オンナらしさ入門(笑) (よりみちパン!セ 27)

著者 :
  • 理論社
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (137ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652078273

感想・レビュー・書評

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  • ヤングアダルトむけの図書ですが、内容はがっつりジェンダーのおはなしです(笑)
    あの有名なマザーグースの一説からはじまります
    そして、おんながこのお砂糖でできてるというのは、どういうことなのか、をじっくり解説してくれます(笑)

    はじめのおとこのこがうまれたときと、おんなのこがうまれたときのおかあさんの気持ちなどは、疑問におもう点も多々ありますが、後半は同意半分で非常におもしろく読めました

    おとなでもすごくおもしろいですし、むしろおとなのほうが、同意できる部分もおおいやも…??

    思春期のおんなのこのお母さんがよんだらおもしろいとおもいます!!

  • 女子力とかじゃなくてどっちかというとジェンダー論について書いてある本でした。表紙のファンシーさに反して、内容はシビアなことばかり(笑)女に生まれるってそんなに残念なことなん?と、反骨精神を持って読むといいのかも。中高生の時に読んでも多分わからなかっただろうけど、この歳で読むとティーンだった時のもやもやが何からきてたのか、少し納得できた気もしました。

  • ティーン向けのコーナーにありました。その通り、とても分かり易い。充分な理論の裏づけのあることを感じさせてもくれるし。男の子の悲哀に触れているのもとてもよし。痛快に社会を分かりやすく切ってくれますが、この本を読んで、不機嫌になる人も多数いそうで。。一般受けする本ではありませんが、ある程度の基礎知識がある大人や、偏見や因習にとらわれていない若い人にはとても面白い本、おすすめします。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 噛み砕いて噛み砕いて噛み砕いたフェミニズム&ジェンダー論のイントロダクション(笑)。

    タイトル最後の (笑) の字が、アンチテーゼ感を炸裂させとります。タイトルにツッコミを入れてるんです、この(笑)は。(笑)。便利やな、(笑)。

    なーんにも知らない子どもが読んだら、毒気に当てられるかもしれん(笑)。だって、噛み砕いて書いてるけど、筆者の怒りがビシバシ伝わるのよ。

    良い意味でも悪い意味でも、毒本です。(笑)。

  • 全然理解できないけど、それなりの自信過剰なブスだったらわかるのかな。
    自分があまり美しくないことを受け入れられる人は私と同じように思いそう。
    自信過剰なブスのたわごと的一冊。

    だらだらといつまで言ってんだろう。その悩み。
    ってくらいにクドイほどに、美しさに対する羨望が半端ない。

    まだ言ってんの!?
    ってツッコミ入れたくなるほどしつこいブスの執念のような本です。

    いや表向きは意識改革?なのか?わからないけど。色々クドイ本で読んでて疲れます。

  • 2016/12/?? 読了


    衝撃的だった。
    内容はかなり極論だと思うがこれを守ってるような女の子はたしかに理想の女の子だと思える。
    女の子はこんなに努力(我慢)しなくちゃいけないいきものだったなんて知らなかった。私は完全に男の子寄りだ。
    でもこれを読んだおかげで少しは女の子らしくふるまわなきゃなと教えてもらったので読めて良かった。



    【引用】

    赤ん坊のあなたは、お母さんにとっての「理想のお母さん」なのです。-----20ページ

    あなたの名前の中には、それをつけた人の期待が込められています。もし、お母さんがつけたのなら、その名前の中にお母さんの夢が隠されています。-----

    女の人を「結婚向き」の生き物にするためには、女の子が「女らしさ」というものを持つように育てなければならないのです。それは簡単に言いますと、男の子に気に入られ、男の子の世話ができ、男の子の機嫌を損なわない性質のことです。-----

    男の子は可愛くなくても生きていけます。男の子は、いかに「自分」に関心がないかを競い合うことをします。(中略)
    しかし、女の子はどうでしょう。
    女の子には、「自分」しかありません。「自分」とは、鏡に映る「自分の表面」のことです。他人の視線に映る「自分」にしか、生きる場所はありません。-----37ページ

    お母さんはあなたが賢くて、可愛くて、優しい子になってくれることを望んでいます。お父さんは、もっとそうです。
    お母さんとお父さんの喜ぶ、そして先生も喜ぶ女の子になるということは、わがままな男の子の前で、その子の言うことを聞いてあげたり、自分のものを譲ってあげたりするということなのです。譲るということは、我慢するということです。-----56ページ

    男の子や赤ちゃんが「したい」ということに、「いいよ」と言って、あなたがしたいことでも順番を譲ってあげること、それを「女らしさ」というのです。
    他の女の子が、自分よりももっと女らしいと思うとき、その子はあなたよりもっと我慢強くて、優しくて、バカなことは言わないのです。しかもその子が、自分を自分でいつもチェックしていてとても可愛かったとしたら、どうしてそういう子に勝てるでしょう。
    そういう子は「お母さん」でありながら「お姫様」でもある。自分のわがままを抑えていて、しかも隙がない。まるで大人ですね。-----57ページ

    女の子は思ったことを口にしたり、ふざけたりしていると、男の子に「この子は、子供っぽいな」とは思われず、「女らしくないな」と思われます。-----58ページ

    「女らしさ」は、男性にとって最高の鑑賞対象です。男性には美と癒しの対象となる神がいるのです。しかし、女性には神がいない。
    神のいない女子は、映画館とか美術館とか「舘という名のつくところ」に1人で行って、「作品」を見なければなりません。(中略)
    女子は、大きな選択をしなければなりません。自分も男子と同じ競争に加わるか、自分を「作品」にするか。見るか、見られるか。-----105ページ

  • “(笑)”のスタンスで読めばいいんじゃないかしら。

  • レースでくるまれた毒

  • 小倉 千加子、ティーンに語りかける、の巻。やはりよいです。
    「あなたは男ではないのだから、かつために生きるのではなく、自分を養育するために生きられるのです。女に生まれて本当によかったですね。」の最後の一文に救われた。

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著者プロフィール

1952年、大阪生まれ。早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程修了。大阪成蹊女子短期大学、愛知淑徳大学文化創造学部教授をへて、執筆・講演活動に入る。本業のジェンダー・セクシュアリティ論からテレビドラマ、日本の晩婚化・少子化現象まで、幅広く分析を続けている。現在は認定こども園を運営し、幼稚園と保育所の連携についても関心を深めている。
主な著書に『醬油と薔薇の日々』『シュレーディンガーの猫』(いそっぷ社)、『増補版・松田聖子論』『結婚の条件』(朝日文庫)など。

「2020年 『草むらにハイヒール──内から外への欲求』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小倉千加子の作品

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