この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)

著者 :
  • 理論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652078402

感想・レビュー・書評

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  • 貧困と暴力。想像もつかないような世界で育ってきた筆者の人生観が描かれている。

    特にこころに残った言葉:

    自分のことを過大評価していると、せっかくのチャンスを逃してしまう = 食わず嫌いは損

  • お下品なのは育ちのせいなのか。

    いい意味でバイタリティー溢れ、悪い意味で下品な西原さん。

    最下層と言いつつお嬢様学校行ったり、勉強嫌いなのに美大に入れたり、ちょっとシックリ来ませんが、それは置いといて。

    やっぱり、波乱万丈な人生を逞しく生きてきた人の「生の声」は心に響きますね。

    自分は恵まれてて、甘ちゃんだと痛感します。

    金があればある程度の自由が手に入るから働け!
    というか、工夫して我慢して金を稼げ!
    でも、我慢の限界が来る前に休め。

    う~ん、飾り立てない言葉がお下品ですが、私は好きです。

    最後に、経済学者のムハマド・ユヌスがいい。

    「勉強してきた経済学が、食費さえ稼げずに痩せ細っていく人達を救えないなら、一体なんの意味があるのだろう」と少額・無担保のバングラデシュのグラミン銀行を作った。

    ホントに素晴らしい。
    経済学とはこうあるべきでしょうね。

    この人の存在を知っただけでも、この本の価値がありました。

    普通に生きてる人こそこの本を読むべきでしょうね。

    結構オススメです。

  • 味噌汁をこぼしてしばかれて育った。家族が崩壊した。自営の旦那とないときはほんまにない生活をしている。ないときはしょーもないことでめちゃくちゃ怒ってしまっている。毎日笑ってご飯食べてる今に感謝している。

  • 実は児童書。なので、分かりやすく、時に刺激的に、お金というモノ、それに振り回される人間の事、そして今苦しんでいる子達へのメッセージ、が書かれているので、大人でも読んでいて何か得るところが必ずあると思う。
    作者の西原さんのブラックなマンガが好きでしたが、この本のような書き方もできるんだなと思いました。商品なので売れるように、というのも正直な所だとは思うが、割と正直に素のままな部分も多いのではないかと思う。

  • よりみちパンセ!だけども、純真な中学生にはちと衝撃強すぎるかも。
    世の中には裏街道とか裏道があって、そういうところを通って育ってきた人が居る...んだ、って気付いちゃった子にはお薦めしたい。それ以外の子は20歳過ぎてからでいいよ。(読み聞かせには使えないや。)

    西原氏の通ってきた高知がどんな所か知らないが、地方民の2015年現在ニュースで見聞きする恐ろしい自治体のイメージ(○○川県○崎市)かしらん。普通の家庭生活からはみ出ちゃった子供には過酷なところ。少し前に読んだ『重版出来』の社長さんの少年時代とか。
    そういう道をなんとか通り抜けて普通の仲間入りをした人は普通以上に強いんだろうな。
    そういう人も、将来そういうところへ転落するかもしれない全ての人にも、経済は必要。
    お金の話はハシタナイことじゃあないんだよ。

  • 寄り道パンセシリーズほんとだいすきー!こども向けだからわかりやすい!!西原さんほんと壮絶な人生だなって思った…前に女の子ものがたりの映画見たことあったけどあれは事実だったんだなあとしみじみ思ったのでした。賃金とやりがいの話にすごく共感した!

  • お金に関する世界の現実を、筆者の体験を交えつつ紹介している本。
    お金を稼ぐということの大切さを認識できます。

  • 西原さんの生い立ちに絡めたお金のお話。西原さんの著書を読むのは初めてで、「麻雀で大金をすった」とか「FXで大損した」というエピソードはなんとなく聞いたことがあったけれどその本当のところとか、幼少時や学生時代のお話は全く知らず、読んでいてちょっとビックリしたりもしました。

    毎日、毎日、働くことがわたしの「祈り」。
    働くこと、働き続けることが「希望」になる。
    人が人であることをやめないために人は働く。
    ときに休んでもいいから、自分から外に出て、手足を動かして、心で感じることはあきらめないで。

    ―強く心に響きました。
    また明日から頑張ろう!

  • うまく言葉にできないけれど、重みがあった。ほんとうに、これは、世の中で一番大事だ。貧しい国への援助も同様だけど、働いてお金を頂くって大事よね。お金の重みは働いてこそ。ギャンブルとか、生まれ育った貧しい町とか、リアルだ。体験した人の言葉はちがうよ。これを子どもに読んでもらって、感じ取ってほしい。

  • タイトルの「いちばん」は、「話」にかかってる。
    「いちばん大事」な「金」ではなくて
    「いちばん大事」な「金の話」。

    西原さんの考えには賛同するけれど、本人も言ってる通り、話があっちこっちに飛ぶので、まとまりがない感じ。

    大人が読むには物足りないだろうけど、子どもが読むにはいい刺激になる本。

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著者プロフィール

高知生まれ。漫画家。’88年『ちくろ幼稚園』で本格デビュー。’97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。’05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2021年 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 コロナ後の幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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