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この作品からのみんなの引用
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それにしても、このミンクの下品さかげんといったらどうだろう。およそミンクという名前の喚起する気品、などというものはその表情からは欠片も見あたらなかった。それは、本能的で、抜け目がなかった。ずるがしこく、けれど生きる力に満ちていた。帰化動物というものは、そういうものなのか。新しい環境に素早く適応してしぶとく生き残る。私の父も、そういう類のものだったのだろうか。
― 71ページ -
……頭がないとすっきりしますよ。そう、不幸なものでもありません。むしろ、気楽なものです。
― 69ページ -
私は水道のコックを捻り、水を出した。指で触ると切れるかと思うほど冷たい。そのとき、それが心地よく、手のひらごと流氷に晒した。そこから凍ってゆくようだ。指先から次第に私の氷柱が出来るような気さえした。私はそれを大きなハンマーで砕くシーンを想像した。コナゴナニワレル。それは爽快だった。
― 11ページ
みんなの感想・レビュー・書評
途中で別作品の続きなのだ、と気付いた時にはぞわっとした。いい意味で。絵本のような、そうでないような?
…あぁ、そうか。
ミケル!(ネタバレになるので、これ以上言えない・・・)
思いがけない邂逅に、ちょっとニヤっとしてしまった。
作者の梨木香歩さんが他にもいくつか絵本を書いていることもあり、こども目線なかんじがとても新鮮。
でもそこに大人の言葉が混ざり込んで、感性を広げられてる感じがした。
須藤由希子さんの挿し絵との世界観がマッチしていて、小説なのに絵本みたいな不思議な世界観。
続けて二回読みたくなる!とてもやさしい本でした。
夢と現実が交錯し、傷ついたミケルが不思議な少女と野性的なミンクとの出会いから少しずつ再生へと向かっていく物語。 いったいミケルに何があったんだろう…と心配になる。ミケルは生きる力というか、生きようとする気持ちを見失っているような気がするが、ミケルにはなんとか生きて欲しい。世界との折り合いを見つけて欲しいと思う。 ミンクの襟巻きはミケルにとっては本当にかけがえのない大切な物だったようだ。それ... 続きを読む »
実は須藤由紀子さんの絵にひかれて、ジャケ買いをしてしまった唯一の本。
梨木さんの文章はいつもわかりやすくて好きなのだが、これはなぜか読みにくくて読了するまで何日もかかった。
何かの作品のスピンオフらしいので、その作品を読んだら、ぜひ読みなおしたい。
北欧の知人宅の留守家に引きこもっている「わたし」は、アルコールと缶詰サーディンだけで生きている。そんな「わたし」の前に、「ミンクがこの庭にいる」ひとりの少女が現れる。
心がどこかに彷徨い出ている「わたし」は泳ぎ回るサーディンの幻想の中にうずもれてゆくが、ミンクの登場でサーディンたちは頭を齧り取られ、「わたし」は酔いの中から抜け出すきっかけをつかむ。
そんな話が実は、「りかさん」の続き、「からくりからくさ」のマーガレットが生んだミケルのお話でした。とても短い短編で、ほのかな感じの挿絵がたくさん入ったハードカバーは、なんとなく読んでいて心がやわらかく解きほぐされてゆきます。冬に読みたい本です。
モノクロな絵の中に、時々混じる赤が美しい本。 夢と現実が交錯する不思議なお話。雰囲気は、なんとなくわかるんだけど、実のところ「よくわからんなぁ」と思いつつ読み干す。そうしたら、他の作品の続編なのだそうだ。やってしまったなぁ・・・・
抽象的過ぎて分かりにくかった。
どうやら、他の小説のスピンオフのようである。
それでも、主人公の繊細で壊れそうな、いや一度壊れてしまった心を癒そうとする姿は、なぜか私の心を癒そうとしていた。
一歩進まなければならないことを感じ動こうとしている、でも身体、もしくは心のどこかがそれを拒絶し、前に進めないでいる。そういった主人公の姿に共感する。
時間を持てあまして、梨木香歩の薄い本を手にとった。
よくわからなかった。
最後まで読んで、からくりからくさのあの子どもかとわかったら、なんとなくこの話もわかったような気がした。
もう一度読んだらもっと深まるかもしれない。
気になってりミケルの庭を読み返した。
ずっと前から欲しかったのに、どうしても手にとってから買いたくて、なかなか出会えなかった本。数カ月前、偶然店頭で発見しやっと手にすることが出来た。久々に読んだ梨木ワールド。これは大人向けの絵本のような感じ。独特の世界に引き込まれ、最後の最後でミケルやマーガレットたちに出会い、それが私には不意打ちで、懐かしさに涙がこぼれそうになった。(本にずっとカバーをかけたままで帯の文章を見ずに突然読み始めたものだったから、知らなかったのだ)
そして、私も子どもの頃、ミンクではなかったけど同じようにミンクもどきの子供向けの襟巻きを持っていたことを思い出した。あの手触り、肌触り。懐かしく思い出す。もう一度手にとりたくなった。
手に取って初めに思ったことは、これは大人の絵本。とても新鮮な感覚を与えてくれるステキな本でした。静かに、ゆっくりと読みました。短いお話ですが、モノトーンのスケッチがさらに想像力を高めてくれます。ストーリーは雪の降る中に起こる不思議な物語。ミケルとは、「からくりからくさ」にでてくるマーガレットの子供のこと。「りかさん」の文庫本に掲載されている「ミケルの庭」のアナザーストーリーになっているようです。この物語は、ミンクとサーディンが登場してきて、不思議な世界へ導いてくれます。それと日本人形のような白い顔の女の子がでてくるのですが、もしかしてりかさん?
少女とミンクとサーディンの出てくる不思議な本。どう受け止めたら良いのだろう。冬の話だったので、冬に読めば良かったかなぁ。でも逆にこの季節に読んだから、読んでいる間は少しは涼しくなった気がする。「からくり からくさ」や「りかさん」に登場した、マーガレットの子供のミケルの話でした。続編というよりもリンクした作品。嬉しい発見でした。
終わりに近づくにつれハッキリとしてくる主人公の正体に驚きました。
絵本なのに少し難しい、いや、かなり難しい本なので、カテゴリは[小説]に分類させていただきました。
不思議な話。何かの続編なの??詩みたいで、意味を理解しようと思わずに世界を楽しめばいいのかなあ。いまひとつ、楽しみきれず・・・でしたが。

絵本?じゃないよな‥‥でも図書館でそう分類されていたのでとりあえず‥‥
主人公は最初判らない。
北の国へ来て知り合いの家を借りそこにあるあらゆるアルコールとサーディンの缶詰だけを漁って寝るだけの日...





