メメント・モーリ

著者 :
  • 理論社
3.96
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本棚登録 : 170
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652071960

感想・レビュー・書評

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  • ドキドキしながら読み進めた。登場人物の気持ちがそれぞれいちいち心に染みて、誰もが幸せを感じられるように、と祈りながら読んだ。
    細かい描写がとても想像させやすく、心が豊かになるのを感じた。
    とても好きな本になった。

  • 自分に自信がもてないときに前向きな気持ちになれる物語。

  • 中学の頃に読んで、それからなんとなく心に残り、同じ今日を繰り返す世界のこと、毎日死ぬことになっている友だちのことをふとした時に思い出していた。先日図書館で見つけ、2回目の再読。まずは作者がおのりえんさんということに驚いた。しかし覚えていたストーリーに違いはなく、読んでいてとてもすっきりした。「月光時計を失って、日時計だけに頼り、夜を眠りに明け渡して、昼の明るさの中でだけ生きようとしてる。手触りや、匂いを失って、見える形にこだわっている」なぜかこのセリフを昨日読んだ本のように覚えていた。

  • 私が大好きな本です。

  • 小学生の頃の読んだ本の中で不思議と一番記憶に引っかかっていた本。
    ただの異世界紀行でなくゆっくりじわじわとしたほほの成長記。
    異世界の中では独特の曖昧さが感じられるけれどもどこか透明感のある雰囲気も味わえるそんな本。

  • 子供向けの本だが、なかなか味わい深い。今の自分が不満足な存在でも同じところにはとどまってはいない、人は変わるもの。今幸せだからといって変わらないことを望むのは誤り。死や破滅と隣り合わせだからといって変わることを恐れてはならないというようなメッセージ。

  • 小学生のころ、図書館で借りて繰り返し読んでた。4回くらいは借りた気がする。

    誰もが押し入れに猫の死骸を持っている、みたいなフレーズが記憶に残ってる。

    なんだか読んで切ない思いをしてたような、そんな印象。

  • 小学校高学年のころに学校の図書室で見つけて読んだ本。

    大人になりたいと思ったりとか、学校がばかばかしく思えてきたりとか、やっぱり子供のままでいたいとか、そういう「大人になりかけている子ども」のお話。ちょうどいい年齢のころに読めてよかった。

    世界観がとんでもなく綺麗で、それも好きでした。今でも愛している物語。

著者プロフィール

1959年東京生まれ。上智大学文学部心理学科、同大学院修士課程終了。教育相談所、心理相談員を経て、現在は絵本、童話などの創作をしている。絵本に『よくばりぎつねのじろろっぷ』(たるいしまこ絵/福音館書店)『4にんのこえがきこえたら』(はたこうしろう絵/フレーベル舘)、童話に『でんでら竜がでできたよ』(伊藤英一絵/理論社 課題図書)『なきむしおにごっこ』(降矢奈々/ポプラ社)、『てんこうせいはワニだった !』『きっちり・しとーるさん』(こぐま社)『ぼくのドラゴン』(森環/理論社)。YA作品に『虫のいどころ 人のいどころ』『虫のお知らせ』『虫愛でる姫もどき』(l理論社)などがある。

「2022年 『オハヨウどろぼう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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