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- Amazon.co.jp ・本 (105ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652077023
作品紹介・あらすじ
まど・みちお、詩人、91歳。まどじいちゃんのこころのなかにやんちゃな子どもがすんでいる。やさしい少年もいる。まどさんの詩を読んで一緒に時間を超えよう。感覚の不思議に思いをめぐらす表題作のほか、老年をユーモラスに描く詩、丸についての連作などまど・みちおさんの「いま」をどうぞ。
感想・レビュー・書評
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「まど・みちお、詩人、91歳。まどじいちゃんのこころのなかにやんちゃな子どもがすんでいる。やさしい少年もいる。まどさんの詩を読んで一緒に時間を超えよう。感覚の不思議に思いをめぐらす表題作のほか、老年をユーモラスに描く詩、丸についての連作などまど・みちおさんの「いま」をどうぞ。」
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シカ
いざとなればただにげるだけの
よわいいきものだがとおいむかし
いさましくうみからりくにあがった
あのタツノオトシゴのしそんか?
とがんがえてもおかしくないくらいに
からだじゅうホネばっておいでで
ホネのあるかたではある
げんにあたまのてっぺんにも
ホネそのものをかざしてらっしゃるが
いったいあれはなになのか いのちがけで
にげるにはたいへんなおにもつだろうに
いやあれこそシカのオスにとって
メスをわがものとするための
いのりよりだいじなかざりであり
いげんでありぶきでもあるのだ
で よわいオスのいっぴきであるわたしは
シカくんがんばれ!
とおうえんせずにはいられないのだ
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