戸村飯店青春100連発

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  • 理論社
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  • / ISBN・EAN: 9784652079249

作品紹介・あらすじ

切っても切れないくされ縁?さわやか爆笑コメディー。

感想・レビュー・書評

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  • 戸村飯店の年子の男兄弟2人の青春物語!
    イケメンで器用で要領の良い兄は、高校卒業後、大阪を離れ東京へ。1歳下で高3になった弟は、実家の戸村飯店は自分が継ぐんだろうな、と最後の学生生活を謳歌する。
    兄、弟、両方の視点でそれぞれの生活が描かれていて、テンポよく読めました。兄も弟もええ子やないの!お友達の北島君もいい味出してる!大阪の空気感がめっちゃ伝わってきて楽しかったです。吉本新喜劇、土曜日小学校から帰ってお昼ごはんを食べながら観てました。「お入りください。ありがとう。」好きだったなぁ。

  • まずこの表紙…
    ツッコミどころ満載
    左がお兄ちゃんで右がおとうと

    タイトルも不思議…青春が連発笑

    とにかく笑いました( ̄▽ ̄)笑
    舞台は大阪なんでボケとツッコミそしてノリツッコミ

    吉本新喜劇の嫌いなお兄ちゃん、ギャグで客を笑わせる明るいおとうと。

    お兄ちゃんの本心にはホロリときました。

    兄弟って特別仲良くないけど大切な存在なんだなぁと
    三姉妹で育ったわたしはちょっと羨ましい。

    お兄ちゃんの選んだ新喜劇のギャグ
    瀬尾さんヤバい笑
    桑原和男って…渋いとこついてきて爆笑です( ̄ー ̄)

    お兄ちゃん!三度目のギャグ決まったね!

  • 爆笑はしなかったけど、
    ベタベタな関西弁を楽しめてサクサク読めた。
    ええんとちゃう。

    作品紹介・あらすじ
    切っても切れないくされ縁?さわやか爆笑コメディー。

  • 吉本新喜劇、近鉄電車、奈良公園など
    自分も関西人だけに
    まるで実家に帰省したみたいに
    肩の力を抜いて
    一気に楽しめました(笑)




    庶民的な中華料理店
    「戸村飯店」の次男
    戸村コウスケと
    兄のヘイスケの兄弟を主人公に、

    章ごとに弟と兄、
    交互に視点が変わる構成で、
    仲の悪い兄弟の
    本当の思いが
    徐々に露わになっていく。



    個人的には
    大阪の風土に馴染めず
    いつも居心地の悪さを感じていた兄の心情に
    思いっきり感情移入してしまったなぁ〜(^_^;)



    仲が悪かった兄弟が
    少しずつ歩み寄っていく姿は
    なんとも微笑ましいし、

    特筆すべきは
    ピアノ少年の北島くんと
    野球バカのコウスケとの友情の描き方が
    瀬尾さんの面目躍如って感じで
    ホンマ瑞々しいんスよ(笑)



    戸村飯店に守られてきたコウスケが
    自分を突き動かす
    たった四行の手紙と、
    兄から送られてきた
    幸運のアイテム「てる子」と共に
    自分の足で歩き始める姿は
    じんわり目頭が熱くなりました(T_T)


    そして小説家を目指すヘイスケの親友
    古嶋の台詞、

    「本当に人々を救うのは文学で、
    小説を書くことで
    何か少しでも
    光を生み出せるようなことをしたい」


    はまさに瀬尾さん自身が
    読者に伝えたいことだったりするのかな。
    (現にいつも瀬尾さんの作品から
    光を貰ってる自分がいるし笑)




    この作品が描くもの。

    それは兄弟の
    切っても切れない絆と、

    誰もが一度は
    暖かい場所から旅立たなきゃいけないということ。



    人間は自分のことは
    何ひとつ分からない生き物です。

    だからこそ
    自分の欲望を知るために人は、

    人と出会う旅に出なければ
    いけないんですよね。



    物語のラスト、
    まさか吉本のベタなギャグで
    泣く日が来るなんて
    思いもせんかったなぁ〜(汗)(>_<)


    うっとうしくなることも多いけど(笑)
    俺もやっぱ大阪が好きやって
    改めて思えた小説です。


    瀬尾さん、ありがとう!

