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この作品からのみんなの引用
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スポーツにもルールがあるように、市民社会にもルールがある。それは、つぎのようなものじゃないだろうか。〈1〉自分の意見に自分の人格を埋没させない。真剣に意見を主張しながら、でもどこかで「反論をどうぞ」という余地("溜め")を残しておく。〈2〉意見を交わす相手の"溜め"を増やす。一方的に説き伏せても、相手の"溜め"は増えない。"溜め"が増えれば関心が広がる。
― 267ページ -
企業がもし、自分たちの利益だけを考えればよくて、社会のことは知らないというのであれば、それは社会に敵対する勢力だから、そういう企業は追い出したほうがいい。いたって、社会のためにいいことはない。
― 142ページ -
自己責任論は・・・本人の中に「なにかおかしいんじゃないか? 自分が不当な扱いを受けているんじゃないか?」という問いを閉じこめる。自分で自分を痛めつけるように、その疑問が外に、社会に出てこないように封じ込める。結局は「文句を言うな。黙れ」と言っているのと変わらない。
自己責任論の一番の目的、最大の高価は、相手を黙らせることだ。
弱っている相手を黙らせること。これは弱い者イジメだ。
― 155ページ
みんなの感想・レビュー・書評
新しいことはかかれていないけど、わかりやすい言葉で、著者の経験に基づいて書かれている。
100%オレンジの装丁もあってこの手の本にありがちな詭弁感が薄く、手に取りやすい。
ていうか明日は我が身すぎる。
あとがきで重松清が、中高生とかずっとシラフですごい、ぞっとするよ、というようなことをいっててほんとそうだなあと思った。
・日本の貧困は相対的貧困だから見えづらい
・溜めをふやす という考え方
小中学生向きに書かれていると思うのですが、大人が読んでもいいと思います。
ホームレス、ネットカフェ難民、派遣、生活保護等、そういう言葉はよく耳にしますが、自分は裕福では決してありませんが、そういう言葉とも関係ないかなと思っていました。
でも、そんな無関心が結局の所、「自己責任論」を振りかざす空気を支えてしまっていたのではないかと思いました。
自己責任論、甘やかし、死ぬ気で頑張れば、自分だけラクして・・・というような発言のおかしさが分かりやすく書かれていました。
また、椅子取りゲームを例えにした話がとても分かりやすい。
「自己責任論は上から目線」というコラムが特によかった。
http://glorytogod.blog136.fc2.com/blog-entry-1093.html
世の中の貧困を現在の社会の仕組みと一緒にわかりやすく解き明かしてくれます。椅子取りゲーム社会、椅子は足りてる?貧困と貧乏の違いは何か、相対的貧困と絶対的貧困。自己責任論とは、関心をもっているか。「がんばり地獄」と「ずるさ狩り」、社会的なセーフティーネットはあるか。貧困歓迎ではなく、見ないふりをしない。立ち向かうという意味のどんとこい貧困!そこには人としての生き方や在り方を問われる問題がたくさん隠されていました。ズキッときたり、ウッときたり。著者の意見はちょっと私には強いけど、核心をつかれる言葉がたくさんありました。
先進国の日本ではふつうの暮らしの水準が高い。
生きていけないほどの貧困・絶対的貧困が目につきがちだけど、生きていけるけどふつうの暮らしができない貧困・相対的貧困もある。ホームレス、ネットカフェ難民。原因は自己責任だけじゃない。社会にも問題がある。裕福な家で育てばそれだけ苦労をせずに生きていくことができる。公平なんてものはない。
交通事故で死ぬ人より自殺する人のほうが多い。読んでいて死ぬしかないよなあと思うことが多々あった。閉塞。
(「BOOK」データベースより)
競争、無関心、上から目線。誰もが誰かを、そして自分を痛めつづけ、人間の尊厳も社会のシステムもボロボロになってしまったいま、派遣村村長が静かな情熱をもって子どもたちに書き下ろす。ごまかさずにあきらめずに、もう一度、希望をつくりだそう!特別対談・重松清×湯浅誠。
大好きなよりみちパン!セシリーズ。
湯浅さんの講演を聞きに言った後買いました。
中、高校生にわかりやすく『貧困』について書いてあります。
お互いがわかり合おうとする大切さを感じました。社会の一員として何をすべきか!
