ルリユールおじさん

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著者 : いせひでこ
  • 理論社 (2006年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652040508

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ルリユールおじさんの感想・レビュー・書評

  • 気に入った一冊の本をとても大事にする少女と、真摯に誇り高く親から受け継ぐ業を成していくおじさん。この2人の噛み合わない会話が流れる工房の空気感がたまらなく愛しく感じられます。相手の話を聞いていないようで、実はしっかり心に染み込んでいるんだろうな。コピーのように全く元通りの形にせず、依頼者を理解した、たった一冊の本が出来上がった時は震えました。

  • 先に読んだ「サエズリ図書館のワルツさん2」で主軸だった、図書修復家の(おじいさんの)お話だったので、このタイミングで読めたことに運命を感じる。
    透明水彩で描かれるいせひでこさんの絵は、ラフでありながら緻密だから、物語そっちのけで、この絵の"なにが"そうなのだろうか、とつい見入ってしまった。(ので、初見の今は、物語の詳細を覚えていなくてすみません・・・。近々もう一度読もうと思っています)

    好きな色や質感の表紙を選び、本を綴りなおす。
    「本はそうやって新しいいのちを生きる」
    なんて素敵なことばだろうか。

    ソフィーの大好きなアカシアのページをルリユールおじさんは綴じなおさなかった。その段階でわたしには先は読めたけれど、それでも。
    金箔で名を型押ししてもらい「わたしだけの本!」と抱きしめるソフィー。あぁ、その気持ち、すごくよく解るよ!嬉しいよね!って、わたしもとても嬉しくなった。

    そして、その本をたからものに彼女が進んだ先に、
    あの大きなアカシアの枝が揺れているんだね。

  • 大切にしていた植物図鑑が壊れてしまった。少女ソフィーは本を直してもらうため、パリの一角に居る”ルリユール”という製本職人のもとを訪ねる。

    この本に出会って”ルリユール”という言葉が職業を指すことを知りました。本を直す過程に好奇心が抑えられないソフィーと、そんな少女に少し翻弄されながらも丁寧に仕事に向かうルリユールおじさんの2人の掛け合いに癒されます。

    淡い色で優しく描かれた1枚1枚の絵も必見。
    本を慈しむ全ての人に読んでほしい1冊。

  • 製本が好きなのと、いせさんの絵が好きなので、久しぶりに読んだ。
    スケッチ感と色の重なりや透明感がとても奇麗で、文章も絵に添えられているように簡素でありながらもちゃんと世界観や物語が表現されていて素敵だった。
    ルリユールおじさんの「わたしも魔法の手をもてただろうか」という言葉がとても心に残った。
    いつかフランスに行って本物の職人さんを見てみたいと改めて思った。

  • 絵本なのですが、対象年齢はいくつからなのか、と思う絵本です。
    中の絵も綺麗ですし、よくよく注意深く見てみると
    少女と老人がどういう位置でいるのか、というのが分かります。

    大事な本を直してもらおう、と思う子供が、今どれだけいるでしょうか?
    もちろんお気に入りの本は大事にするでしょうし
    どれだけぼろぼろになっても読むかと思います。
    けれど、その心を持ったまま、大きくなった子供は
    どこにどれだけいるでしょうか?
    『大人』になっている自分にも、言える事ですがw

    このまま大きくなってね、という気持ちもありますし
    こうなって欲しいな、という願望もあります。
    内容が理解できない年だとしても、いつか分かってくれるかもしれません。
    そういう意味では、最初から読み聞かせたい絵本です。

  • いせひでこさんを知るきっかけ本!
    少女が、愛読書の植物図鑑を直してもらうため、"ルリユール"を探すお話。
    ルリユールとは、本を修理するフランスの職業のことです。
    絵もお話も可愛いので、購入したいぐらい大好きです!
    …お金さえあればorz

    他にもいせひでこさんの作品は素敵な作品ばかりですが、一番はこの絵本ですね☆

  • まず、絵が素晴らしい。動きや温度を感じる。冷たい北風が吹く街並み。左ページから歩いてくるルリユールおじさんと右のページから走ってくる女の子。絵本の良さを最大限に引き出している作品。言葉は少なく、透明感のある色彩が読み手の気持ちもピュアにしていく。おじさんの話をきいているのかいないのか分からないような女の子との会話がとてもいい。手の描写にも魅せられます。「手」はこんなに語るものなのか。本を受け取った後の女の子の絵も好き。めっくって覗き込んで抱きしめて・・・。ラストも感動。

  • 本が好きで、本を大切にしている子ども達に読んで欲しい一冊。
    大人になった今、このストリーは自分が子どものころ夢みたストーリーそのものです。

  • 大人向けの絵本だと思いますが……
    ルリユールというのは、本の装丁を修理する専門職。
    女の子が大切にしていた植物図鑑を、とある老ルリユールのところに持ち込みます。
    傷んだ本に新たに表紙を付け、特別な一冊に仕上げてくれました。それも特別なタイトルを付けてくれました。
    やがて、この女の子は植物学者になります。この一冊が彼女にとって生涯の宝物になったことでしょう。

    一冊の本が子どもの未来を作るのだな…。
    本を大切にすることは、思いを大切にすることなんだな…と。
    じわり…と来ます。子供用ではなく、自分用の本棚に収まっていますね。
    T.Hさんより

