マジョモリ

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著者 : 梨木香歩
制作 : 早川 司寿乃 
  • 理論社 (2003年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (38ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652040256

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マジョモリの感想・レビュー・書評

  •  子どもの読者を意識した語り口ですが、大人のための絵本だと思います。もし、私が10歳ぐらいでこの本に出会っていたら、ふたばちゃんの存在が心底鬱陶しかったかも(ふたばちゃんがちょっと感じの悪い部分を見せるから、というだけではなく、彼女の正体が)。
     ……とは言えもはやつばきちゃんよりふたばちゃんの方に感情移入しやすい立場の今の私には、結構切なかった。子どもは子どもだというだけで夢の時間を生きているように思われ、描かれがちですが、実際には目の前の現実を生き抜くのに必死だったり、早いうちから大人の振る舞いを身につけていたり、さまざまな事情で「子どもにしか見えない」妖精や不思議の国と関わることなく(時には拒絶されて)成長したりもしますよね。
     梨木香歩はそういう大人に優しいなあ、といつも思います。マジョモリに招待されるのにも、遅すぎるということはないのです。

     ところで、お茶はおいしそうだったけど、お神餞はクリームやジャムをつけてもあんまりおいしそうな感じがしなかったなあ……。お神餞ていう名前がいけないのか。

  • このような絵本でも梨木さんらしさがとてもよく出ている。静寂、荘厳、神々しさ。
    夜にひとりで読んでいると本当に静かな感じでよい。絵も素晴らしい。
    お母さんは永遠の少女なのだろうか。羨ましい。

  • 2013.9.18市立図書館
    絵本仕立てのファンタジー。タイトルからは想像できなかったけれど、日本のどこかにある御陵(いわゆる古墳)を舞台としたお話だった。
    主人公の少女に届いた「まじょもりへ ごしょうたい」の手紙からはじまるふしぎなひととき。
    ある一定のときにたまたまタイミングがあればあずかれる「ごしょうたい」なのかしら? 主人公のおかあさんには、どんないきさつがあったのかなぁ、とあれこれ想像せずにはいられない。そして主人公にもいつか二度目があるのかしら、と。
    すずやかな透明感があって、ちょっとふしぎなふんいきの挿絵がよくあっている。

  • 早川司寿乃さんのイラストが瑞々しくて
    それが、梨木香歩さんの文面とあっていると思います。
    日常にひっそりとある不思議な世界。
    笹にたまった朝露のお酒なんて、
    なんてさわやかで魅力的な言葉!
    「甘露甘露」と一緒に飲んでみたい。
    マジョモリを読み終わった後は、
    きっとそんな爽やかで、甘露な気分になるんじゃないでしょうか。

  • 図書館で借りて読む。綺麗で雰囲気のある挿絵と、すんなりするする入るアクの無いお話。おままごとをもう一度やりたくなる。娘が小学校に上がって沢山の本を読むようになったら、勧めてあげたい。

  • からくりからくさの時のイラストレーターさんとの絵本。

    梨木さんらしく現実と繋がっているところにある不思議、植物のお話でした。
    お話に出てくるお菓子を食べてみたいな。
    この方の作品の雰囲気は本当に大好きです。

  • この絵本を好きになる子は素敵だと思います。
    女の子ばかりの話だからあんまり男の子は読まないかもしれませんね、もったいない。

  • 梨木香歩さんの装画を担当することの多い早川司寿乃(しずの)さんとの童話。
    家の前の鬱蒼とした森、マジョモリで起こる不思議な出来事の話。
    母親と主人公、ふたばとつばきの掛け合いが和やかでリズミカル。

    母子の優良で円滑な関係が、ファンタジーを軸にあった。
    その点は梨木さんの他の作品にも通じる家族の温かさを感じた。

  • 娘がいるのでこんな風に娘と出会いたいと思った。^_^

  • 不思議な感じのするお話です。ラストがちょっといいかな。

  • 御陵の隣にある神社の娘が、不思議な蔓に導かれて御陵の森の中に足を踏み入れると、そこには…

    とても日本的な童話。
    絵も綺麗で、植物の描写など梨木さんらしく、主人公の女の子のお母さんのキャラクターが活きていて、面白かった。

  • ある朝つばきが目を覚ますと、机の上にみずいろの招待状が。

    「まじょもりへ ごしょうたい」

    子供は入ってはいけないその森に、空いろの蔓に導かれるまま勇気を出して行ってみたつばきは、緑色の髪をした不思議な女性ハナさんと出会う。
    遅れてきたちょっと生意気な女の子ふたばちゃんも交え、花満開の春のマジョモリで不思議なお茶会がはじまった――。

    誰もがやがて忘れてしまう『小さな女の子の時間』を優しい色彩で描く、すべての女性、すべての母娘へ贈る絵本。
    娘がマジョモリに招かれたことを知って、「私もご招待されたーい」と泣くお母さん、初めて食べる生クリームの味が好きか嫌いか判るまで1ヶ月かかるハナさん、ふたばちゃんの正体に気づかないおっとりさんなつばきと、皆結構いいキャラしてます(笑)。最後まで読むと判るハナさんの驚愕の御本名って…(=゜ω゜=;) マジ!?

