日本という国 (よりみちパン!セ 14)

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 617
感想 : 102
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652078143

作品紹介・あらすじ

近代日本のはじまりから、学歴社会の成立、戦後のアメリカやアジアとの関係、そして憲法改正から自衛隊の海外派遣まで、いまの日本を考えるうえで欠かせない基礎知識を、ひとつながりの見取り図としてやさしく提示する。中学生以上すべての人。

感想・レビュー・書評

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  • 今の日本がなんでこんな感じなのかを少し理解できた本。

  • 面白かったー!
    日本とアジア、日本と米国、
    アジアと米国についてよくわかる。
    わかりやすい説明でとても
    読みやすい……!

  • 日本の近代史が全然わかっていない私…
    少しでもわかりたいと思って読みはじめましたが、読者に語りかける文体でとても引き込まれました。
    福沢諭吉が『学問のすすめ』を書いた意図、なぜ日本が戦後に経済大国として成功できたのか、初めて知ることがいっぱいでした。
    特に前半は、勉強とはどういうものなのか、新しい視点をくれるので、若いうちに読んでおきたかったなと思います。

  • 前半は明治維新で日本がなにを意図して変化してきたか、後半は戦後日本がどんな意図で変化させられてきたか。とってもわかりやすく書いてあった。史実+αがよくわかる。
    自分の受けてきた教育はこういう意図の上に成り立っていたのかと思うと怖くもなるし、見直すいいきっかけ。

  •  この国の姿が、江戸時代の終わりから順を追って解説されている。なるほどそうだったのかの連続。醜い部分もさらけ出されていて、そのへんは、読むのに疲れた。こういう方面、こんな角度からの考えも必要だと思う。
     なかには、知らない方がよかったというものもあった。福沢諭吉の言葉の所。日本も西洋になり、侵略される側から侵略する側になるということ。この時点で、今の日本の、アメリカの言いなりという立場が決まっていたのかもしれない。

  • 学歴社会の起源、アメリカとの関係など、学校では教えられない不都合な事実も書かれていて、日本という国の立場を見つめ直すよい機会になりました。
    この書籍が発売されてから15年、尖閣諸島、北朝鮮の核開発、香港、台湾問題、ロシアのウクライナ侵攻など、当時では予想もできなかったことが次々と起こり、安全保障を巡る状況はますます難しくなっていると感じます。

  • 近代日本のはじまりから、学歴社会の成立、戦後のアメリカやアジアとの関係、そして憲法改正から自衛隊の海外派遣まで、いまの日本を考えるうえで欠かせない基礎知識を、ひとつながりの見取り図としてやさしく提示する。中学生以上すべての人。

  • 学校の授業で読んだ(2016)。だいぶ忘れたけど、

    福沢諭吉さんの学問のススメで「人の上に人を作らず、人の下に人を作らない」を読みながら、疑問があった。
    平等であることを主張しながら、"立身出世できないのは勉強しなかった自分のせい"といっているのは論理的におかしくないかという。[頑張って立身出世した人>そうしなかった人] 人の上に人いないっていったんじゃないですか、、勉強したくても、貧しくてできない人に”自己責任"とかあまりにもひどいと思うけど.. 勉強して立身出世しようとするにもかかわらず、自分の能力で乗り越えられないハードルがある。根源的か社会構造の問題。それを見落としているのでは



    脱亜論で、日本は外国人嫌悪(xenophobia)がすごくなったかもしれないとふと思ったことがある。よく分からないけど

    ほかは忘れちゃった(笑)

  • 非常にわかりやすい語り口でありながら、内容は濃い。
    本書を読んだ中高生は、今度はちょいと「保守」の立場から日本を作ってきた歴史を述べた文章を読んでほしいな。

  • 自分のために、あと数年後の娘のために。
    図書館で借りたけど、購入して本棚に入れておきたいと思う本でした。
    (大抵買わないで、ブクログとノートに大量に書き写すんですが。←ブクログ現在引用書き写し中。ブクログには、ちょっとしか引用しないけど・・・。)

    最初っから、福沢諭吉のところから頭ガツンとやられました。
    ああ、自分は何て無学で、知らなくてはならないことを学ばずにいたんだろうと恥ずかしくなります。
    自衛隊のこと、
    靖国問題のこと、
    中学生向けの本らしいんですが、だからこそ平易な言葉、サル並みなワタシにも「すとん」と体の中に沁みこむ言葉で
    明治維新以降の日本のことがわかります。
    読んで良かったです。
    中学生になったら、ムスメにも読んで欲しいけど・・・その頃、娘は私の言うことなんて聞かないかな(笑。

    靖国問題は、今まで「参拝してもいいじゃん」と思ってましたが、この本を読んで、考えが変わりました。
    ・・・だからこそさらに、じゃあ何で「(あえて)参拝する」という方の意見が聞きたいです。そういう本が読みたいけど・・・過激な思想になるのかな?
    小熊氏のほかの本も是非読んでみたいけど、だからこそ、小熊氏とは意見が異なる方の本も読んでみたいと思うのです。
    これ読んで、どなたがオススメの本があったら是非教えてください。

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著者プロフィール

慶應義塾大学総合政策学部教授。
専門分野:歴史社会学。

「2023年 『総合政策学の方法論的展開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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