは数限りなくある お客様が本当に好きな色を感じとるのさ 感じとったらそれをペンキで表すんだ」 というのだが・・・。 ... 続きを読む »
梨木さんの絵本。高校の頃に読んだもの。
いろと、きもちと、ことばにあふれていると思う。語らずに語る、描かずに描く。そういうことの大切さが、ふとあらわれてくる気がする。出久根さんの絵も魅力的。
梨木さんのことばって、絵本になるとこうなるのか。
梨木香歩が文章を担当した、ペンキやの生涯を綴った絵本だ。
著者らしく、なんとも幻想的な、静謐な印象の物語だ。
大人びた絵と文体は、絵本であるけれど子供向けというかんじがしない。
だいたい、絵本というには文字が多すぎる。
対象読者はどの年代を想定しているんだろう?

人生はペンキ塗りだと考えるなら、、
人はさまざまな色を自分自身の壁に塗りつけている。
色は重ねれば重ねるほど黒に近づいていくものだと思っていたが、
そうではない。
ユトリロの白がある。
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