  • 絵が、淡く水彩画のようなやさしいタッチで、とても綺麗。
    ちょっと不思議なマジョモリのお茶会の時だけは、お母さんもが少女だった。
    流れるように揺らぐ時間と、見えない魔法にかかっていた。

  • 絵が淡くて 色使いも心地いい。

    まじょもりに招待された
    つばき(子)と ふたば(母)。

    親子だけど 森では子どもの姿になっているから、
    つばきにとって ふたばは見知らぬ近所の子にしか見えてない。
    なんかその感じが おもしろいなと。

    ハナちゃんの正体も ラストでなるほどと。
    生クリーム お気に召してよかったね。

  • 2012年11月30日

    装丁/丸尾靖子

  • ― そういう、ご招待なの

    私もご招待された―い

  •  とぼけた神様ハナさんと、仲良しの母子の交流。とても癒し系なお話だった。白と緑のさわやかな色づかいがすげーキレイだ。
     生クリーム食いたくなった。

  • 2012/04/23読了

    不思議な雰囲気を残したまま、ジワリと消えるような、そんな物語でした。
    仏教チックなイラストと洋菓子っていう組み合わせは面白い組み合わせ。
    ただ、子ども時代に戻った母親の性格がいまいちというか一気に破天荒に変わりすぎているというか、人物描写が残念だった気がする。
    「甘露甘露」のはやし立てるところは好きかな。

  • 可愛い。
    絵が他の梨木さんの作品でも拝見したものだから親しみを覚えた。

    疲れて帰ってくるから花を咲かせるのが遅いっていうの、なんだかいいなあ。

  • 木花咲耶姫という日本の女神の一人を題材にしたお話。
    つばきはある日、大人は御陵、子どもはマジョモリと呼ぶ入ってはいけない森に招待される。
    中にいた不思議な女の人が持っている御神饌に生クリームを沿えたらもっと美味しいことを伝えるため、お母さんに生クリームを作ってもらうために一度帰る。
    おかあさんは驚くが用意してくれる。
    戻った後にもう一人ふたばという女の子が来る。女の人をハナちゃんと呼ぶ。つばきには意地悪だと思った子だけど、一緒にお茶を飲み御神饌をミルフィーユにしたお菓子を食べ、友達になる
    ハナちゃんは一ヵ月後に生クリームが美味しいか判断できると言う。
    ハナちゃんの作った笹酒を飲むうちつばきは眠ってしまう。
    おきるとおかあさんがいて、マジョモリでのことを知っている。おかあさんの名前もふたばなのだ。

    一ヵ月後ハナちゃんから生クリームを気に入ったと手紙がくる。

  • 再読
    御神饌に生クリームはさんだの食べてみたい

  • 梨木さんの作品ってその多くがどことなく「異国風」を感じさせるところがあると思うんだけど、こういう日本の神様を扱う物語でもその特徴はしっかりと残っています。  扱われている女神さまはどうやら「木花咲耶姫(このはなさくやひめ)」らしいんだけど、その神聖な女神さまを「ハナちゃん」と呼び、彼女のご招待でお茶会を催すな~んていう発想は異国情緒以外の何物でもありません(笑)  それでも、出される飲み物が「紅茶」や「ハーブティー」ではなく、「ヨモギ茶」、「カキの葉茶」、「サクラ茶」、「野菊茶」、「笹酒(ささしゅ)」というあたりが微妙に「和風」です。  とは言っても飲み物は和風なのに、お茶菓子は「御神饌(ごしんせん)の生クリームサンド」という得体の知れなさ・・・・。  いやはや、こういう発想は KiKi には持ちたくても持てそうにないなぁ(笑)

    この物語のとっても素敵なところは、主人公のつばきちゃんのおかあさんが、マジョモリから招待を受けたと娘から聞いて、大粒の涙をぽろぽろとこぼしながら「私もご招待されたーい」と言ってしゃくりあげるというくだり。  そして、そんなおかあさんにも遅ればせながら「まじょもりからの招待状」が届くや否や、「すごい、やった」と叫び、玄関に走りかけつつも、ガスとアイロンの始末を忘れないという描写。  つばきちゃんのお母さんにもつばきちゃんと同じように不思議な出来事をそのまま受け入れた時代があったし、大人になった今でもきっかけさえあればそんな「女の子」に戻ることもできなくはないんだけど、それでもやっぱりどこかに残る生活臭みたいなものが、穏やかで平和な日常を表しているのと同時にどことなく寂しい・・・・。

    (全文はブログにて)

  • 丹生都比売を思い出した 古い日本の神話
    お茶会 それだけでも大好きだけど ふたばちゃんいいなぁ
    ここの御陵探したくなったよ
    早川さんのイラスト前に見た時はうーんな感じだったけど
    改めて見たら透明感があっていいなぁと思った

  • 梨木ワールド!

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