    • まろんさん
      うっとうしがっているようで、やっぱり気になって関わってしまう。。。
      兄弟っていいなぁ!と、ひたすらうらやましくなる本でした。
      どことなくお兄...
      うっとうしがっているようで、やっぱり気になって関わってしまう。。。
      兄弟っていいなぁ!と、ひたすらうらやましくなる本でした。
      どことなくお兄ちゃん・弟に似た雰囲気の友だちに
      コウスケ・ヘイスケがそれぞれ助けられるあたりも微笑ましくて♪

      そしてやっぱり、ベタでコテコテの大阪は、私の憧れの地です(*'-')フフ♪
      2013/01/28
    • 円軌道の外さん

      nobo0803さん、
      コメントありがとうございます!

      あっ、nobo0803さんも
      関西出身なんですね(笑)(^O^)
      ...

      nobo0803さん、
      コメントありがとうございます!

      あっ、nobo0803さんも
      関西出身なんですね(笑)(^O^)


      なんか自分たちの住んでる町や
      食べ物や環境や生活やギャグが
      物語の中で描かれてるって、
      こそばゆい感じで(笑)

      ちょっと照れながら
      読んでたなぁ〜(^_^;)


      しかも仲が悪い
      正反対のキャラの兄弟という設定が
      モロうちの家の兄弟の関係と似ていて、
      スゴく物語に
      入り込みやすかったですね(笑)


      けどこの作品もそうやけど
      関西以外の人から見たら
      関西人ってどう思われてるんスかね?


      この作品も
      関西文化を知らないでずっと暮らしてきた人たちからしたら
      どう映るんやろって
      めっちゃ気になります(笑)


      鬱陶しいとか
      濃いなぁ〜とか
      そんなん感じひんのかな〜(笑)


      2013/02/05
    • 円軌道の外さん

      まろんさん、
      コメントありがとうございます!


      そうですよね、
      コウスケヘイスケお互いの友達が
      ホンマいいヤツで(>_<...

      まろんさん、
      コメントありがとうございます!


      そうですよね、
      コウスケヘイスケお互いの友達が
      ホンマいいヤツで(>_<)

      友情を描いた場面だけで、
      白ご飯三杯は食えるし(笑)、

      やっぱ瀬尾さん
      サイコーって思いましたよ(笑)♪



      まろんさんは確か
      一人っ子でしたよね。

      自分は仲が悪い
      正反対な性格の弟がいるので、
      ホンマ羨ましい気分で読んでました(笑)


      あっ、大阪いいっスよ♪

      馴れ馴れしいし
      口悪いし
      擬音語多いけど(笑)
      人情味溢れる町です(^_^)v


      来阪する時は一言声かけてもらえれば、
      旗持って
      食い倒れツアーお供しますよ(笑)


      2013/02/05
  • テンポが良くて面白かったです^_^
    何だかんだで兄弟っていいな。羨ましい!!

  • 2人の兄弟を視点として進む青春の物語。

    章ごとに視点が変わり、それぞれの心情が描かれている。弟は格好良くて、要領がいい兄を羨ましく思い。兄は弟に対して自分にはないと思っている才能などを羨ましく思っている。

    そんな当人達は決して言葉にしない内容を視点の移り変わりと共にそれぞれの進むべき自分の未来へ右往左往しながら考えていくのに従い、描かれているのがとても面白い。

    「お前は俺とは違う」当たり前な言葉だが、どうしても身近な人や周囲と比較をしてしまう。そんな中で自分というアイデンティティを見つけ出していく物語に私自身も原点に帰る気持ちになった。

  • いやーこの表紙。

    瀬尾さんらしくなくて
    なかなか手が出ない一冊でした


    でもちょうど図書館で空いてて
    借りてみたら、いい本じゃないか!


    中身はばっちり瀬尾さんでした(^^)


    相変わらず読みやすく
    すんなり入っていけるので好きです


    今回は戸村飯店の長男次男の物語


    長男と家族、次男とのすれ違いが
    なんだか切なくて
    家族ってこういうところあるよなって思いながら
    読み進めていきました


    出てくるキャラクターもとても好き
    瀬尾さんはこういういいキャラを描くのが
    上手いですね


    兄の気持ちに感情移入して
    読んでました


    そして古嶋くん、好き!笑


    最後には兄弟が前を向き
    少し進み出し
    私もなんか
    少し前を向くことができました

  • お父さんもお母さんもヘイスケもコウスケも、お互いにあと一言を言えばいいのに・・・
    家族だから分かってくれる、家族だから分かっているはず
    でも、口に出さないと、分からないよね