長男と一緒に読んだのですが、「支援』って絶対に上から目線ではだめなんだね。とかれが言ったことが印象的でした
貧困を何で測るかというときに、
「脆弱性」(ぜいじゃくせい)という尺度が大切だと教えてもらったことがある。
つまり、災害や戦争、病気、経済情勢など、外部環境の変化に適応できずに、簡単に死に近づいてしまうことが、「貧しい」ということなのだという定義である。
著者の湯浅さんは、それを「溜めが少ない」という、大変分かりやすい言葉で、説明している。
目線が、貧困に苦しむ人々の元にあるゆえの、言葉だと感心した。
多くの子どもに読ませたい本だ。
私はそういう社会は嫌だからなくしたい、という意志の強さに感銘。
ぼや~っとしていた自分の問題意識を少し明確にしてくれた。
面白い
一度は読んで欲しい
「働けない」人が理解できる
知らぬ間に植えつけられら成果主義、自己責任論
社会の「異常性」に気付くことができる
子供用に書かれたものだけあって非常に読みやすい。しかし内容はチープなものではなく、大人でも十分読みごたえがある。
僕はこんな社会に住んでいるんだと自覚する内容。
決して押し付けることなく、作者の人となりが感じられる作品でした。
もっと声を張り上げていきたいなって思える本でした。
自分の境遇と、進路、震災時のこんな社会情勢だからこそ、
読み方に深い考えをもたらせたと思う。
また、少し時間が立ったら読み返したいと思います。
貧困問題は自己責任論では解決できない。社会を変えたいなら、思考停止せず疑問を持ち声を出していくことが重要だと説く。
直ぐには変えられなくても、諦めずにこうした小さな一歩を積み重ねることに意味があるのかもしれませんね。
椅子取りゲームのたとえはわかりやすいです。努力だけではなりたたない社会。自分の問題として真剣に考えていかないと、気がついた時には貧困スパイラルを駆け下りているかも…!?
す、進まなかった…。むずかしいんじゃなんだけど。
最後の重松さんとの対談がよかった。女子の方がこの中に書かれていることへの親和性が高いことに言及しているところとか。
2011年、1冊目。 初ブクログだー。こんなんなんだー。へー。 読了日が記録されるのは、確かに便利だな。 他の機能は少しずつ慣れていくことにしよう。 さて、この本のレビューだったな。 派遣村村長の筆者が子どもたちへ貧困のあれこれを伝える本。 子ども向けの体裁はとっているものの、大人が読んでも面白い。 自分自身はまだまだ自己責任論に傾いているんだけど、 反対意見をこうやっ... 続きを読む »
生きていることそのものについて考えさせられた。
「死ぬ気で頑張る」と言うが、本当に死ぬまで頑張っても良いのだろうか。
職を失ってしまうことは本当にその個人にのみ過失があったのか。
その人の努力を認め、同時に自分の思うことも一生懸命に伝えてそれぞれが受け入れ合えるとそれぞれの心は暖まっていくのではないかと思う。それに加えて、もし自分が(様々な観点から)他の人よりも恵まれていると感じたら、そのことに感謝し、同時に社会に還元する義務も負っていると自覚すべきだと思う。
「自己責任」「頑張りが足りない」
そういったことばで片付けられている現代の貧困問題に真っ向から挑む一冊。
センスのいい本だと思う。冷静で、本質的で、経験に基づいている意見なので、ただ単に正義を訴えているのとは違うのもわかった。でも、著者個人の価値観以上のものがやっぱり見いだせない。生きづらい社会は誰だっていやだけど… もっと根拠を言ってほしかった。子どもも読める本だから仕方ないか?
それから、本のデザインとイラストが最高に素敵。そのセンスが☆2つ分!
貧困問題を捉えなおすという意味で
本当に分かりやすく書かれた良本。
なんとなく、仕方ないんじゃないかといって
蹴落とされて行く人たちを無視している
自分も含めた日本社会の現実に
気付かされ、
考えさせられる点も多く。
現代の日本の社会において
生み出されている貧困層に対し、
様々な視点から、
その責任はどこにあるのかということを
考え直す機会をくれた一冊。
私たちが私たちの社会をよりよくするために、どう考えを変えていくべきかをわかりやすく丁寧に、そして熱く書かれてます!
[図書館] 読了:2010/10/6 大事なことがいっぱい書いてある。貧困という穴に落ち込んでしまった人々を、自力で立たせる支援よりも、「努力が足りなかったからだ」と説教する方がずっと楽で自分も気持ちよくなれる。後者の人間が増え続けるこの社会に警告している。 p.79 お金をかけないためにと言っていろんな費用をけずってきて、結果的によけいお金のかかる事態を生み出している。 ... 続きを読む »

「貧困オバケ、ヒンキーよ、来い!」ってわけでは勿論なくて、貧困生活が我が身にふりかかっても、「逃げずに、目をそらさずに立ち向かおう!」という勇気をくれる本。というか、まず、貧困は日本にどんどん広がりつ...





