カラフル

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著者 : 森絵都
  • 理論社 (1998年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652071632

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カラフルの感想・レビュー・書評

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  • 「カラフル」というこの本のタイトルだけを見て、
    「カラフル=前向きな意味」だと勝手に思っていました。
    モノクロよりたくさん色があった方が良いじゃん、みたいな感じで。
    でもこの本が言いたいことは真逆でしたね。

    p207
    「この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはみんないつも迷ってる。
    どれがほんとの色だかわからなくて。
    どれが自分の色だかわからなくて。」

    皆いろんな絵の具を持っているからこそ、迷ったり悩んだりするんだという文にハッとしました。
    私が高校生の時、通っていた高校に制服が存在せず、毎日毎日、何を着て行くか悩んでいました。いっそのこと、制服があったらいいのに、と、色とりどりの服を前に首を傾げながら、真っ黒な制服の方が楽だと思ってたんです。
    それと同じかもしれない。

    でも、いろんな色を持っていると悩むけど、それが誰かの助けになるからいいとも書いてありました。

    p207
    「ひろかのもってる明るい色が、真の暗い日々をいつも照らしていたんだぞ」

    自分で自分を殺す前の真は、多分暗い色しか持ってないと思ってたのかもしれません。
    でも「抽選に当たって」4カ月過ごし、自分の持っている色のバリエーションの多さに気付けたのではないでしょうか。
    本の中で真が気づいたように、私もあと2種類くらいは自分の色に気付けたらいいなと思います。そしていろんな人の色に助けられて、いろんな人の色を照らせたらいいな。

    ※追記
    p205
    「この世でもあの世でも、人間も天使もみんなへんで、ふつうなんだ。頭おかしくて、くるってて、それがふつうなんだよ」
    ちょうど前日に、新海誠の「言の葉の庭/小説版」を読んでいたので、その中にあった
    『どうせ人間なんて、みんなどっかちょっとずつおかしいのよ』
    という言葉を思い出しました。
    多分多くの人と同じように、私も、普通じゃないものに憧れつつ、レールを踏み外す怖さも同時に持っています。

  • 素晴らしき哉!人生やら君の名はをそっと思い出したりしながら読了。プラプラとても好き♡
    読みやすくてキレがあって、ときどきキラキラと眩しく膝を打つ文章に出会います。
    悩みのなかで日々成長し成熟しているのにそうと気付かなかったり、精一杯ゆえに近視眼になって日常に迷い溺れてしまいそうな思春期の子供達が、炭のような単色に閉じ込められたと思うときに、挫けそうなときに、きっときっときっと読んでほしいです。

  • 森絵都さんは二冊目ですが、同じ作者とは思えず不思議な気持ちでした。

    大きな過ちを犯して死んだ魂が、抽選に当たって輪廻のサイクルに戻る再挑戦のチャンスを掴んだという、漫画みたいなお話。本当に漫画を読んでいる様な感覚でサクサク読めました。

    自殺を図った中学生の小林真の身体を借りて再挑戦に挑むわけですが、この真くんがまた勉強も出来ない、クラスメイトにも馴染めていない、暗くて地味で変わり者という人物。
    魂にしてみれば本当の自分ではなくただの借り物なので、他人事の様にマイペースで過ごしていきます。そんな力の抜けた生活をしていくうちに、小林真の周りの状況が少しずつ変化していきます。

    この“偽小林真”がとてもいい味出していて、話に引き込まれてました。
    一見軽い感じの物語ですが、家族や友達との本音のやりとりなんかはジーンとくるものがありました。

    話の展開は予想できるものでしたが、読後感はすごく良かったです。読書が苦手な人にもお勧めできる一冊です。

    調べてみるとアニメ映画にもなっているようですね。こちらも是非観てみたいです。

  • 「おめでとうございます、抽選にあたりました!」と、甦りのチャンスをくれようとしてる天使に、主人公がにべもなく「せっかくだけど、辞退します」と即答する冒頭に、爆笑しながらもひき込まれます。

    母親の不倫、転がり込んだ出世に有頂天の父親、援助交際している初恋の少女、背の低い自分、と、目に見える事実だけにこだわって自殺した真が、ひとりひとりときちんと向き合って、目に見えない真実に気づき、受け入れていく過程に感動!

    そして、なんといっても、天上界と下界で、別人?と思うほど態度の違う、天使プラプラが好き。

  • 森 絵都さん、はじめて読みました。
    娘の夏休みの読書感想文用にと思っていましたが、
    読んでみたら、私にしっくりくるストーリーと語り口。
    文章が私にはとても読みやすく(児童文学ですから当然ですが)、あまりにもすんなり物語に入って行けて驚きました。
    天使が男性。主人公も男の子。甘すぎず、リアリティーのあるファンタジーという感じが、どこか村上春樹作品に似ています。
    ただ、性について触れているので、小学生にはまだ早いかなと
    個人的には思いました。
    悩める思春期の自分を思い出し、単純に楽しめます!

  • 「人の体は、神からの借り物。」という言葉があるが、
    時には、そんな開き直りが必要。人は単色ではなく、カラフルな多色をもち、自分も他人も変われるし、変えられる。
    アニメ「キルラキル」のセリフで、「世の中は訳わかんない奴らかいるから、おもしろい」。その通り!
    多様性を楽しもう!世の中はカラフルだから

  • 初めて読んだのは、小学生のときで司書の先生にすすめられたのがキッカケでした。
    青い海のいろも、プラプラの眼の色も、当時はドキドキしながら読んだなー。

  • 学校の図書館に必ずあったこの本
    たぶん小学校の時もあった気がする

    社会人になって初めて
    この本を手にとって読んでみた
    学生の時に読んでたらもっと
    感じ方が違ったのだと思うけど
    今出会えて良かったな。て本でした
    とても読みやすく、引き込まれて
    数時間で一気に読んでしまいました

  • 中学生の時この本を読んだら
    どう思ったのだろう。

    嫌なことがあっても
    前を向いてればいいことがあるよ。
    ってそういうことなんだろうけども…
    でもそう単純なことでもないよって
    大人になればなんとなく思って
    しまってちょっと寂しくなりました。

    だけどきっと真はこれから素敵な
    人生を歩めるんだろうな。
    信じるって大切。

    しぶとく生きろよ。
    はい、そうします。

  • 読んでて話の流れの予想はついたが、最後の最後で価値観ひっくり返された。
    生きることについて、慎重になりすぎてしまっていたなぁと思った。
    久々にいい読書したなと思えた。

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カラフルの作品紹介

いいかげんな天使が、一度死んだはずのぼくに言った。「おめでとうございます、抽選にあたりました!」ありがたくも、他人の体にホームステイすることになるという。前世の記憶もないまま、借りものの体でぼくはさしてめでたくもない下界生活にまいもどり…気がつくと、ぼくは小林真だった。ぐっとくる!ハートウォーミング・コメディ。

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