    「ぼくも野球が好き、グローブが欲しい、お父さんとキャッチボ
    ールがしたい 」
    やさしすぎて、遠慮してその一言が言えず、ここには自分の居場所がないと、東京へ出て行ってしまった兄ヘイスケ

    でも、最後には、緊張し足を震わせながらも吉本新喜劇の例のギャグを言いながら、家の扉を開けることができた

    「ごめんください。どなたですか? 戸村飯店の長男の戸村ヘイス
    ケです。・・・・・・おかえりなさい。ありがとう 」

    ヘイスケ、がんばった!よかったね

    大阪人のみならず関西人ならおなじみの関西弁、新喜劇のギャグ満載のハートフルな人情小説だった
    胸がキュンとなったり、目頭が熱くなったり

    〜余談〜
    大阪から家族旅行の下見にディズニーランドにやってきた近所のおじさんの一言
    「おい、ヘイスケ! 今、ネズミのミッキーさん、わしに手振った
    ど」
    には、爆笑!

  • くされ縁の兄弟の爽やかなお話でした。
    いつも重くてドロドロっぽいのを読んでいるので(嫌いじゃない)久しぶりの瀬尾まいこ先生は凄く気持ちがリセットされて気持ちよかった。

    笑ってさっぱりすっきりの読後感。

  • 何をやってもそつなくこなす、いつもニュートラルで平熱の低そうな兄、ヘイスケと、不器用だけれど人の気持ちがよくわかって、平熱の高そうな弟、コウスケ。

    ふたりが、変なところでお互いに苦手意識を持ち合いながらも、無意識のうちに相手の後押しをして、未来に踏み出すきっかけを作っているあたりに、兄弟の絆を感じます。

    コウスケの友人の北島くん、ヘイスケの友人の古嶋くんがとてもいい味を出しているのだけれど、北島くんはどことなくヘイスケっぽくて、古嶋くんはどことなくコウスケっぽいところもほほえましい。

    ただひとつ、表紙の主人公ふたりの後ろにうっすら見える他の登場人物の絵が、なんだかちょっと心霊写真に通じる怖さがあって、それだけが残念。。。おいしそうな炒飯とかの表紙がよかったな。。。

    • まろんさん
      あやこさん☆

      意地を張り合って、でも気になって、ほんとに微笑ましい兄弟ですよね。
      ピアノを習いにきてる姉妹なんかを見ても
      ほんとに姉妹?っ...
      あやこさん☆

      意地を張り合って、でも気になって、ほんとに微笑ましい兄弟ですよね。
      ピアノを習いにきてる姉妹なんかを見ても
      ほんとに姉妹?っていうくらい弾き方や好きな曲が違っているのに
      発表会ともなると、ふだんはけんかばかりしていても
      隅っこで手を握り合ったりしてて、いいなぁ♪とにこにこしてしまったりします(*'-')フフ♪
      2012/11/22
    • SSSさん
      はじめまして。
      フォロー&コメントありがとうございました。^^
      瀬尾さんは、彼女が読んでいたのを読ませてもらって、最初が100連発でした...
      はじめまして。
      フォロー&コメントありがとうございました。^^
      瀬尾さんは、彼女が読んでいたのを読ませてもらって、最初が100連発でした。
      炒飯おいしそうでしたねぇ。
      確かに表紙はちょっといただけないかも。
      これからも宜しくお願いします。
      2013/01/28
    • まろんさん
      SSSさん☆

      こちらこそ、ありがとうございます!

      彼女に本を貸してもらって読む。。。素敵ですね♪
      しかもそれが、瀬尾まいこさんの本だなん...
      SSSさん☆

      こちらこそ、ありがとうございます!

      彼女に本を貸してもらって読む。。。素敵ですね♪
      しかもそれが、瀬尾まいこさんの本だなんて。

      ひとりっ子の私には、反発し合いながらも気になってしょうがない兄弟の関係が
      うらやましくてしょうがない、温かい物語でした。
      それにしても、瀬尾さんの本っていつもほのぼのとした素敵な装幀なのに
      どうしてこの本だけテイストが違うのでしょうね(笑)

      素敵な彼女さんおすすめの本も本棚に並べて、ぜひ紹介してくださいね!
      2013/01/28
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著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。

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