  • 「ルリユール:Relieur」製本、もう一度つなげる。

    お気に入りの図鑑がばらばらになってしまい、「本のおいしゃさん」ルリユールに本をなおしてもらう少女とルリユールおじさんの話。

    水性の絵が柔らかく、好き。
    老人と子ども、という取り合わせは、いつかはそうであった自分の姿と、いずれそうなるはずの自分の姿のようで、ぐっとくる。

    洋を問わず職人の手って素敵だな。どんなに不恰好でも、そこには暖かみと削ぎ澄まされた鋭さがあって。きちんと年月を捧げた者が得る勲章のように、そこには敬意が沸き起こる。


    ソフィーの食い入るように本を読む姿はいい。よく分かるよ。


    でもどうしてもルリユールって言いにくい。油断すると、すぐにユリユールになってしまうぞ。

  • すてきなおじさんと女の子のこころ温まるおはなし。
    職人の崇高な仕事ぶりと、ピュアな女の子の
    本を大切にする心。
    パリが舞台だからこそ!

  • 大好き!な世界観。
    ああこういうのいいな。

    女の子が最後に植物学者になるのも素敵!

  • ある一つの出会いが人生を変えること。それは本であり、人であり、旅先で見た風景であったりする。
    〈ルリユール―もう一度つなげる―〉
    本にいのちが吹き込まれ、もう一度生まれる過程を最初から最後まで見届けた。少女にずっとずっと寄り添う世界に一冊だけの本。ルリユールおじさんの仕事への矜持や情熱に加え、彼の仕事場、彼の住むパリの空気を余すところなく伝えるいせさんの絵に胸がいっぱいになった。路地裏の工房でスケッチをするいせさんを思い浮かべると自然と背筋が伸びていた。彼女も『魔法の手』を持つ人だと私は思うのです。
    《2014.10.08》

  • ルリユールって職業名なんですね。絵が好きです。

  • ルリユールとは本の修理屋さん。
    話の中で、本を直していく過程が描かれているので、これを読むと本が出来るまでが良く分かる。優しい雰囲気の絵にも文にも引き込まれる。
    自分の思い出の1冊を大切にしたくなった。

  • 大好きな図鑑のページが外れてしまった!

    本を大事にする習慣。大事な本を修理して、新しく生まれ変わらせる「ルリユール」の仕事。

    大人にもお勧めの1冊。

  • パリの街角。小さな女の子・ソフィーとルリユールおじさんとの出会い。

    本に命を吹き込んでいく、ルリユールおじさん。
    傍でじっと見つめるソフィーの眼差し。。。

    絵本は、絵と言葉とが一緒になって
    ひとつの素敵なメロディを奏でていくもの。。。

    絵本は、いつの時も
    次の時代へ受け継がれ、
    それぞれの時代で、繰り返し繰り返し
    命が蘇っていく素敵な贈り物。

  • 再読です。

    ルリユールおじさんは、夜遅くまで
    本を仕上げていたんだね。

    小さなソフィーに会えて嬉しかった。

  • ルリユールという言葉の響きが気になって読んでみました。
    こわれてしまったものを「もう一度つなぐ人」という意味だそうな。素敵だと思う。

  • 植物図鑑がバラバラになって壊れてしまった。
    本屋に行けば新しい図鑑があるけれど、女の子はこの図鑑をずっと見ていたかった。
    ある人にルリユールのところへ行けと教えられる。

    ルリユールとは60以上ある本の装丁の行程を全て手で行う職人のことだそうだ。

    女の子、ソフィーの植物図鑑はソフィーの植物図鑑という新しい書名になって蘇り、数年後女の子は植物学者となった。

    本の装丁を全て手で行うというのは、それは当然かもしれないけれどロマンを感じる。
    作者も実際にフランスを旅行したときにこの職人に会っているそうだ。

  • おじいさんと女の子のふれあいが
    優しいタッチで描かれてて、とてもステキ

    日本も昔ながらの技術が残ってて
    でも後継者の問題でどんどん廃れてて

    そういう知識や技術はこれからも
    受け継いでいくべきものなんじゃないかと思った

  • ソフィーとルリユールおじさんとの出逢い。

    形の崩れる過程で見てきたもの。

        形としては決して残せないもの。

    形ではないから残ってきたもの。

        形を作り直す過程で見えたもの。


    1人の人を、1かけの時間を、1つの想いを、
    「守る」ことは、温かく、厳しい。

  • 初めて手にとったとき絵のタッチに惹かれました。ぼろぼろになるまで読み返す大事な本があるとよいなあ。それを素敵によみがえらせてくれる装丁の仕事もよいなあ。

  • 淡い水彩で切り取られるパリには、記憶が生きている。
    そして、それらは奇跡的な出会いを果たし、
    新たな記憶を因り合わせていく。

    そのきっかけは一冊の植物図鑑。
    それを唯一のものと大事にする少女の想い。
    そして、彼女の願いに答えようと本を修復する
    ひとりの老人の人生。
    風が秋の葉をさらい、時間は静かに過ぎ去り、
    彼女は夢のひとつにたどり着く。

    物としての本が象徴する言葉のほんとうの強さと
    それを信じることがひとりの人間の人生を変え、
    世界に強く働きかける。
    そう、誰もが口にはしてもほんとうには信じてないけど、
    一冊の本が世界を変えることがあるのだ。

    そして、これはそんな一冊。

    ささやかな願いの言葉。

  • 図書館
    「本」好きにはたまらないものがあります。
    同作者の他の絵本とのつながりもありますね。

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ルリユールおじさんの作品紹介

パリの路地裏に、ひっそりと息づいていた手の記憶。本造りの職人から少女へ、かけがえのないおくりもの。

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