グレイがまってるから

著者 :
  • 理論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652072165

感想・レビュー・書評

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  • ★ああここにグレイがいたらなと、と思うようになった。(p.158)
    ▶ハスキー犬のグレイと一家の暮らし。▶スケッチのような絵と文が楽しい。▶図書館の絵本コーナーでない書架でいせひでこさんの名前を見つけて「へぇ」と借りてみました。

    ■グレイについての簡単なメモ

    【犬】かわいいが子育てよりも手間がかかり高くつくかも。特にハスキーは。緊張するとあくびが出るそうだ。
    【Sさん】犬の訓練士。もみあげとサングラス。犬といっしょに飼い主の訓練もする。というよりむしろそっちのほうが大切。
    【おかあさん】絵描き。ひっこしが趣味で家の中を塗り替えるのが好き。ブルーグレーの色が好き。《私は匂をおいかけているうちに絵描きになったのかもしれない。》p.154
    【おとうさん】建築家だが自分の家は持たない。
    【雲】おかあさんは空をながめるのが好きで雲の絵ばかりの展覧会をやりたいと思っている。『雲のてんらん会』ありましたね。
    【グレイ】ハスキー犬。名前は大Mが決めた。かじるのが趣味。
    【グレイの家】風呂の「すのこ」のかたまり。格調高い純和風建築だがグレイ中で眠ろうとせずガリガリかじって破壊しようとしている。
    【グレイの家族】「おとうさん」と「おかあさん」とこどもの「大M」と「小M」。
    【グレイの好物】かじりやすい、木でできたもの。おかあさんの服。大根の葉。散歩。
    【散歩】犬を飼うと立ち止まることが多くなりいろんなものが見え、聴こえるそうだ。
    【ジャック】悠然と気品のある犬。
    【集会】夜の公園に近所の犬と飼い主たちが集まっていてみんなリードをはなしている。
    【小M】子どもその2。
    【大M】子どもその1。
    【トナカイ】四万十川の木で造られていて庭にいる。グレイの安眠のための番犬をしている。
    【ハスキー犬】毅然としてそうやけどテレビなんかで見てるとだいたいアホである。ハスキー犬登録台数はこの本が書かれた時点で日本が世界一なんだとか。たぶんアノ漫画のせいではないかと思われる。

  • いせさんの人柄が伝わってきて、文章も軽快でいっきに読めます。愛犬のグレイに対する愛情が溢れています。
    グレイと奮闘する日常の風景が絵とともに優しく描かれていて癒されます。いせさんの圧倒的なデッサン力にも改めて感服します。

    私も愛鳥との絵日記が描きたくなりました。

  • 【グレイがまってるから】 いせひでこさん

    建築家の夫と二人の子どもを持つ絵描きの家に
    ハスキー犬の一匹の子犬が貰われて来る事になった。
    初めて犬を飼う事になった絵描きの家族はまだ見ぬ
    子犬を待ちわびてわくわくドキドキ。

    そして、ついに子犬が来る日がやってきた。
    子ども達が子犬につけた名前は「グレイ」。
    かわいらしい無邪気な子犬との生活は想像していた楽しいだけ
    のモノではなかった。グレイのおしっこの洗礼を受けなかった
    家具は無かったし、何でもかじってボロボロにしてしまう。
    来客には喜んで飛びかかる。大型犬なので運動量もハンパ無い。
    そして何より北国の犬を日本で飼うというコトは温度の管理にも
    気を配らなければならないと言う事だった。
    当然、年中クーラーは切らせられない。おかげで絵描きと
    その家族は夏でも布団にくるまって寝なければならないのだ。



    マイミクさんに教えていただいて借りてきました。
    ハスキー犬は飼いたい犬種の中に入っていましたが
    簡単ではなさそうです。それでも、アレコレと色んな
    犬を飼う想像をする事は楽しいです。

  • 宝物な一冊です。

    いせひでこさんの描くグレイが最高に可愛い。
    文庫よりハードカバーで読む方がいいと思う数少ない一冊。
    絶対、感動します。
    家族がまってるお家に帰りたくなる…かもしれません。

  • 初めて犬を飼った人は、同じね~

  • 犬はやっぱり良いよね。飼いたいよね、って思うけど、まぁ結局世話が!って話にはなる。実際田舎で適当に飼う、っていうか半分自由にさせておけるくらいが犬にとっても飼ってる方にとってもベストでちょっとした町じゃ飼うのも飼われるのも絶対ストレスだよなーって思って、まぁぶっちゃけ言い訳して、子どもが飼いたいって言ってもとりあえず無視。
    しかし犬の方は実際のところどう思ってるんだろ。この本にあるように、楽し気に、飼い主に忠誠を誓いつつ、日々暮らしているんだろうか。

  • グレイという名のハスキー犬を飼い始めてからの一年を綴ったエッセーです。

    いせひでこさんは絵本などでも知られる画家なので絵もいきいきしてて楽しい。

    グレイのしぐさひとつひとつが愛しくなります。

    犬を飼っている、飼っていた人はぜひ。

  • シベリアンハスキーのグレイとの生活。
    グレイを愛する家族のようすが そっと地味にくすっと描かれている。
    動物を飼ってる人なら あー、そうそう って思わず言ってしまうような本。

  • シベリアンハスキーって昔いっぱい居ましたが、いまは何処に行ってしまったのでしょうか?あの目が綺麗でしたよね。絵がよくて、思わず自分もグレイを飼っているような気分になってしまう本です。絵が良い。

  • 資料番号:010324804

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著者プロフィール

[著者紹介]いせひでこ(伊勢英子)
画家、絵本作家。1949年生まれ。13歳まで北海道で育つ。東京藝術大学卒業。創作童話『マキちゃんのえにっき』で野間児童文芸新人賞を受賞。絵本の代表作に『ルリユールおじさん』『1000の風 1000のチェロ』『絵描き』『大きな木のような人』『あの路』『木のあかちゃんズ』『最初の質問』『チェロの木』『幼い子は微笑む』『ねえ、しってる?』『けんちゃんのもみの木』『たぬき』など、単行本・エッセイに『旅する絵描き』『七つめの絵の具』『わたしの木、こころの木』『こぶしのなかの宇宙』『猫だもの』『見えない蝶をさがして』『風のことば 空のことば』など多数。


「2022年 『愛蔵版 グレイがまってるから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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