オシムからの旅 (よりみちパン!セ) (よりみちパン!セ 51)

著者 :
  • 理論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652078501

感想・レビュー・書評

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  • 2022 カタールW杯、
    セルビアとクロアチアが出てました。

    セルビアのストイコビッチ監督の発言が、
    非難されて問題視されてましたけど、
    試合中に誰もが口にする様なことに思えた。

    言い出したのが、
    クロアチアの新聞…

    ユーゴスラビア崩壊の経緯を
    もう一度なぞろうと本書を読んでみました。

  • 著者の熱い想いは、感じるものの、
    いかんせん編集が悪く、たいへん読みづらい。。。

    ただし、オシムに関する取材本になっておりたいへん興味深く読んだ。

  • 勇退が伝えられているストイコビッチの章を読んでいたのに。
    大宮でも監督をしたベルデニックさんの文章もあり、目を引いた。
    ユーゴのサッカースタイルに聞いたコメントに、
    「第一次世界大戦が勃発したバルカン半島は欧州の火薬庫。明日どうなるかわからないこの地域の人間にとって、何が重要かわかるか?守りに入っても政変が起これば、あっという間にやられる。組織がいかにあてにならないかは、骨身に沁みて分かっている。
    それよりも、いま、この眼前で的をどう欺くかが大切だよ。我々はいかに強大な相手の裏をかくかに知恵を絞るのだ。頼りになるのは自分自身のみ。だから技術を磨く。」(要約あり)

    たかがサッカーのネタ。しかし生活や人生に活かせる事、教訓になる事はいっぱいある。この本はルビがふられているのでお子さんでもすぐ読める。

  • 経験から学べるものはない。
    本当に必要なのは寛容と多様性に敬意をもつこと。
    そして、それは遠いとおい他の国の出来事では終わらないってこと。

  • ユーゴ紛争、セルビア出身であるストイコピッチがどんな選手だったのか、ユーゴ崩壊により国連のスポーツ制裁で、国際大会への出場禁止になった苦悩。
    そして最高の監督だといわれる、サラエボ出身のオシムのユーゴ代表監督での話。
    クロアチアやスロベニアに住む選手が、ユーゴ代表に選ばれると裏切り者になってしまう、なんという・・

  • 所謂オシム本ではない。オシムやストイコビッチやサッカー等を通してユーゴスラビアの崩壊を伝えている。民族紛争の不毛な戦いは他人事ではない。日本だって単一民族ではないのだ。

  • (Amazon内容紹介より)
    大ベストセラー『オシムの言葉』の著者が、満を持してすべてのスポーツファンに贈ります! 2007年、脳梗塞により倒れるも、奇跡の復活を果たしたイビツァ・オシム。来るべき本年6月のワールド・カップでは、「スカパー!」のコメンテーターをつとめることも決定。全世界のサポーターやサッカー・ファンたちは、当たり前のように、自国のチームを、あるいはそれぞれのごひいきのチームを、選手を応援するでしょう。けれども、オシムや、かのストイコビッチの祖国、ユーゴスラビアでは、そんな当たり前の自由が奪われていたのです。サッカーを通して「民族融和」を痛切に願ったオシムとストイコビッチ。このふたりの軌跡と、彼らが翻弄された、複雑きわまりない「民族紛争」の歴史とその背景について、そして、遠いように思えるかの国の問題と私たちの足もとの問題とのつながりを、「よりみちパン!セ」ならではの、だれにでもわかりやすい構成でおおくりします。オシムとストイコビッチにもっとも近い日本人である書き手が、あらんかぎりの愛と情熱を込めて描く、すべてのスポーツファンに捧ぐ、決定版としての、衝撃の1冊! アンチ・スポーツファンにも、絶対におすすめです!

  • 民族主義が悪いのではなく、民族主義を自分の利権・覇権のために利用する政治家が一番悪い。その尻馬に乗る利益ばかり追求する民間企業もなお悪い。BjorkのDeclare Indipendence"を聞くたびに、抑圧された少数民族が生き残るには果たして本当に独立しか手段がないのかと複雑な気持ちになる。"

  • ユーゴスラビアという連合国家が、サッカーで強かったが、その後、個々の国に分裂していく際に、さまざまな戦争を伴った。サッカーとオシムの世代がうけた分裂に伴う影響を知ることができる。

    日本が国際的な立場を立てるようにするには理解し、乗り越えていく多くのことのうちの一つを示しているように感じた。

    具体的に何をすればいいのではなく、国際社会でどう考えればよいかが分かる材料がある。

  • 真実は、小説より奇なり。読むうちに、普通に涙が出てきます。

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著者プロフィール

1962年愛知県生まれ。中央大学卒。ノンフィクションライター。東欧やアジアの民族問題を中心に取材、執筆活動を続ける。おもな著書に『オシムの言葉』(集英社文庫)、『蹴る群れ』(集英社文庫)、『無冠、されど至強 東京朝鮮高校サッカー部と金明植の時代』(ころから)、共著に『さらば、ヘイト本!』(ころから)など。

「2019年 『13坪の本屋の奇跡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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